長年の憧れだったマイホーム。住宅ローンや「すまい給付金制度」もしっかりチェック済み。これでお金の計画はやりきった!と思っているあなた、ちょっと待ってください!実は、自宅の購入やリフォームで、まだまだ申請できる補助金はたくさんあるのです。アナタのお家のこだわりポイントを叶える、意外な補助金があるかもしれません。今回は、さまざまなおトクな補助金制度を一緒にチェックしていきましょう。
夢のマイホームを買う前にチェック!国から出る補助金 ~後編~
2016年9月5日
エネファームでおトク!地球にやさしい家作り
まずは、家庭用の燃料電池システムである「エネファーム」を新しい住宅に導入することを予定している人に対して、その購入費用の一部を支援する補助金制度をご紹介します。
エネファームとは
エネファームとは、省エネやCO2削減など環境のことを考え、水素や酸素など地球に優しい物質で、我が家で使う電気とお湯を沸かすことができる家庭用燃料電池システムです。将来の水素社会の構築に向けて、平成21年度から本格販売が開始されています。
申請方法
このエネファームを自宅に導入しようと考えている人は、国からその購入費用を一部補助してもらうことが可能です。導入する機器や工事費用によって、補助金額は変わってきますが、機器費用が120万から170万円ほどに対して、補助金は7万円から20万円ほどになっています。平成28年年度の補助金申請の募集期間は、平成28年4月11日から平成29年1月31日まで。地球にやさしいマイホームを建築予定の方は、ぜひこちらをチェックしてみてくださいね。
介護保険による住宅改修でおトク!
次にご紹介するのは、住宅を改修する時にもらえる補助金についてです。高齢者や要介護の方と同居する場合、家の使いやすさや安全のことを考えて、階段に手すりをつけたり、部屋の段差をなくすなどの改修工事を行うご家庭も多いでしょう。このような工事を行った場合、介護保険から補助金が支給されます。
申請方法
自宅の工事完成後、領収書等の工事費用が分かる書類等を提出することにより、実際の住宅改修費の9割相当額が支給されるのです。 支給額は、支給限度基準額である20万円の9割である18万円まで。手すりの取付けや、部屋の段差の解消に加えて、引き戸等への扉の取替えや、洋式便器等への便器の取替えが対象となります。このような改修工事を行うことで、大切なマイホームに長く暮らすことができますね。自宅やご家族がリフォームを考えている場合は、ぜひチェックしてみましょう。
長期優良住宅化リフォームでおトク!
最後にご紹介するのは、国が認める優良なリフォームに対して支払われる補助金についてです。この補助金の仕組みは「長期優良住宅化リフォーム推進事業」と呼ばれています。住宅の長寿化を推進するため、劣化対策や耐震性などの基準を満たした場合、最大200万円まで、リフォーム工事費用の3分の1が補助金として交付されます。バルコニーに防水加工をしたり、節水型のトイレに変更するなどの省エネルギー工事や、手すりの取付けや段差のなくすバリヤフリーバリヤフリー工事などが対象に。さらに、親世代と同居するための三世代同居改修工事として、キッチンや浴室、トイレや玄関の増築工事も対象となります。さまざまな工事を色々と組み合わせて補助金を申請することができ、部分改装から適用可能です。
申請方法
どのくらい補助金がもらえるかどうかは、工事の組み合わせによって変わってくるので、交付申請前に確認するようにしましょう。資料を読んでも不明な場合は、リフォーム会社などのプロの方に質問してみると、より理解が深まるでしょう。 いかがだったでしょうか。マイホームを購入したり、リフォームをするには大きなお金が必要になります。
しかし、前回の記事でお伝えしたすまい給付金や、このような補助金制度について知っているのと知らないのとでは、マネープランが大幅に変わってきますね。最初は、聞きなれない補助金制度に戸惑うことがあるかもしれませんが、条件を満たせば誰でも利用することができるおトクな制度。しっかり予習をして、賢く利用していきましょう。