FP資格には、実生活に役立つお金の知識を得られるという魅力があります。子供のときからお金とつき合う生活をずっと続けているにもかかわらず、お金の使い方について学校で勉強するような機会はありませんでした。
さて、そんなFP資格を仕事に生かせたらいいなと思っている人もいるでしょう。
気になるFPとしての働き方の可能性についてご紹介します。
【ファイナンシャルプランナー】
資格を取得したあと、FPとしての働き方とは?
2019年6月10日
FP資格を仕事に役立てたい
きっかけはそれぞれ
あなたがFP資格を取得しようと思ったきっかけは何だったでしょうか。お金について学びたいという純粋な興味からという人もいれば、日々の生活に役立てたかったという人もいるでしょう。
また、スキルアップとして将来の仕事や、今かかわっている仕事に役立てたいと思った人など、理由は人それぞれですよね。
お金にかかわるアドバイスを求める人は少なくない
FP資格の取得に興味のない人でも、よりよい生活をするためにお金にかかわるアドバイスをもらえたらと思う人は少なくありません。お金の話には数字を扱うという面もあり、自分で一から勉強するのは嫌という人もいますよね。
FPの知識は、自分だけでなく家族や友人、仕事で出会うお客様などの生活にも役立てられる点が魅力。あとは、仕事に生かしていく場合に、どんなスタイルをとっていきたいかをイメージしてみるだけですよね。
どの程度の仕事に結びつけたいのか
FPの認知度は高まりつつありますが、ほかの士業に比べてチャレンジしやすい資格というメリットがある分、一から始めて安定した収入に結びつけることが簡単ではないという現実はあります。
FP事務所を開業するなどして高収入で活躍している人もいますが、ほかの仕事との兼業というスタイルの人もいるなど働き方は人によってそれぞれです。どの程度の仕事に結びつけたいのかに合わせて営業努力をする、あるいはスタッフ募集をしているFP事務所に在籍して経験を積むなど、自分なりの生かし方を決めていくとよいでしょう。
なお、金融業界や不動産業界などの企業FPといった立場の場合は、安定した収入を確保しながらFP資格を役立てることが可能です。
FPとしての働き方
企業内FPとして働く
金融機関、保険会社、不動産会社などの企業内FPとして働く人には、安定した収入がある状態でFP資格を生かせるという特徴があります。このときのメリットの大きさは、企業の大きさに関係ありません。
例えば資格の有無よりも営業成績の良し悪しのほうが評価される職場では、資格が収入アップに直接結びついていないように感じられるという声もあります。しかし、名刺にファイナンシャルプランナーと記載することでお客様の信頼を得、強みとして生かせている人がいるのも事実。また、企業側から名刺記載のために資格取得を求められる場合もあります。
一方、小規模の企業ならではの自由度を生かし、FP資格をもとにお金の講座を開くなどして新規顧客獲得に役立てている人もいます。
独立系FPとして働く
独立系FPとして働く場合、企業内FPのような安定した収入を得ることが難しい場合もありますが、中立的な立場でお客様と向き合えることにやりがいを感じるという声も聞かれます。企業に属さないため、企業側の利益を考えずに、お客様のメリットだけを考えてアドバイスできるのです。
この場合の主な働き方には、個別相談、講師、執筆などがあります。在宅勤務という形で働くと時間に余裕のない人でも隙間時間を生かせるなど、副業としての仕事スタイルも可能です。
時間を自由に使えることは、子供が小さいなどの事情がある人の家庭との両立メリットにもつながっています。子供が小さいうちは仕事量を抑え、子供が就学してから徐々に増やしていくという長期的な計画を立てる方法もおすすめです。
FP資格には知識範囲が広く浅いという特徴があるため、不動産に強いFP、投資に強いFP、子育て世代の相談に強いFP、母子家庭の相談に強いFPなど、ターゲット層を絞った活動を目指してもよいでしょう。
資格をどう生かすかは自分次第
個人差はあるものの、FP資格は、すぐに独立して安定した収入が見込める資格と認知されているわけではありません。収入を前提としたFP資格取得を目標としている場合、ほかの専門資格の取得にもチャレンジしたり、営業活動を展開したりといった積極的な努力が必要になる場合もあります。
しかし、個人のお客さんに近い目線でアドバイスができ、必要に応じてお客さんとほかの専門職への橋渡しの役割も務められるFPはやりがいのある仕事です。FPの集まる場へ出かけてみたり、ほかのFPと一緒に仕事をしたりする機会を持つと、たくさんのFPがさまざまなペースで働いている様子がわかります。
FP資格に限らず、保有した資格をどう生かすかは自分次第です。理想のモデルとなる人を目指すもよし、自分なりのペースで成長するもよしです。FPの知識を役立てながらのこれからの仕事について、自分なりのイメージで前向きにプランニングしてみてはいかがでしょうか。