初めて投資をする時は不安なもの。金融機関の店頭でいろいろ聞きたいですよね。
でも、どんな商品をすすめられるのかな・・・と不安になることはありませんか?
そこで、これだけは押さえておきたい質問の方法をお伝えします。これで、金融機関のいいなりにならずにすみますよ。
もう金融機関のいいなりにならない!
自分で商品を選ぶコツ
2018年11月5日
おススメ商品=買いたい商品?
例えば、洋服を買いに行って探していた洋服がなかった場合、店員さんに「赤いワンピースで、膝丈で、食事に着ていきたいのですが」とハッキリ伝える事ができますね。でも、始めて投資をする場合、自分にとってどんな商品が向いているのかわからない人も多いと思います。商品を購入するにあたり、金融機関の窓口でじっくり相談したい、という人もいるでしょう。
金融機関では、投資経験の有無や投資の目的、資産がどれくらいあるか、どれくらいリスクを許容できるか、などの質問から判断し、その金融機関で扱っている商品の中から皆さんにおススメの商品を紹介してくれます。
でも、それらの質問に曖昧な返事をしたり、説明の意味がわからないままで話が進んでいったりしたら困りますね。
そもそも金融機関が勧めてくれた商品は、本当に皆さんの求めている商品なのでしょうか。
もちろん、金融機関が皆さんに損をさせたくないと思っているのは確かです。 でも、金融機関が売りたい商品と皆さんが買いたい商品が同じとは限りません。 勧めてくれた商品は、本当に皆さんが希望している商品かどうかは、やはり自分で判断するしかないのですね。
そのために、これだけは確認しておきたいポイントは3つです。
①「リスクとリターンはどのくらいですか?」
株式や債券は日々価格が動いています。自分がどの程度までなら値下がりしても余裕をもって見ていられるのかは人によって違います。
勧めてもらった商品は「どれくらいリスクがあるのか」「リターンはどれくらい期待できるのか」を確認しましょう。
リスクとリターンとは
「リスク」というと「損をする可能性」と思いがちですが、投資の世界でいう「リスク」は価格が動く振れ幅のことをいいます。
また「リターン」というと運用で得られる成果のことを言います。
例えば5%のリターンで10%のリスクの商品は、「現在年率5%の運用成果を出していますが、10%の振れ幅があるのでこの先うまくいけば15%で運用できるかもしれませんが、うまくいかなかった場合-5%になる可能性もありますよ」という意味です。
一般的に、振れ幅が大きい商品はリターンも大きいことから「ハイリスク・ハイリターン」、振れ幅が小さい商品はリターンも小さいことから「ローリスク・ローリターン」と言われています。
自分がどの程度のリターンを期待していて、どの程度、価格の振れ幅に耐えられるかは重要です。
しっかり確認しておきましょう。
②「何に投資をしていますか?」
株式や債券は日々価格が動きますが、値動きの要因は様々です。
投資の対象を確認して
自分が投資しようとしている商品は何で運用しているかを確認しましょう。
単に株式や債券というだけではなく、「目標とするモノサシはありますか?」と聞くといいでしょう。
投資信託の場合は目標とする指標を決めて運用する場合があります。例えば日経平均株価やTOPIXなどがあります。また、日本だけではなく世界の株式の指標を取り入れている場合もあります。この場合、目標とする指標が上がれば商品の価格も上がりますし、下がれば下がります。
この運用スタイルをパッシブ運用といいます。
連動するモノサシがない場合は、ファンドマネージャーが自ら投資先を見つけて投資をします。この運用スタイルをアクティブ運用といいます。
この場合、どんな会社に投資をしているのかを聞きましょう。そうすれば、これから成長が見込める中小企業の会社に投資をするのか、世界の株式に投資をするのか、高配当の会社に投資をするのか、など、投資先を確認することができます。
値段が動く原因もチェック
どんな場合に価格が動くかも確認しておきましょう。「円高になったらどうなりますか?」などと聞くといいでしょう。
また直近に起こった政治要因をあげ「どうしてこの時はこのような動きをしたのですか?」など、具体的に聞くとわかりやすくていいですね。
③「手数料はいくらかかりますか?」
投資をする商品によって、かかってくる手数料が違います。
株式の場合は、証券会社によって違います。
投資信託は購入時、持っている間ずっと、売却時に手数料がかかります。購入時の手数料は1%~3%程度と様々です。現在のリターンが2%程度の実績の商品に3%の手数料を支払っていたのでは、なかなかリターンを上回ることができませんね。「この商品はどのくらいで手数料をペイできますか?」と聞いてみるといいでしょう。
また、持っている間ずっとかかる手数料のことを信託報酬(運用管理費用)といいます。同じような投資先であれば、少しでも信託報酬が安い商品を選ぶようにしましょう。
こちらが疑問に思っていることに正確に答えてくれるかどうかも、判断基準のポイントです。わからないことはどんどん聞いて、自分が納得できる商品を選びましょう。