あなたは、どのくらいの頻度で車の運転をしていますか?
車を利用できる生活は便利ですが、事故が起きてしまう可能性はゼロではありませんね。そのため、もしものときに備えて自動車保険に加入している人がほとんどです。
そんな中、最近耳にする機会が増えた車の運転時の安心ツール「ドライブレコーダー」が気になっていませんか。
ドライブレコーダーの概要と自動車保険のドライブレコーダー特約について簡単にご紹介します。
自動車保険のドライブレコーダー特約って何?
2019年2月26日



何かと話題のドライブレコーダー
テレビなどで実感する証拠能力
テレビなどの交通トラブルのニュースで、トラブルの状況をリアルな映像で目にする機会が増えました。タクシー運転手が乗客から被害を受けたときの状況、あるいは一般ドライバーが煽られている状況など。これまでドライブレコーダーという機器の存在を気にしていなかった人でも、ドライブレコーダー映像による証拠能力がしっかり感じられる機会となっていますよね。
そのためでしょうか、タクシーのような公共の乗り物ほどの普及率とまではいかないものの、個人でドライブレコーダーを取りつける人も増えてきました。ドライブレコーダーは、映像や音声を記録するためにルームミラーの裏側などフロントガラス上部あたりにつけて使用する機器です。前方だけでなく後方も撮影できるタイプの製品にすると、煽り運転や追突事故にも備えられます。
もしものときの安心ツール
テレビなどで目にする映像で実感できるように、ドライブレコーダーの映像にはトラブルの様子がかなりはっきり残されます。トラブルの相手の車、車のナンバー、声、顔や服装などが残り証拠になります。高画質のドライブレコーダーを選ぶと、映像の画質がよい分、証拠能力も高くなりますよね。
車の運転マナーには地域差があるといわれます。また、混雑する時間帯によってトラブルの起きる可能性が高くなる場合もあるでしょう。著者の運転免許更新時にも、警察署で煽り運転の話が紹介されていました。一般道路や高速道路で煽り運転を目にした機会のある人も少なくないのではないでしょうか。
取りつけはどうすればいい?
ドライブレコーダーの取りつけは、基本的には自分でできる仕様となっています。ほかの日用品と変わらないレベルで、製品についている取扱説明書を見ながら取りつけるイメージです。しかし、製品の特性上電源をとる必要があるために配線を見えづらくする手間もかかります。
カー用品ショップで製品を購入すると工賃は必要ですがショップの人に取りつけてもらえるため、手間をかけたくない場合におすすめです。なお、機器を持ち込んで取りつけをお願いする場合は工賃が高くなることが一般的です。
自動車保険のドライブレコーダー特約
自動車保険の特約で利用するメリットは?
車のトラブル時に役立つドライブレコーダー。自動車保険においても、ドライブレコーダー特約と呼ばれる特約(特約の名称は保険会社によって異なる)が登場しています。自分で購入してドライブレコーダーを利用する場合と、自動車保険のドライブレコーダー特約にする場合の違いは何でしょうか。
ドライブレコーダー特約の大きなメリットは、事故連絡が自動でスムーズに行われる点にあります。ドライブレコーダーが検知できる程度の衝撃があると、ドライブレコーダーから自動で保険会社へ事故時の映像が送られる仕組みです。さらに、ドライブレコーダーを介して受付センターと会話もできます。
事故が起きて慌てているときに、自動車保険会社の連絡先を調べる手間が省けるわけですね。必要な場合は救急車の手配もしてもらえます。ドライブレコーダーが検知できない程度の軽微な事故であった場合は通常通り自分で連絡することになりますが、一定規模以上の衝撃が起きた事故のときに自動で連絡できる安心感は大きいものです。
特約にかかる費用はいくらぐらい?
気になるドライブレコーダー特約の費用ですが、月額でおよそ650~850円程度です。年間で考えると7,800~10,200円になりますね。年払いにすると数百円ほど安くなります。
ドライブレコーダー特約で使用するドライブレコーダーは保険会社から貸与されます。もちろん高機能なタイプの機器です。ドライブレコーダーを選ぶ手間を省け、故障時に交換などの対応もしてもらえます。
なお、市販のドライブレコーダーを2~3万円で購入するケースと比べると、特約で支払う費用およそ3~4年分の計算になります。特約のメリットも考慮に入れて比較し、費用対効果を考えて検討するとよいでしょう。
ドライブレコーダーにはほかのメリットも
自分自身の運転にも影響
ドライブレコーダー特約を利用すると映像がスムーズに保険会社に送られるため、トラブル対応をスピーディーにやってもらえるという点も大事なメリットの一つ。しかし、ドライブレコーダーのメリットはほかにも考えられます。
元々の車両の機能としてついている場合もありますが、ドライブレコーダーの安全運転支援機能が前方の車両に近づきすぎたときや片寄った走行をしたときなどにアラームで知らせてくれます。
また、ドライブレコーダーに記録されることで客観的に自分の運転を評価する意識が生まれ、運転がより注意深くなるというメリットも考えられるでしょう。
ドライブレコーダーには運転時の安心感を増してくれる効果があり、事故後の証拠映像としても役立ちます。煽り運転をされたときは道を譲るなどして、なるべく危険を避けるような注意深い行動が大切ですが、ほかの事故も含め、もしものときに備えるツールとしてドライブレコーダーや特約を検討してみてはいかがでしょうか。