「こんなモノ、あんなサービスを作りたい」「世の中のこんな問題、あんな悩みを解決したい」など、アイディアの立案者が、世の中の人たちと一緒にそのアイディアを実現できる仕組み。
ここ数年、急成長し続けている【クラウドファンディング】とは、一体どんなものなのでしょう? 自分のアイディアを実現したい人はもちろん、誰かを支援したい人も必見!次世代を象徴する新しいお金の流れが始まっています。
新しいお金の流れが始まっている!
【クラウドファンディング】って何?
2018年11月16日
【クラウドファンディング】って何?
クラウドファンディング「Crowd Funding」とは、群衆「Crowd」と資金調達「Funding」という言葉を組み合わせた造語です。「自分の考えたプロジェクトを世の中に広めたい」「被災地復興の役に立ちたい」など、さまざまな理由でその実現のための資金を必要としている実行者に対し、共感した人が支援者となります。そのプロジェクト実現に必要な資金を、不特定多数の支援者から調達できる仕組みのことです。プロジェクトの実行者は、個人・団体・企業・自治体などさまざまです。
今現在、【クラウドファンディング】の市場規模はどのくらいなのでしょう?矢野経済研究所が2017年4月に実施した調査によると、2013年は124億円、2014年は221億円、2015年は379億円、2016年は745億円となっており、2017年には1,000億円をはるかに超える見込みで、その後もさらに拡大する予想だそうです。年々拡大し、大きく成長を遂げている【クラウドファンディング】。どんな種類があるのでしょう?
【クラウドファンディング】の種類
日本の【クラウドファンディング】は大きく分けて3つの種類に分類されます。
・購入型
プロジェクトに共感した支援者が出資すると、そのプロジェクトの実行者からお礼として、金銭以外の商品やサービスが受け取れるタイプです。
・寄附型
プロジェクトに共感した支援者が出資するのですが、あくまでも「寄附」なので、プロジェクトの実行者からのお礼などはありません。地震や災害による被災地支援や途上国への支援など、社会的に意義の大きいプロジェクトがこのタイプです。
・金融型(融資型・ファンド型・株式型)
金融型は、支援者は個人ですが、そのプロジェクトの実行者は企業であることが多く、今まではなかなか難しかった「個人が特定の企業に出資する」ことが可能になった新たな仕組みです。支援者へのお礼として、金銭や株式が発行されるタイプです。
実行者ができること
【クラウドファンディング】の実行者には、どんなメリットがあるのでしょう?
・資金調達
夢やアイデア、商品開発など、実行したいものや実行したいことがあり、その実行能力もすでにあるのに資金がなく実行できない場合に、【クラウドファンディング】を利用することで資金を集めることができます。
・PR
資金を集めるには、実行したいプロジェクトを知ってもらうために、不特定多数の人に分かりやすく説明しなければいけません。その作業は、プロジェクトのPRにもなります。
・情報収集
プロジェクトの支援者と交流することもできるため、消費者側の意見や感想を聴くことができ、より良い商品やサービスの開発に生かすことができます。
・ファン作り
プロジェクトの実行者が、そのプロジェクトが生まれた背景や思い、活動の内容などを伝えることで、実行者やプロジェクトの“ファン”を作ることができます。
支援者ができること
【クラウドファンディング】の支援者には、どんなメリットがあるのでしょう?
・知る
普段なかなか知ることが出来ない業種や分野の活動を知ることができます。またその中で今後成長する可能性のある商品やサービス、社会的意義の高い活動などもいち早く知ることができます。
・応援する
知るだけでなく、自分が興味ある業種や分野、応援したい商品やサービス、実行者の思いに共感するもの、社会貢献したいなど、実際に出資や寄附をして応援することができます。
・受け取る
「購入型」「金融型」の【クラウドファンディング】に限り(「寄附型」にはありません)プロジェクトが達成した場合に、その実行者から商品やサービス、金銭などを受け取ることができます。“ここでしか手に入らない”商品やサービスも多数あります。
【クラウドファンディング】の利用方法
プロジェクトの実行者として【クラウドファンディング】を利用してみたい人、誰かのプロジェクトを支援者として応援してみたい人、まずは【クラウドファンディング】のサービスを提供しているインターネットの運営サイトを覗いてみてください。
【全国大手の運営サイト】
「READYFOR(レディーフォー)」 https://readyfor.jp/
「Makuake(マクアケ)」 https://readyfor.jp/
「CAMPFIRE(キャンプファイヤー)」 https://readyfor.jp/
実行者として利用したいのであれば、会員登録をして、プロジェクトの目的や内容、資金調達の目標金額などを申請します。運営会社の審査に通過したら、インターネット上でそのプロジェクトが公開されます。
支援者として利用したいのであれば、会員登録して、自分が支援したいプロジェクトを探し、支援金額やお礼の品の送付先住所などを入力します。
いかがでしたか?【クラウドファンディング】は、次世代を象徴する仕組みです。夢を実現したい、応援したい、社会貢献したいなどの“思い”が、新しいお金の流れを作り始めています。