2016年は、ゼロ金利政策や英国EUの離脱による一時的な円高など「お金」に関するニュースが多いですね。お金を貯めるということを考えたとき、ついつい「国内」でと考えがちですが、
「国外」で預金をしていく「外貨預金」という方法でもお金を貯めることができるのをご存知ですか?今回は、メリットやデメリットなど、外貨預金の基礎知識について、一緒に学んでいきましょう!
「円」より「ドル」がおトク?
外貨預金入門
2016年8月22日
外貨預金をするメリット・デメリットとは?
外貨預金とは、「円」以外の通貨で、銀行など金融機関にお金を預金することを指します。 米ドル、ユーロ、ポンド、豪ドル、香港ドル、スイスフランなど、外貨の種類は豊富。 どの通貨を選択して、どのタイミングで、どのくらいの期間預金するか、全てあなたの自由で決めることができます。
外貨預金のメリット
では、円ではなく外貨で預金することで、一体どのようなメリットがあるのでしょうか。 外貨預金は円での預金に比べると、金利が高い傾向があります。 例えば、2016年8月現在の三井住友銀行の円の普通預金口座の金利は、0.001%。一方、米ドルの普通預金金利は0.2%、ユーロは0.01%、ポンドは0.1%、豪ドルは0.5%、ニュージーランドドルは0.5%と、円の金利に比べると大幅に高いことが分かりますね。 つまり、同じ期間銀行にお金を預けると、円よりも外貨の方が、よりお金がより増えるということになります。
外貨投資のデメリット
しかし、残念ながら、円よりも外貨預金が必ず儲かるということはありません。 円を外貨に交換する際の為替レートによっては、大きな損をしてしまうこともあるのです。 毎日、新聞やニュースで目にする「円高」や「円安」などの為替レートは、毎時刻々と変化しています。 円から外貨に交換するタイミングや、外貨から円に戻すタイミングによっては、金利以上の儲けを出すこともあれば、損をすることもあることを覚えておきましょう。 また、急にまとまったお金が必要になった時、外貨預金の場合は、円の普通預金のように簡単にお金を引き出せないことがあります。 金融機関によっては、外貨の取引時間が限定されていたり、金額が多い場合は外貨から円への交換に時間がかかることも。 自分の資産を全て外貨預金にしてしまうということは大変危険ですね。
為替手数料など、小さなお金にも注意
さらに、外貨預金を行う場合は、円と外貨を交換するために、金融機関に為替手数料を支払わなければなりません。 金融機関によっても差がありますが、円と外貨の交換を頻繁に行うと、手数料がどんどん増えてしまい、せっかく金利で儲かった分を食いつぶしてしまうこともあります。 円預金のように、自由に何度もお金を預けたり引き出したりすることができないのも、外貨預金の大きなデメリットですね。 以上のように、外貨預金には円の預金とは異なったさまざまなメリットとデメリットがあります。 これらをしっかり理解した上で、外貨預金にチェレンジしてみることが大切です。
外貨預金の口座の選び方は?
それでは、外貨預金を始めたいと考えている人は、まず何をしたら良いのでしょうか。 外貨預金を始めるには、金融機関で外貨預金専用の口座を開設する必要があります。 米ドルやユーロなどはどこの金融機関でも扱っていますが、スウェーデンクローネやトルコリラなど、流通量が少ない通貨は扱っている金融機関が少ない場合があります。事前に確認してみましょう。 さらに、外貨預金口座を開設する金融機関を選ぶ場合は、その為替手数料に注目することが大切です。ネット銀行などは比較的手数料が低めに設定されていることが多いので、各金融機関を比べてみて下さいね。
まだまだあるある 外貨の金融商品
外貨預金には、普通預金の他にも、中長期の外貨定期預金やコツコツ貯蓄をしていく外貨の自動積立サービスなどがあります。 中長期預ける定期預金や積立の場合、外貨の普通預金よりも、さらに高い金利でお金を増やすことが可能です。 為替レートや手数料に注意しながら、資産運用の一環として、外貨の定期預金にもチャレンジしてみてはいかがでしょうか。 今まで外貨預金をやったことがない人は、初めは少し怖いと感じるかもしれません。 しかし、外貨預金は、そのリスクや仕組みをきちんと理解すれば、誰でも簡単に口座を開設して始めることができるのです。 米ドルやユーロなど、信頼性が高い国の通貨からチャレンジすれば、より安心ですね。 毎日の為替レートにもぜひ注目して、外貨預金に挑戦してみてはいかがでしょうか。