季節の変わり目はついつい体調を崩してしまいがち。そんな時にお世話になる病院。その関係費用を少しでも安くしたい!と考える人も多いのでは?
そんな時、チェックしたいポイントを4つまとめました。
ちょっと待って!!
病院に行く前に知っておきたい
4つのポイント
2016年10月17日
ジェネリック医薬品をチョイスしてみましょう!
ジェネリック医薬品という名前を耳にすることが増えてきましたが、どんなお薬か知っていますか?
これは「後発医薬品」ともいい、「先発医薬品(新薬)」の特許が切れた後に、他の医薬品メーカーによって同じ有効成分で製造・販売される薬のことを言います。
ジェネリック医薬品はなぜ安い?
そもそも薬の開発は長い歳月と莫大な研究開発費用をかけて行うもの。
だから新しく開発された薬の価格には、その研究費用なども含まれています。
しかし、新薬の特許期間が切れた後に、その新薬の使用状況を見ながら、同じ成分や含量で作れば多大な研究開発費用や審査等の各種手続き費用を抑えた薬を作ることが出来ますよね。
開発費用が抑えられることによって、価格も新薬に比べて2~7割程度安くできるんです。
効能や安全性などの治療効果は新薬と同じだから、患者にとっても嬉しい薬と言えそうですね。
注意!一般市販薬にジェネリックはない…
じゃあ、これから薬を買うときはジェネリックを!…と考えたくなりますが、風邪薬や頭痛薬などドラッグストア等で取扱っている一般市販薬にはジェネリック医薬品はありません。
「医療医薬品」といって医師の診断で処方される薬としてジェネリック医薬品を選択できるんです。
医師から処方されることもあれば、患者自身が選ぶことも可能。方法は、病院や調剤薬局で医師や薬剤師にそのことを伝えるだけ。
仮に処方せんに記載されたお薬が新薬の名称でも「変更不可」の欄にチェックがない場合や医薬品名ではなく成分名が記載されている場合は、ジェネリック医薬品に変えてもらうことも可能です。薬代が節約できますよ。
ただし、医療医薬品であっても、すべての薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんので注意が必要です。
薬局へ行くときには「おくすり手帳」を忘れずに♪
おくすり手帳は持っていますか?
おくすり手帳は、さまざまな医療機関を受診した際に、いつ・どこで・どの医師から・どんな薬を処方され、過去または現在服用しているのかなどの情報を記録する、手のひらサイズの小さな手帳です。
病歴・薬歴を記録するなんて乳幼児か高齢者だけのもの……と思う人がいるかもしれませんが、年齢に関係なく、誰でも持つことができるんです。むしろ、おくすり手帳を持つことで医療費の節約ができるんです。
おくすり手帳を持っていくだけで○円安くなる?!
というのも、病院や医院で医師から処方せんを受け、保険薬局で薬をもらうときに、薬代以外に「薬剤服用歴管理指導料」がかかります。この金額は処方せん1回につき500円。健康保険の自己負担割合が3割なら、自己負担額は150円です。
しかし、これまでの薬歴の記載があるおくすり手帳を提示すれば、処方せん1回につき380円となり、自己負担額は110円。
つまり40円安くなるということ。ただし、前回の薬局利用から6ヶ月以内に、同じ薬局に行くことが条件です。
1回当りの節約額は少なくても、回を重ねると大きくなりますよね。
病院で医師に処方せんをもらったら保険薬局でおくすり手帳を作ってもらいましょう。
場合によっては、医療費控除でお金を取り戻せる!?
それでも年間を通してみると医療費が結構かかったな……というときは、「医療費控除制度」の申請可否をチェックしてみましょう。
医療費控除制度は、所得控除制度のひとつ。
その年の1月1日~12月31日までの間に支払った医療費が一定金額を超えると、所得税の計算の際に医療費控除を申請することでその年の税金が安くなるというもの。
会社員など年末調整だけで通常は確定申告をする必要がない人でも、医療費控除の適用を受けるには確定申告をすることが必要です。
金額の目安は10万円
さて、年間の医療費の金額ですが、目安としては10万円。
具体的には、実際に支払った医療費の合計額から保険金等で補填された金額を控除した金額が10万円を超えると申請することができます。
本人だけでなく、生計を一にする家族の分も合算できるので、案外10万円に届くかもしれませんね。
税金を節約できるのならレシートや領収証類をきちんと保管して確定申告をして下さいね。
それでも医療費が高くなってしまった!そんな時はこちらの記事をチェックしてみてください。
病気にならないのが一番!健康なカラダをキープしましょう!
医療費を抑えるためには、健康であることが一番の節約方法。
日頃から健康を心がけて生活を続けたいですね。栄養バランスの整った食事に気をつけたり、規則正しい睡眠、適度に身体を動かして、ストレスを貯めないことも大切です。
忙しく働いていると自炊をするのが億劫になるときもありますが、できる限り自炊をしたり、朝食は欠かさない、コンビニ弁当だけで済まさないなど、マイルールを作って守ることを心がけて。
健康を意識した生活を続ければ、医療費の節約になるだけでなく、家計全体での節約にもなりますよ。