一人暮らしをしたいけど、お金がかかるし、貯金ができなくなりそう……と思い留まっているあなた。一人暮らしにいくらかかるかを知り、マネープランをきちんとすれば貯金だってできます。今回は、一人暮らしにかかる生活費の相場とともに一人暮らし女子の貯金の仕方をお教えします。
知っておけば貯金もできる!
ひとり暮らしにはいくらかかる?
2019年2月2日
まずは費目を確認することからはじめよう!
一人暮らしの家計管理
一人暮らしをしながら貯金をしていくためには、きちんと家計管理をしないことには始まりません。実家を出ての一人暮らしでは、家賃や食費、光熱費がかかることは簡単に想像できますが、ほかにどんな物にお金がかかるのでしょうか。
一人暮らしを初めてから思いがけないお金が発生しては大変ですから、事前に把握しておきましょう。生活費の費目には次のようなものがあります。
・家賃
・水道光熱費
・食費
・日用消耗品代
・通信費
・保険料
・交際費
・被服・美容代
・交通費(駐車場代)
意外と忘れやすい日用品代
費目をずらっと羅列しましたが、「家賃」「食費」「水道光熱費」の三大費目以外は実家暮らしでも自分で負担しているものがほとんどです。三大固定費がかかるようになる分、節約を心がけていきたいですね。
ところで案外忘れがちなのが、洗剤、掃除用品、トイレットペーパーなどの日用消耗品代。これまでは部屋の掃除も実家にあるものを使ってやっていたという人がほとんどではないでしょうか。金額的には大きなものではないですが、家計をやりくりしながら自分で買うのは案外負担に感じるものです。自分のお城ができると彼氏や女子友、同僚などをお招きしたいものですし、時に家計がピンチの時に買う必要が出てくることも。代わりに今月は○○をガマン……なんてことにならなくていいように、忘れず家計予算に入れておきましょう。
一人暮らしの生活費相場、地域によってどれだけ違う?
一人暮らしの生活費。費目はほとんど同じでも、地域が違えば金額も変わってくるものです。特に生活費のなかで大きな割合を占める家賃は地域差がもっとも出やすい費目のひとつです。たとえば同じ東京都内だとしても、実際に住む場所や住環境などによっても大きく変わります。
ここでは総務省の「家計調査(2017年)」より、働く一人暮らし世帯の家賃を除いた平均的な地域別生活費と、地域差が出やすい費目を紹介します。
北海道・東北 |
関東 |
北陸・東海 |
近畿 |
四国・中国 |
九州・沖縄 |
|
消費支出計(家賃除く) |
118,640 |
135,631 |
125,845 |
131,391 |
121,798 |
115,275 |
うち | ||||||
食費(外食含む) |
36,616 |
43,206 |
38,056 |
41,492 |
36,298 |
33,442 |
うち外食 |
7,664 |
13,008 |
10,915 |
12,577 |
8,238 |
7,190 |
光熱費・水道代 |
15,211 |
10,464 |
11,009 |
10,959 |
11,505 |
11,416 |
本来はこれに家賃が加わりますから、家計全体でいうと「消費支出計+数万円」ということになります。関東なら、家賃額にもよりますが、20万円を越えるぐらいの金額になるかもしれませんね。
あなたの一人暮らしの収支を見積もろう
あくまで大勢の対象から集めたデータの平均値ですから、人それぞれの暮らしぶりによって生活費は変わってくるものです。あくまで生活費の目安として、いまのあなたの手取り給料でやっていけるか比べてみましょう。
一番上列の消費支出には通信費や交通費、被服・美容代、交際費なども含まれています。いまあなたが月々支出しているこれらの費目に表中の食費・光熱費を足してみましょう。家計全体の収支がマイナスになるようなら、これらの費目のどれを削減できるか検討してみましょう。
ムリなく貯金するために黄金比率で家計管理を
ムリなく貯金していこうと思ったら、「貯め上手さんはみんなやってる 家計のやりくり黄金比率とは?」の記事で紹介しているように、まずは費目ごとに比率を組んで予算を立てていくのがおススメです。
一人暮らしの家計やりくりを考えるとき、多くの人は支出ばかりを考えてしまいます。ですから、先に貯金分を確保してしまいましょう。記事中にあるように、「2:6:2の法則」を守っていけば貯金もきちんとできるはずです。
貯金の仕方も工夫して
「2:6:2の法則」に従って、給料の2割は貯金に回したいものですが、貯金の仕方も工夫してみましょう。
金利なども考えながら、目的に合わせた商品で積立てていくのも賢い方法です。一人暮らしが始まると、いまより節約を余儀なくされる洋服代や美容費などはデパート積立で貯めていってもいいですね。「満期になるまで買わない」、「洋服や化粧品は貯めた商品券で買う」などのマイルールを作っておけば、プチプラブランドを愛用するより節約につながるかもしれません。
一人暮らしをしているとはいえ、洋服代や美容代といった身だしなみ費もある程度は必要な一人暮らし社会人女子。明確な貯金の目的を持ったり、給与天引きや自動振替で先取り貯金をしながら、やりくり上手な女子を目指してくださいね。