ヘトヘトになって家に帰ってきたときも、可愛い動物のお出迎えがあったら疲れも吹き飛びますよね。今や3世帯に1世帯がペットを飼っているという統計ですが、実際飼うとなるとどれだけのお金が必要になるのでしょうか?つぶらな瞳に落とされて後先考えずにお持ち帰り……なんてことがないように、あらかじめ予習しておきましょう!
カワイイ家族がおうちで待ってる♪
ペットと暮らすのに必要なお金
2016年10月27日
ペットを飼いたい!必要なお金はどれくらい?
ペットショップでケースに入った可愛いワンちゃんやネコちゃん。張られた値段を見て、これなら買えるかな……という人もいるのでは? でもペットを買うときはその値段だけでは済みません。 犬や猫など、生体を購入するだけでなく、飼育用のゲージやトイレ用品、餌皿などさまざまな道具の準備にもお金はかかってきますよ!
生体価格は種類や品種によってさまざま
ペットの種類によって金額が大きく変わる生体価格。 犬や猫などペットの種類によっても異なれば、品種によってもさまざま。 さらに言えば血統や人気度、販売時の月齢などでも金額に大きな差が出るんです。 例えば、犬の人気ランキングで常に上位のトイ・プードル、平均価格は約24~25万円。 ランキングが少し下がってミニチュア・ダックスフントでは約16万円と、10万円近くの差があるんです。 一般的には猫よりも犬のほうが平均価格は高め。犬が12万円前後で猫は7万円前後です。 そうは言っても、猫の人気種になると22万円程度することもあるんです。
飼育用アイテムにかかるお金は?
ペットが家に来たその日から始まるお世話。お世話グッズが何もないという人はペットと一緒に買って帰らなければいけません。 飼育用のゲージやトイレ用品、餌皿、ペットフードなど、サイズやブランド、購入するお店によって価格はさまざまですが、ざっと見積もっても2万円程度は予定しておいた方がいいかもしれません。 これらの費用をトータルすると、ペットショップに入ってからペットと一緒に店を出るまでに、30万円程度の支出となることもあるんです。
犬を飼うと市町村に登録も必要!
犬を飼うと登録や狂犬病の予防注射をしなければなりません。これは飼い主の義務であり、もちろん費用もかかります。
登録費用は?
犬を取得した日(生後90日以内の犬を取得した場合は、生後90日を経過した日)から30日以内に、居住している市町村に飼い犬の登録をしなければなりません。 この登録にかかる費用は3,000円。基本的に登録は犬の生涯で一度きりですが、転居をすると移転先の市町村窓口への届出が必要です。 なお、登録をすると犬鑑札の交付を受けますが、もしも鑑札を紛失したり損傷すると再交付を受けなければなりません。再交付には1,600円かかるので気をつけて。
欠かせない!狂犬病予防注射
狂犬病の予防注射は毎年1回、原則4月~6月の間に受けなければなりません。 注射自体は最寄の動物病院で受けますが、病院で発行された「狂犬病予防注射済証」を居住地の市町村へ提出し、注射済票をもらいます。 この注射済票の交付を受けるのに550円。注射済票の紛失などで再交付を受ける際には340円かかります。注射料金は病院によって異なりますが、3,000円程度が相場です。
ペットの医療費は全額負担!?
飼い主は家族の一員と思っていても、やはり人とは違って公的な医療保険はありません。 つまり病気やケガで病院にかかると、医療費は全額飼い主の負担。しかもペットは自由診療。動物病院によって医療費に差があることはよくあるんです。 ペット保険を取扱うアニコム損害保険株式会社が実施した「ペットにかける年間支出調査2015年」によると、病気やケガの治療費として1年間で支出した金額は、犬の場合が57,822円、猫の場合で35,729円です。 ひょっとして自分より医療費がかかる?!と思うあなた、ペットを飼うなら高額な医療費の覚悟が必要かもしれません。 平均的な医療費例としては、初診料が1,200円程度、骨折手術が約4万円、1日当りの入院料は小型犬で約2,700円、中型犬で約3,200円、大型犬だと約3,900円とアップします。 ちなみにペットでは不妊手術をする場合も多いですね。 病院にもよりますが、犬ではメスが24,000円程度、オスが15,000円程度と言われており、メスの方が高額です。また、猫は犬より安めですが、メスが18,000円、オスは12,000円程度と言われています。
全部くるめた生涯費用はいくら?
買ったときから何かとお金がかかるペットですが、飼っている間は飼育費が必要ですね。 ペットフード・おやつなどの餌代、トイレ用品、首輪やリードなどのペット用品、シャンプーやトリミングなどのペットサロン代等々。 そのほか病気やケガの治療費とは別に、ワクチンや健康診断、ドッグラン利用料など健康管理のお金が必要だったり、ペット保険の保険料なども場合によっては必要になっていきます。 また、ペットを置いて旅行に行くならペットホテルに預ける費用もみておかないといけません。 これらの飼育費にかかるお金、先の調査によると犬の場合で年間339,488円、猫の場合が171,216円。毎月約15,000円〜約30,000円が家計の支出になってきます。 仮にペットの寿命を15年として計算してみると、購入および飼育で一生涯にかかる費用は、犬の場合なんと522万円。猫でも265万円かかります。 さらに、ここにあなた自身の生活費も高くなってしまう可能性もあるんです。 というのも、犬や猫は体温調節が人間に比べて苦手。大切なペットのためにエアコンをずっとつけることになる…なんてこともあるんですよ。
私たちにとって可愛いペットは癒しの存在ですが、家計には大きなインパクトとなります。 ペットを飼うなら、おやつや玩具などできる部分での節約や、電気代節約の工夫をするなど、支出をおさえる努力が必要になるかもしれませんね。