「なにかあったときのために」と、生命保険に加入している人は多くいますよね。ですが、その漠然とした時のためだけに、保険料払うことはとてももったいないこと。ちょっと意識をするだけで、保険料がおトクになるって知っていましたか?
たったこれだけで◯万円の差に!?
おトクな生命保険の入り方とは
2016年9月6日
保険料の払い方を工夫してみる
生命保険の保険料を月々払っていませんか?毎月定額の保険料を払うのは計画的で、家計管理もしやすいですが、まとめて払うと少しおトクになるんです。 保険料の払い方には、毎月支払う「月払い」のほかに、「年払い」や「半年払い」、契約当初に全額を一括して支払う「一時払い」などがあります。
月払いより年払いの方がおトク
年払いは1年間の保険料をまとめて払うことになるため、1回当りの払込金額は大きくなりますが、月払いで12回払うより保険料が安くなります。 割引率は保険会社によってさまざまですが、一般的には3~5%程度。仮に月払保険料が1万円なら1年間で12万円払うことになりますが、年払いにすると3,600円~6,000円程度も保険料を節約できることになるのです。 まったく同じ保障でも、払い方を変えるだけで年間3,600円、10年間で3万6千円、20年間で7万2千円の差になるなんて、驚きですね!
会社で給与天引きを取扱っているなら「団体扱い」で申込みを
保険料の払い方は実にさまざま。 毎月(年払いの場合は毎年)定められた日に銀行の口座から自動引落される「口座振替扱い」、給料から天引きされる「団体扱い」、生命保険会社から送られてきた振込用紙を使って送金をする「送金扱い」など。 そのうち給料から天引きされる団体扱いは、勤務先が天引きした保険料をまとめて保険会社に納めるため、保険会社は事務処理の手間・費用を抑えることができます。そのため、同じ月払いでも割安な団体扱い保険料率で計算されるため、勤務先に団体扱いを取扱っているかどうか、確認してみましょう。
クレジットカードでポイントを貯めて、実質的に安くする
さまざまな分野でクレジットカード決済の取扱いが増えている今日この頃。 生命保険だってクレジットカードで払えるんです。会社によってはクレジットカード払いがOKな保険商品が限られる、クレジットカード払いに対応している払込方法が月払いのみ、などさまざまな制限がある場合もありますが、普段使っているクレジットカードで保険料の支払いができればポイントも貯めることができますね。
ポイント分マイナスに
保障内容も保険料額も同じなら、口座振替をクレジットカード払いに変えるだけで、ポイントが貯まる分、実質的に保険料が安くなります。 ポイントの還元率はカードによって異なりますが、仮にカードのポイント還元率が1%で、月払い生命保険料が1万円だとしたら、1年間のポイントは1,200ポイント。1ポイント=1円で電子マネーに交換できるカードなら、実質的に年間1,200円の保険料節約です。 生命保険の保険料は定期的かつ長期にわたって支払うものだから、クレジットカードを使って上手く保険料の節約をしたいですね。そのほか、クレジットカードのおトクな使い方についてはこちらの記事をチェックしてくださいね。
数年分の保険料を前納する
保険料の前納とは、「年払い」契約の場合で、将来の保険料を2年分以上まとめて支払うことをいいます。保険料の前納をすると、保険会社が定めた割引率で保険料の割引を受けることができます。 ある保険会社の前納割引率は年0.04%(2016年8月現在)。決して大きな割引とは言えませんが、銀行の定期預金金利が0.01%であることを考えると、ナント4倍の利率です。 そもそも前納払いは保険料の払い方が年払いであることが前提。月払に比べ、年払いがおトクなのは先にも確認しましたね。 年払いでおトクになって、さらにおトクにできる保険料の前納。いま銀行に余裕資金があるのなら、数年分の保険料をまとめて払っておくのもいいでしょう。 ちなみに前納期間中に保険契約が消滅するようなことがあっても、消滅時点以降の期間分の保険料は返還されます。払い損にはならないのは安心ですね。
保険の過剰加入に注意
保険金額や入院日額を大きくするのは安心ですが、保険料は高くなってしまいます。 誰もが加入している公的医療保険には、「高額療養費制度」や「傷病手当金」などの保障があって、もしも病気やケガで入院しても、自己負担額をある程度の金額までに抑えることができるんです。 公的保険でカバーしきれない部分を補完するような金額で民間の保険に加入すれば、保険料の負担も抑えることができますよ。 高額療養費制度など、公的医療保険の保障についてはこちらの記事で説明しています。 もしものために生命保険は必要なものだから、自分に必要な保障内容で加入することが大切ですが、家計にとって負担になるのも事実です。さまざまな工夫を凝らし、できるだけお財布に優しい加入の仕方をしてくださいね。