暑い日々が続きますね。そんな中に気になるのは「電気代」や「節電」の文字。
「省エネ家電」なんていう単語もよく目にしますが、実際のところ、現存の電気機器と比べておトクになるのでしょうか?
夏に注目「省エネ家電」
買い替えでドコまでおトクになるの?
2016年8月23日
省エネ家電にすると電気代がどれくらいおトクになるの?
テクノロジーの進化もあって、近年のエネルギー消費機器は効率が大幅に向上しています。 細かな節約を心がけたり、まだ使えるから、もったいないからと長く使うより、思い切って省エネ家電に買い替えるだけで、大きな電気代の節約になる場合がほとんどです。
たった数年で、10%以上省エネができている?!
例えば24時間コンセントを繋ぎっぱなしの冷蔵庫。資源エネルギー庁のサイトによると、最新の冷蔵庫は10年前の物と比べると、約68%の省エネ。 暑い夏に欠かせないエアコンは10年前に比べ約12%の省エネになるそうです。 テレビに関しても買い替えで大幅な省エネが実現できそうです。 最新の液晶テレビと5年前のテレビを比べるとナント約57%の省エネに。たった5年で家電もすごく進化しているんですね。
どうする?省エネ家電の買い替え
いくら電気代が安くなるといっても買い替えにはお金がかかるし、お財布事情も考えたいもの。 効率よく節約するには、ランニングコストを考えて消費電力が大きい家電製品からに替えていくのがおススメ。 家庭の消費電力の内訳を見ると、冷蔵庫、照明器具、テレビ、エアコンが消費電力が特に大きい家電です。 まずはこの中から優先順位を考え、替えていきましょう。 例えば、冷蔵庫は長期で旅行に行くなどでなければ、常に稼動していて電気を消費するものです。 つまりランニングコストの高い家電ですね。加えて、以前に比べ省エネ効率も高いのは先に見たとおり。買い替えるならまずは冷蔵庫からと考えてもいいかも。 逆にテレビも省エネ効率はかなり高いものの、家でテレビを見る時間はごく僅かというのなら、急いで買い替える必要はないかもしれません。 確かにテレビをつけなくてもコンセントを繋ぎっぱなしにしていれば待機電力はかかりますが、テレビを見ないときはコンセントを抜いておくなどの工夫も出来るはずです。 自分のライフスタイルに応じて買い替えの検討をしていきましょう。
省エネ家電の賢い選び方
ひとくちに省エネ家電といっても、省エネ度合いは製品によってさまざまです。 そこで、家電販売店などで製品を見るときに注目したいのが「統一省エネラベル」です。
統一省エネラベルをしっかりチェック!
エアコン、テレビ、電気冷蔵庫、電気冷凍庫、電気便座および家庭用蛍光灯器具に関しては、機器単体のエネルギー消費量が大きく、製品ごとの省エネ性能の差が大きいことから、統一省エネラベルの表示が定められています。 統一省エネラベルのなかでチェックしたいのが、「多段階評価制度」とよばれる省エネ性能。 5から1までの星の数で示しています。星の数が多いほど省エネ性能が良いということですが、星の数が3つ以上だと省エネ基準達成率が100%を超えているということになります。
省エネラベルも要チェック
次にチェックしたいのが、緑またはオレンジ色の○のなかに「e」の文字がある「省エネラベル」。 各メーカーがそれぞれの製品に対して示すものですが、オレンジ色なら省エネ基準を達成していないということ。緑色の物を選ぶようにしましょう。 そして、「年間の目安電気料金」も忘れずにチェックして。 エネルギー消費効率(年間消費電力量等)を分かりやすく示すために、年間の目安電気料金が記載されています。他の2点が同じなら目安電気料金の安いものを選べるといいですね。
他にもある、省エネ家電を選ぶコツ
製品そのものの省エネ性能は大切な選択基準ですが、ランニングコストを考えるなら他にもちょっとした選び方のコツがあるんです。
冷蔵庫の場合
例えば冷蔵庫。1人暮らしだからといって小さめの物を選ぶとかえって電気代が高くなることがあるんです。 一般的に冷蔵庫を買うときには家族の人数に合わせますが、1人暮らしだからといって、必ずしも小さい方が電気代が安くなるとは限りません。 というのも小さな庫内にたくさん物を詰め込むと空気の循環が悪くなり、かえって電力を多く消費してしまいます。 友人を呼んでお家女子会をやったり、スイーツをたくさん冷蔵庫に入れることなどを考えると、余裕を持たせてやや大きめのサイズを買うようにする方が、電気代がおトクなこともあるのです。
照明器具の場合
もうひとつの例は照明器具。 電力消費が少ないLED電球を利用する人も増えてきましたが、電球そのものの価格は高め。 リビングなど長時間使用する照明器具としては効果的な節電効果も、玄関やトイレなど短時間しか使用しない照明器具としてはランニングコストの節約もあまり期待できません。
電気代の節約も買い替えも、自分の消費スタイル次第で選び方が変わってきます。 自分のライフスタイルとお財布事情をよく考えながら上手に節約していってくださいね。