投資はしたいけれど、外部の不透明な投資環境に一喜一憂はしたくない。そんな女性でも始めやすいのが純金積立です。
資産として、アクセサリーとして、キラキラ輝く純金を積み立てていきましょう♪
景気に左右されない!
初めての純金積立
2019年4月30日
「資産」としての魅力
金(ゴールド)は、「お金」や「株」「債券」などとは違い「金」そのものに価値があります。金の価格は、経済危機などで株価が暴落した時や、インフレになった時、政治的要因などで社会情勢が不安定になった時などに上昇する傾向にあります。
世界に目を向けてみると米中貿易摩擦やイギリスのEU離脱問題など政治的リスク要因をかかえていたり、日本においては2%のインフレを目指していたりする現状において、 金を保有しておくことは資産分散の一つとして有利になると思われます。
純金積立とは
資産分散に金を持ちたいと思っていても、金の延べ棒や地金を購入するのは少し敷居が高いと感じられるかと思います。そんな人にとって、毎月純金を積み立てて購入することができるのが純金積立です。
毎月コツコツ積み立てて
金の価格は日々変動しています。でも、毎月一定の金額で積立ていく純金積立なら、金の価格が高い時は少ない量の金を、価格が安い時はたくさんの量の金を購入していくことができます。 そのため、平均購入単価を抑えることができるのです。
また、金の価格が大きく下落した時やボーナスの時には買い増しをすることもできます。
気になる積立金額は、取扱会社にもよりますが1カ月1,000円程度から始めることができます。純金積立は、田中貴金属工業や三菱マテリアル、住友金属鉱山などの貴金属商や鉱山会社、証券会社、銀行で取り扱っています。
純金積立には年会費や購入手数料がかかりますが、金額は取扱会社によって違います。基本的に純金積立は長期で積み立てていくことがおススメなので、会社を選ぶ時にコストの面でも比べてみるといいでしょう。
積み立てたあとは?
積み立てていった純金は
①売却して現金化する
②金地金やコインで受け取る
③取扱会社指定のジュエリーや工芸品に交換する(等価交換)
という方法があります。
女子にとって、憧れのジュエリーが手に入るのはとても楽しみですね。ただし、取扱会社によっては等価交換ができない会社もあるので、積み立てを始める前に確認しておいてくださいね。
税金はどうなるの?
純金積立での利益は、配当金や分配金はなく、売却をして得た利益となり「譲渡所得」となります。
譲渡所得は確定申告をする必要がありますが、年間50万円の特別控除枠があるので 売却で得た利益が50万円以内なら税金がかかりません。
また、保有期間が5年を超える場合の譲渡所得は「長期譲渡所得」となり、50万円の特別控除を引いた後さらにそこから1/2に減額されます。長期でコツコツ積み立てていくと、税金面でおトクです。
純金積立、気を付けること
これまで見てきたように、初めての人でも気軽に始めることができる純金積立ですが、気をつけておきたいことがあります。
金の価格は2種類
金の価格は2種類表示されています。それぞれ「買う価格」と「売る価格」です。
売却する時は、積み立てた平均価格が「売る価格」より上回らないと利益がでません。しっかり価格を確認してから売却するようにしましょう。
もし会社が倒産したら?
もし、取引している取扱会社が倒産したらどうなるのでしょうか。実は金の保管方法によっては金が返却されない場合があります。
金の保管方法は「特定保管」「混蔵保管」「消費寄託」の3種類があります。
まず、それぞれの保管方法の違いをみていきましょう。
「特定保管」とは取扱会社の資産と契約者の純金を区別して保管する仕組みです。そのため、万が一取扱会社が倒産したとしても預けてある純金は全て返却してもらえます。
「混蔵保管」は取扱会社が預かった同種類・同物質の純金地金と混合して保管する方法です。所有権は契約者のまま保管されます。そのため、特定保管より保管にかかるコストが安くなるメリットがあります。混蔵保管の場合も返却が保証されます。
一方「消費寄託」は契約者が購入した純金は保管されず、運用に回されます。純金の所有者は取扱会社で、契約者は純金を引き出す権利を所有しているということになります。そのため、万が一取扱会社が倒産した場合は純金が引き出せなくなるリスクがあります。
特定保管や混蔵保管に比べると、保管料がかからないためコストを抑えられますが万が一の場合はリスクがあるということになります。
純金積立は長期間コツコツと積み立てていく商品です。コストが安いことに越したことはありませんが、取扱会社の信用度も考えるようにしましょう。
純金積立は、比較的景気変動に左右されにくく初心者でも利用しやすい金融商品です。資産運用の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。