あなたには、どんな浪費癖がありますか。
お金を使う場面で慌ててしまい、衝動性を抑えられなくなるパターンを繰り返していませんか。
慌て癖のある人が慌てないようにしたいと思っても、なかなか難しいものですよね。
そうであれば、慌ててしまうのは仕方ないこととして受けとめ、慌てたときにワンステップを入れる方法を試してみてはいかがでしょうか。
浪費しがちな慌て者さんにおすすめの「徐行」「一時停止」習慣についてご紹介します。
浪費が気になる人におすすめの
「徐行」「一時停止」習慣
2019年1月22日
計画的にお金を使えない?
時間がないわけではないのに慌ててしまう
どんな人にでも、とっさの判断を誤り後悔につながる行動をしてしまう可能性はあります。「あの人はいつも冷静沈着」といわれるような人でもない限り、大なり小なり不要な物を買ってしまったという失敗経験があるのではないでしょうか。あとは、程度の問題ですよね。
例えば慌て癖のある人の場合、時間がないわけでもないシーンでも慌ててしまうため、判断を誤る回数が増えがちです。計画的にお金を使うことが苦手で、次から次へと買い物カゴに商品を入れてしまい、後になって財布の残金の少なさにため息をつきます。また、欲しいと思った服などをクレジットカードで買った後、引き落とし日前の口座残高が気になってビクビクしてしまいます。
「徐行」「一時停止」ができている
さて、別の角度から慌て癖がある人の行動を考えてみましょう。慌て癖があって浪費をしてしまいがちな人でも、車の運転をするときに「徐行」や「一時停止」をしています。免許取得の際にも「徐行」や「一時停止」の意味や標識を理解しており、できなかったらどうしようなどとは思っていません。
「徐行」とは、車の速度を落として運転すること。周囲の状況に注意しながら、いつでも停止できるくらいの速度でノロノロと進みます。また、交差点や踏切など危険が予測される場所の手前では「一時停止」をします。
慌て癖がある人でも、習慣になっていると注意深い行動ができているものです。車や自転車の運転の場面でできているのですから、お金を使う場面でも注意するタイミングを習慣化してしまえばよいと思いませんか。
慌てないようにと考えるよりも
ワンステップを取り入れたい
慌て癖のある人には「いつも慌てて失敗してしまう」といった自覚があります。しかし、慌てないようにと考えて慌てずに済むのであれば苦労はしませんよね。
「買い物のときは慌てずに、買いすぎないようにね」と誰かに言われたこともあるでしょう。しかし、何度も言われたらストレスになってしまうかもしれません。
そこでおすすめしたいのが、無理に慌てないようにしようと考えるのではなく慌ててしまう場面で「徐行」や「一時停止」のワンステップを取り入れる方法なのです。
生活習慣で気をつけたいこと
新しい生活習慣を取り入れるときに注意したいのが「うっかり忘れてしまった」となってしまう状況です。うっかりミスをなるべく防ぐために、ふだんの行動の改善も心がけるとよいでしょう。例えばボーッとしていると冷静な判断が鈍ります。睡眠不足は御法度と考え、就寝時間を見直しましょう。
また、予定を詰め込み過ぎると、どんな人でも慌てやすくなるものです。スケジュールは、ゆったりめに組むようにしましょう。早い買い物行動につながるキャッシュレス決済をなるべくやめ、持ち歩く現金を少なめにする方法もおすすめです。
自分の中でつくるルール
行動パターンで考えてみよう
「徐行」や「一時停止」をお金の使う場面に取り入れる方法は、とても簡単。ふだん、どんなパターンでお金を使っているかをリストアップし、そこに新しい習慣のワンステップを取り入れていくだけです。
・コンビニでの買い物が多い人
→コンビニに向かう前に立ち止まる(買わなくてもいいのでは?と考える)
・ネットショッピングで買い物をしがちな人
→「カートに入れる」ボタンを押す前に「ちょっと待て」と一瞬止まる(決める前に家事をするなどして30分以上時間を置く方法もよい)
・スーパーで品物を多く買ってしまいがちな人
→買い物カゴに入れる前に「ちょっと待て」と一瞬止まる(判断に迷ったら買い物カゴに入れず、どうしても必要な品物と思った場合のみ会計前にもう一度売り場へ戻る)
・クローゼットの中の洋服が多い人
→ショップで洋服を手に取ったときなどにクローゼットの中にある手持ちの洋服を思い出し、本当に必要かと考える
無料イベントのときはのびのびと
お金を使いそうな場面での「徐行」や「一時停止」は、習慣になってしまえば当たり前のこととして受けとめられるようになります。しかし、慣れるまでは我慢しているという気持ちがストレスになるかもしれませんね。そんなときは、無料イベントを大いに活用しましょう。無料イベントのときであればお金のことを考えずにのびのびと振る舞えます。
また、景色のきれいな場所に自転車で出かけてスマホで写真を撮ってみたり、近場でハイキングしたり、無料の工場見学へ出かけたりなどの無料で楽しめる時間づくりもおすすめです。
やめたいことがやめられないと、意志の弱い自分に自信が持てなくなるものです。しかし、ふだんできている方法に目を向け、ほかの場面に応用しようと考えるとハードルが低く感じられるはず。できないと思い込んでいるだけで、やってみたらできたということは誰にでもあります。お金の使い方に新しい習慣を取り入れ、何度も練習をしてできるようになる子供のころの逆上がりのような達成感をぜひ味わってみてください。