外出時にスマホを操作している人を見ない日はないほど、インターネットは私たちの生活に身近な存在となりました。
そして、ITの高度化にともない、シェアリングエコノミーという新しい経済活性化の波もやってきています。
シェアリングエコノミーによって、私たちの今後の可能性はどのように広がっていくでしょうか。
政府も促進しているホットな話題、シェアリングエコノミーについてご紹介します。
シェアリングエコノミーで広がる可能性
~私たちのスキルがお金になる~
2018年12月4日
広がりを見せるシェアリングサービス
おひとりさまサービスが増える一方で
生き方の多様化にともない、「おひとりさま」や「ソロ活」というワードを耳にする機会が増えました。1人の時間を豊かに過ごしやすくなる世の中を数十年前に想像できていた人はどのくらいいるでしょうか。
その一方で、個人の物や場所、サービスを貸し出す、利用するといった形でさまざまなものを他人と共有するシェアリングエコノミーも少しずつ広がっています。個の世界を大事にする動きと、皆でつながって空間や物を効率に使う動きがともに発展していますよね。
昭和の日本では醤油の貸し借りなどが日常的に行われていましたが、コンビニなどでいつでも物を購入できる時代となり、そのような風景は失われていきました。そして、今、お返しを気にする必要なく金銭を介して気軽に貸し借りできるスタイルが発展してきているという見方もできますね。
スキルや物でお金を生み出しやすく
さて、シェアリングエコノミーという言葉に、まだなじみを感じていない人もいるかもしれません。しかし、シェアという言葉からであれば何となくのイメージが浮かぶのではないでしょうか。
利用したことはなくても、シェアハウスやカーシェアの存在を知っている人は少なくないはず。シェアリングエコノミーには、物やサービスの共有から経済的なメリットや利便性が生まれるという大きな魅力があります。
日常で目にする、このようなシェアリングサービスをもとに、SNSを使って簡単にシェアする側になれる自分をイメージしてみてください。私たちのスキルや物を必要な人とマッチングさせるプラットフォームを利用しやすくなると、一人一人がより活躍するためのチャンスが増えるのです。
何をシェアする?してもらう?
シェアの対象はさまざま
シェアリングエコノミーでシェアが可能となる対象はさまざまであり、身近なものでもあります。
・洋服などの物
・駐車場
・会議室
・家事代行
・介護
・育児
・料理
・自転車
・車
・車の乗り合い
・家(民泊)
利用する側は、さまざまなものをリーズナブルに、そしてSNS活用で簡単に利用できるメリットを得られ、提供する側も自分の持つ物やスキルでお金を生み出せるメリットを得られます。
手軽さの裏返しで、シェアリングエコノミーには、互いの信用をどのように確保していくか、トラブルを防ぐための法規制をどうするかなどの解決していかなければならない問題もあります。
しかし、2017年に政府がシェアリングエコノミー促進室を発足させ、シェアリングエコノミー促進の取り組みに力を入れているため、これからのさらなる発展が期待されているのです。また、地方自治体レベルでもシェアリングエコノミー活用の検討が進められています。
チャンスを広げるために
シェアリングエコノミーの発展を期待しながら、私たちが今できること、しておきたいことは何でしょうか。
例えば料理スキルがあったり、子供の世話が好きであったりしながら、手軽に生かせる方法がないからと活用していなかった人にとって、シェアリングエコノミーサービスは新たなきっかけとなるでしょう。買い物好きな人であれば、短時間の空き時間を利用した買い物代行で楽しくお金を得られます。
シェアリングエコノミーの発展をイメージしてスキルを磨くモチベーションがアップすれば、あれをしておこう、これもしてみたいと、今の日々の過ごし方も豊かにできるはず。新しい趣味を探すときの楽しさも増すのではないでしょうか。
シェアリングエコノミーによる豊かなライフスタイル
働き方が変わりつつある中で
世の中はつねに動き、変化しています。日々に追われていると変化に敏感になれず、「そういえば、このツールがない不便な時代もあったな」と振り返って初めて変化に気がつくときもあります。
例えば、今では当たり前の存在となっている派遣社員ですが、日本で人材派遣業がスタートしたのは労働者派遣法が施行された1986年のことでした。能力の高いスーパー派遣社員の女性が活躍する姿を描いた「ハケンの品格」というドラマが放映されたのは2007年。
短期間で新しい働き方が急速に広まった様子がわかる出来事だと思いませんか。新しい働き方の波は、次から次へとやってきます。変化に対応するのは大変な面もありますが、自分に合ったスタイルをうまく活用できれば豊かなライフスタイルをより実現しやすくなるはずですよね。
所有する物を減らして豊かなシンプルライフ
所有にこだわらない人が車を持たなければ、維持費がかからず、駐車場も要りません。物を所有したい人であれば、空きスペースや車を人に貸しながら低コストで維持するという選択をしてもいいわけです。
頻繁に使うものは所有し、使用頻度が低いものはシェアでまかなう、そんなライフスタイルはとても効率的。物が過剰に増えるリスクを減らし、シンプルでありながら豊かな生活を実現できるようになりますね。
ライフステージによっても、必要なもののボリュームは変わります。そのため、柔軟な考え方で所有するもののバランスを決めていきたいものですね。
私たちが日々何気なく使っているSNSは、シェアリングエコノミーという新しい経済効果をもたらすツールとなり始めています。シェアリングエコノミーによってもたらされる私たちの今後の可能性へのプラス効果イメージを、日々の過ごし方、将来プランづくりに、ぜひ役立ててみてくださいね。