みなさん、1年間にどれくらいお金を使っているのか「何となくこれくらい」という金額があると思います。しかし、その金額は実際に使っている金額と合っているのでしょうか。ギャップがあるほどお金が貯まりません。一体どこに原因があるのか、実際に計算しながらチェックしてみましょう。
お金が貯まらない原因はここにあった!
収支チェック診断
2019年6月5日
1.収支を細かく計算してみましょう!
まずは計算に入る前に、自分は1年間で「これくらい使っているはず」を思い浮かべておきましょう。
次に、収入と支出を細かく分解して、正確な数字を出してみましょう。ノートに表を作って書き出すか、またはExcelに入力しておくと、今後の管理も楽になると思います。
「いつもこれくらい」という月と、「この月は特別だった」を理解するために、ちょっとたいへんですが、過去1年間を月別に記入していくのが一番わかりやすいと思います。
・収入
給与明細を見るのが一番わかりやすいと思います。何も引かれていない額面の金額を書きます。自分の本当の収入がいくらで、ここから何にいくら引かれていっているのかを理解するためです。
収入が複数ある人、個人事業主の人などは、すべての収入を書き出しましょう。
副業、親からの臨時お小遣い、株の配当なども忘れずに入れておきましょう。
・支出
給与明細の引き落としの他、カード明細、口座引き落としも確認しましょう。
それぞれ、カテゴリーに分けて計算しましょう。
毎月一定の金額が必ず出ていくもの:税金、社会保険料、住居費、光熱費、食費、習い事、保険料など
月によって変動幅が大きいもの:日用雑貨費、交際費、冠婚葬祭費、
給与所得の人は、普段、税金や社会保険料がどれくらい引かれているのかあまり見ていないのではないかと思いますが、いい機会なので、細かく書き出してみましょう。
・合計
ここまで書き出せたら、月ごとの収支と年間総収支を計算します。
月ごとにばらつきがあったでしょうか?
自分が思っていた「これくらい」と合っていたでしょうか?
2.収支チェック診断
では、収支診断チェックです。
自分の予想使用額と、実際の使用額の差を見てみましょう。
実際のギャップ度チェック目安(実際の使用額に対するギャップの割合)
ギャップ度1:差がプラスマイナス30%未満・・・まずまず
ギャップ度2:差がプラスマイナス50%超・・・今後しっかり考えた方がよさそう
ギャップ度3:差がプラスマイナス80%超・・・大きな問題です
自分の予想使用額>実際の使用額の場合は、堅実で、貯金体質の可能性が高いですが、ギャップが大きいのも問題です。把握できていなかった収入があったなど、どこに原因があったのかチェックしておきましょう。
自分の予想使用額<実際の使用額の場合は、収支をきちんと把握しておらず、赤字になる危険性が高いです。収入も含めて、ギャップの原因をチェックしておきましょう。
3.ギャップ箇所別 今後の対策
では、ギャップがあったところ別に、どのようなことに気を付けていけばいいのでしょうか。
収入にギャップがあった
「そもそも自分にはいくらお金が入ってきているか」は、自分のお金の計画を立てていく最もベースになる重要な部分です。給与明細をよく見る癖をつけましょう。個人事業主の方は、見積額、請求額なども併せて毎回金額をチェックしましょう。
思っていたよりも収入があったという場合は、だから使ってしまうのではなく、ギャップの分だけ貯金に回しましょう。
固定費にギャップがあった
税金や社会保険料、あるいはカード払いしているなど、自動引き落としになっていてふだん意識していないものにギャップがあった場合は、明細が来た時だけでもしっかり確認する癖をつけましょう。
食費など、本来ほぼ一定のはずなのにギャップが大きかった場合は、「ちょっとくらい」「ついつい」とコンビニで買ったり、「お買いドク」「まとめ買い」などが原因かもしれません。買いたくなったら一呼吸おいてみましょう。
変動費にギャップがあった
冠婚葬祭費などは1年間でどれくらい必要か、あらかじめ読めないものです。ですから、そのためにも予算をプールしておく必要があります。変動費は使った残りを貯金するのではなく、まずは予算をキープして、そこから予算内で取り崩していくという順番にしてみましょう。
思っていたよりもお金を使っていなかった場合は、ある程度余裕があるのであれば、「使ってもいいお金」を作って楽しんでもいいかもしれません。もちろん、貯金に回してもOKです。
これらのギャップは、家計簿をつけることでかなり解決できます。細かくつけなくても、例えば、「毎月食費はこれくらい」がわかる程度につけていれば「使い過ぎた」がわかるようになり、原因分析もできて、貯金体質に変わっていきます。