ひとり暮らしをしているOLは、一生懸命仕事をしても家計のやりくりするのが精いっぱいで、貯金するのが大変!という方も多いでしょう。同じような境遇の人の家計事情はどうなのか、どのようなやりくりの工夫をしているのか見てみましょう。
手取り18万円ひとり暮らしOLの8つの貯金術
2019年7月11日
1.平均データおさらい
手取り18万円の方のお金のデータがどれくらいか、概算を簡単におさらいしておきましょう。
1)給与内訳
額面給与 23万円(ボーナスあり年収 325万円、ボーナスなし年収 276万円)
厚生年金保険料 2万2,000円
健康保険料 1万2,000円
雇用保険 700円
所得税 4,500円
住民税 8,800円
2)生活費内訳(モデルケース)
家賃 6万円
光熱費・通信費 2万円
食費 3万円
日用品・雑貨費 2万5,000円
交際費 2万円
貯金 2万円
モデルケースのような生活をした場合、ボーナスありでは年間70万円程度、ボーナスなしでは年間20万円程度貯金が可能ですが、冠婚葬祭が増えたり、病気になったりすると、あっという間に貯金がなくなってしまいます。
また、家賃がもっと高いとか、習い事をしてる、となってくると全く貯金できない方もいるでしょう。
2.節約・貯金の工夫
そこで、貯金を増やす工夫が必要です。貯金を増やすには、収入を増やす・節約する・今ある貯金を殖やす、の3つの方法が考えられます。
1)収入を増やす
貯金を増やすのに一番効果的なのは、収入を増やすことです。今の生活(出費)を変えなくても貯金をすることができます。
①副業:土日を利用したり、ネットを活用して、元手0でも稼ぐ方法がいろいろあります。隙間時間で稼げる方法や、自分の得意なことで稼ぐ方法など、ネットで検索してみましょう。
②転職:副業よりもハードルは高くなりますが、今ボーナスのない方や、キャリアアップを考えている人にはおすすめです。給料のほかに、交通費、家賃補助などのプラス要素も考えられます。
2)節約する
収入を増やすことが難しい人は、支出を減らすしかありません。必ずしも今の生活を切り詰めなくてもできる節約もあります。上手に取り入れましょう。
③ボーナスはないものと思う:今、ボーナスがある人は、最初からないものと思って全額貯金してみましょう。毎月のお給料だけでやりくりする癖をつけておくと、比較的楽にできます。早めにまとまった貯金をしておくと精神的にも安心で、次の「殖やす」というステップにも進めます。
④家計見直し:保険やスマホ代は比較的節約しやすいポイントです。家計簿をつけていない人は、これを機につけてみましょう。自分が何にどれくらい使っているかを把握することで、どこを見直したらいいのか気づくことができます。
⑤無料を活用:本は買わずに図書館を利用する、カードのポイントを貯めてポイント交換する、など無料を活用しましょう。ある程度貯金があるのであれば、株主優待やふるさと納税もおすすめです。
⑥引っ越し:かなりハードルが高いですし、手間もかかりますが、長期間住み続ける予定であれば、引っ越し費用を考えても節約になるでしょう。どうしても節約が必要な時には考えてみましょう。
3)今ある貯金を殖やす
ある程度の元手がある人は普通預金だけではなく、もっと殖やすことを考えてみましょう。
⑦iDeCo・つみたてNISA:節税効果もありますし、少額から始められ、毎月積み立てていけるので貯めていきやすいしくみです。
⑧個人年金保険:将来の蓄えのためにおすすめですが、保険は途中解約した場合、全額返ってくるわけではないので、毎月支払い続けられる余裕がある場合にしましょう。
上記以外にもお金を殖やす方法はいろいろありますが、余裕資金ができるまではあまりおすすめしません。まずは安全な方法でしっかり当座の生活に必要なお金を貯めていきましょう。
3.貯金術を実行する時、気をつけること
これらの方法を実行する際には、以下のポイントに気をつけてください。
目標金額を決める
節約や貯金は目標を決めておかないと、だんだんしんどくなってきます。「今年中に50万円」など決めて、達成したら小さなご褒美も決めておくと取り組みやすいと思います。
ゆとりをつくる
せっかく目標を決めても、予期せぬ出費やできごとがあるものです。目標額を高く設定したり、スケジュールをびっしりにするとしんどくなります。「これくらいだったらできる」くらいで、気軽に取り組めるくらいにしておきましょう。
優先順位を決める
上記に挙げた方法を全てを実行する必要はありませんし、同時に実行するのも難しいでしょう。目標到達に有効なものを選び、自分ですぐにできそうと思った方法、好きな方法から取り入れていきましょう。
収入が少なくても、工夫次第で貯金はできます。老後までの長期を見据えて、無理のない範囲でコツコツ貯金していくよう心がけましょう。
(※本ページに記載されている情報は2019年7月11日時点のものです)