2年ごとに訪れる、賃貸物件の更新料の支払い。ウッカリ忘れていたころに突然「更新のお知らせ」が届くと、一気にテンションが下がってしまう方もいるのではないでしょうか。しかし、そんな「更新」のタイミングには、少しでも固定費を安くするチャンスが隠れているのです。今回は、賃貸物件の更新について、詳しく見ていきましょう。
「更新のお知らせ」にビビらない!
知っておくとトクする賃貸物件の更新料のしくみ
2016年12月6日
更新料の相場はどのくらい?
一般的な賃貸住宅の場合、契約更新の仕組みはどうなっているのか、簡単におさらいしておきましょう。賃貸契約の期間は通常「2年間」となっています。
最初に契約をしてから2年間はそのまま住むことができ、さらに3年目も続けて住みたい場合には、契約の更新をしなければいけないということですね。このタイミングで、発生するのが賃貸物件の更新料です。
更新料は、地域や物件によって異なりますが、大体、毎月払っている家賃の1~2ヵ月分が相場となっています。
撤去する場合はタイミングに注意!
賃貸住宅に住んでいる場合、契約更新の時期が近づいてくると、大家さんや不動産会社から「契約更新のお知らせ」が届くはず。契約更新日よりも前に、賃貸住宅から引っ越して退去するならば、もちろん更新料はかかりません。
しかし、更新日を1日でも過ぎてしまうと、更新料を払わなければなってしまうのです。
契約の更新をしてそのまま今の物件に住み続けたいと思っていても、「更新料が足らない!」なんてことにならないよう、是非こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
家賃値下げの交渉はできる…?
更新料がかかってしまうのは家計にとって大きな負担ですが、実はこの契約更新のタイミングは、家賃交渉をすることができる絶好のチャンスだということをご存知でしょうか。
例えば、自分が住んでいる地域の家賃や、日本全体の物価が下降傾向にある場合、一般的な相場よりも高い家賃を払ってしまっているケースがあります。今の家賃のまま、引き続き2年間の契約更新をしてしまうと、大きな損をしてしまうことも。
まずは家賃相場を調べてみよう!
そこで、契約更新のタイミングで、自分の住んでいる物件や、近所の地価や物件の値段を調べてみましょう。もしも、大きく家賃相場が下がっている傾向があれば、大家さんや不動産会社と家賃交渉をすることができるかもしれません。
契約の更新について返事をする前に、一般的な家賃相場や物価の変動を根拠にして、交渉する機会を設けてみましょう。
固定費削減のチャンス☆
ご存知の通り、家賃は、毎月の家計の出費の中でも、特に大きな固定費です。1ヵ月の家賃を5,000円でも下げることができれば、2年間の契約期間中で12万円も出費をおさえることができるのです。
交渉ごとが苦手な方でも、やはりここはお金を節約する大きなチャンス。積極的に、家賃値下げの交渉を行ってみてはいかがでしょうか。
引っ越しすることも検討してみよう
近所の物件に比べて明らかに家賃が高いのに、大家さんや不動産会社が、家賃値下げの交渉に応じてくれなかった、という場合などには、思い切って新しい物件に引っ越しすることも検討してみましょう。
もちろん、引っ越しをするには、新しい物件を探し、また敷金礼金を準備したり、引っ越し費用がかかったりと、出費がかさんでしまいます。
しかし、引っ越し先の家賃が、今よりも毎月1万円安くなるならば、2年間で24万円の節約になります。
フリーレントサービスなどにも注目♪
さらに引っ越し先が、入居時に2ヵ月のフリーレント(一定期間の家賃無料特約)などのサービスを実施している場合、大幅に出費が減るでしょう。このようなサービスで、敷金礼金に加え、引っ越し費用の大半を補うことができるかもしれません。
わざわざ家賃が高い今の物件に住み続け、家賃1〜2ヵ月分の更新料を支払うよりも、引っ越したほうがおトクになるケースもあるので、じっくり検討してみましょう。
いかがだったでしょうか。賃貸物件の更新のタイミングは、家計を見直す大きなチャンスです。ただなんとなく今の家に住み続け、更新料や家賃を払い続けるのではなく、家賃相場や物価の動きに注目して、出費を減らすことができないかを考えるきっかけになるはず。
「更新のお知らせ」が届いた場合は、やはり最初はテンションが下がりますが、ここは大きなチャンスだと気持ちを切り替え、積極的に家計の固定費の見直しを行ってみましょう。