子どもが1歳を迎える頃から考え始める仕事と子育ての両立。育児休暇中だったママもこれから新しく仕事を探すママも初めての経験はみんな同じです。日々過ごす保育園探しから始まり、熱を出した、病気になった時にどうするかも考えておきたいポイントです。近くに頼れる人が少ない現代社会に心強い味方となる病児保育やファミリーサポート制度をご紹介します!
保育園生活が始まる前に考えておきたい
病児保育とファミリーサポート制度
2019年3月28日
子どもが熱を出したり病気になったりした時に考えておきたいこと
子どもがまだ小さいうちは頻繁に熱が出たり、風邪をひいたりしてしまいます。たいていの保育園では子どもの熱が37.5度以上になると預かってもらえなくなります。また、感染症の疑いがある下痢や軟便の時も他の園児への感染を防ぐためにお休みしなければなりません。
保育園をお休みしなければならない時、親も仕事を休むか近くの親族に預かってもらうか、子どもといっしょに過ごしお世話ができる環境が必要となります。1日ですっかりよくなればいいのですが、小さい子どもの場合は2~3日熱が続くことも頻繁にあります。感染症の場合だと1週間くらい保育園をお休みしなければいけない場合もあります。
病児保育とファミリーサポート制度を活用しよう!
熱や風邪でしんどくなっている子どものそばで、いっしょに過ごし見守ることを親であればしたいのはやまやまですが、仕事をしている以上、何日も休み続けることはできません。このように仕事に影響が出てしまう場合に活用したい制度が「病児保育」と「ファミリーサポート制度」です!それぞれの特徴をご紹介します。
病児保育とは?
病児保育とは親が仕事などで、熱や病気になった子どものお世話ができない時に、親に代わりにその子どものお世話をするサービスです。小児科に併設されている場合や、認可保育園に併設していたり、自宅に訪問してくれたりとそのサービスの形態はさまざまです。サービスを行う人は、心身共に子どものケアができる保育士や看護師、医師、栄養士といった専門家ですので安心して子どもを預けることが可能となります。
病児保育は、熱や病気になっている時に子どもを預けることができるサービスですが、まだ完全に治っていない回復期に預ける場合を「病後児保育」といいます。保育園では症状が続いている場合、保育できない時もあります。熱は下がっているのに保育園に預けられないといった時にはこの病後児保育を利用することができます。
何歳からどんな症状で利用できる?
病児保保育や病後児保育を利用することができる年齢は、おおむね生後半年~10歳未満までです。生後60日以上や小学6年生まで対応といった施設もありますが、年齢による基準は各自治体で定められている場合がほとんどですので、住んでいる自治体の情報を確認するようにしましょう。
病児保育は病気になった子どもを預かる施設ですので、インフルエンザや水ぼうそうなどといった感染症でも預けられます。病児保育を利用する時にはまず医師の診察を受けることになり、その診察結果によって利用可否の判断が決まります。
利用できない主な例としては、高熱で症状が安定していない、特定の予防接種を受けていない場合などがあります。また当日の朝に医師の判断で利用不可となる場合もあります。
利用するにはどうすればいい?
病児保育を利用する場合には、事前に登録申請書を保育園か、直接利用したい病児保育に提出する必要があります。病児保育サービスを利用したい時に、この登録が済まされていないと利用ができない、またはその時に申し込み用紙を書かないといけないということになりますので登録だけは先に済ませておきましょう。
実際に熱が出た場合などで病児保育を利用するには、かかりつけ医師に診察してもらい、その時に病児保育を利用する旨を伝え、医師連絡票に記入をしてもらいます。小児科と併設されている病児保育の場合は受付で利用の旨を伝えると、空き状況を確認してくれます。それ以外の施設では、利用したい施設へ予約の手続きを行います。また持ち物は施設によって決められています。
病児保育は定員制のため、場合によっては利用ができない時もあります。特にインフルエンザが流行する季節は定員に達している施設が多くあります。病児保育を扱っている施設が近くにいくつあるか確認をしておき、事前登録はできるだけたくさんしておく方がいざという時に安心です。
ファミリーサポート制度とは?
ファミリーサポート制度とは、仕事が遅くなり保育園のお迎えに間に合わない時や、下の子が小さいために上の子の行事に参加できないなど、一時的に子どものお世話をお願いしたい時に利用できる市区町村が実施しているサービスです。市区町村の他にNPO法人や一般企業もサービスを提供している地域もあります。
(出典:厚生労働省 「子育て援助活動支援事業(ファミリー・サポート・センター事業)について」)
上記図のようにサポートを受けたい人、サポートを行いたい人がそれぞれアドバイザーに申し込みを行い、サービスを利用したい時にマッチングを行ってくれます。地域の人が登録を行っているため必ずしも保育士などの資格があるわけではありません。また熱や病気に対応していない場合もあります。
何歳から利用できる?
ファミリーサポート制度は、基本的には0歳~小学6年生までが対象となっています。0歳児の場合は生後43日以降や60日以降など各市区町村によって月齢が異なります。
利用するにはどうすればいい?
ファミリーサポート制度を利用したい場合は、市区町村の地域サポート課へ申し込みを行います。市区町村で扱うファミリーサポート制度は、利用者同士の事前の顔合わせがあるため当日急な依頼に対応できない場合もあります。NPO法人や一般企業の場合は当日の急な利用でも対応可能な場合があります。
市区町村のファミリーサポート制度では1時間あたりの利用料の他に、送迎などの交通費や、おやつ、食事代も必要となります。地域の方が子育て支援としてサポーターとなってくれているため、過度な保育は欲求せずお互いの状況を顔合わせ時にしっかりと確認するようにしましょう。