あなたは、無駄な支出を減らしたり貯蓄を増やしたりするための家計管理に興味がありますか。
家計管理を長続きさせるためには、自分に合った方法を見つけることが大切です。
たとえば、まめに家計簿をつけたり、現金を袋分けしたりする方法を面倒と思っている人は少なくありません。
キャッシュレスの生活へ移行した場合、そのような手間をどのくらい軽減できるでしょうか。
キャッシュレス生活における家計管理の方法についてご紹介します。
キャッシュレス生活での家計管理!
あなたに向いているのはどんな方法?
2018年10月26日
キャッシュレス生活とは?
現金を使わない決済で生活
現金主義で生活をしている人は、お財布の残金を定期的に確認する習慣を持っています。外出先の予定に対して不足がないかを事前にチェックしておくと安心ですよね。
キャッシュレス生活とは、ほとんど現金を使わない生活のことです。キャッシュレスでの決済にはさまざまな種類があります。
・クレジットカード(磁気カード、ICカード):後払い
・デビットカード(銀行系、国際ブランド系):リアルタイム取引
・モバイルウォレット(QRコード等):リアルタイム取引
・電子マネー(交通系、流通系):事前にチャージ
使いすぎの心配という面で話題になりがちなのは、後払いであるクレジットカード決済です。同じキャッシュレスではあっても、リアルタイム取引や事前チャージの決済であれば使いすぎのリスクを下げられます。
キャッシュレス化推進の動き
ATMでお金を下ろして持ち歩くという手間を省けるキャッシュレス決済ですが、使用できる場所が増えてはいるものの、まだ現金決済しか扱っていないという場所も少なくありません。
たとえば東京都内におけるクレジットカード使用可能な飲食店の割合は約3分の1程度にとどまっています(飲食店検索サイトでの調査結果)。また、飲食店以外、たとえば旅行サイトを利用して宿の予約をするときにも、クレジットカード使用不可の場合がありますね。
しかし、政府は2016年時点で2割となっているキャッシュ決済比率を2027年までに4割へ上げようというキャッシュレス化推進の方針を打ち出しています。キャッシュレス決済の利便性は、今後さらに高まっていくでしょう。
出典:経済産業省(http://www.meti.go.jp/press/2018/04/20180411001/20180411001-1.pdf)
家計簿アプリを活用する方法
金融サービスと紐づけて管理
キャッシュレス生活における家計管理の一つ目は、家計簿アプリを利用する方法です。銀行口座、クレジットカード、電子マネーなどの金融サービス情報を家計簿アプリに紐づけて一括管理します。金融機関等をアプリに登録する初期の手間はかかるものの、その後はアプリに表示されるお金の動きを確認して費目分けをしながら管理していくだけ。
家計簿に対して面倒くさいという苦手意識を持っている人には、自分で収支情報を家計簿につけるための時間や意欲が足りていません。その手間を省け、収支の様子を確認、管理するだけの作業になれば、家計簿に対するイメージそのものが変わる可能性もありますね。
手間なしで収支全体を管理
キャッシュレス生活をしていても現金を使わなければならない場面はあります。その分については家計簿アプリに自分で入力する必要がありますが、キャッシュレス決済が中心の生活であれば重い負担とはなりません。
そして、気軽に家計簿アプリが使えるようになると、クレジットカード明細をチェックするような癖がつきやすくなります。スキマ時間に買い物をしすぎていないかどうかを考えたり、月ごとの収支の比較をしたりなど、家計管理改善のヒントを探す分析もしやすくなるでしょう。
キャッシュレス生活でのアプリ家計簿活用は、手間をできる限り省いた上で全体的にしっかりと家計管理をしたいという人にぴったりの方法です。
プリペイド&リアルタイム払いを活用する方法
細かい管理ではなくざっくりで
家計簿アプリと金融機関等の情報を連携させる家計管理においては、セキュリティ対策をしっかりしているアプリの選択が重要です。また、セキュリティ対策をしっかりしている家計簿アプリを選んだとしても安全性に100%の保証があるわけではないことを認識しておかなければなりません。
キャッシュレス生活はしたいものの家計簿アプリを使うこと自体が面倒くさい、家計簿アプリと各金融機関等の情報連携にセキュリティ面の不安を感じるという人には、ざっくりした家計管理がおすすめです。
デビットカードと電子マネーで家計管理
キャッシュレス生活で家計簿アプリを使わずに家計管理する方法としては、プリペイド払いとリアルタイム払いを活用する方法が挙げられます。だいたいの料金が決まっている光熱費などの固定費支払いには後払いであるクレジットカードを使用可としながらも、日々の支払いはプリペイドかリアルタイムの決済で行うと決めてしまいます。
現金を使うときと同じように決まった金額内でしかお金を使えないという状況をつくり、支出の家計管理を実現します。電子マネーはプリペイド払いのチャージ金額で管理し、オートチャージ機能の利用を控えて使いすぎを防ぎましょう。
スマートに決済できるキャッシュレス生活は便利で快適なものですが、予備用の現金も持ち歩くようにしましょう。友人たちとの集まりなどで割り勘が予想されるときは、個別会計お断りの店舗利用に備えた現金が必要です。また、災害時の停電でキャッシュレス決済ができなくなり、現金がなくて困ったという事例もありました。非常用の現金をある程度持ち歩くようにし、安心しながらキャッシュレス生活&家計管理を楽しんでみてください。