「結婚」のメリットを考えたとき、思い浮かぶのは一体なんでしょうか。好きな人と一緒にいられる?老後の不安が少しは解消される?さまざまなことが思い浮かぶかと思いますが、一人暮らしと比べたらどのくらいおトクになるんでしょうか?
結婚、ルームシェア…
二人暮らしはどれだけおトク?
2016年8月10日
別々に暮らすより、二人暮らしの方が断然おトク
結婚、同棲のどちらでも、それぞれに一人暮らしをしているのなら、一緒に住んで二人暮らしをする方が生活費は安く済む場合がほとんどです。 住居費・光熱費・通信料など、家計の大部分で節約ができますよ。 なかでも最も効果が高いのが住居費。 お互いの家を行き来するのではなく、どちらかが相手の住居に住み込めば、一軒分の家賃が丸々浮きますね。 仮に今の住居が2人には狭く、少し広めの物件に引越ししても、余程のこだわりがなければ家賃が2倍になることは考えられません。
家の場所によってはおトクに広い家に住める?
住宅情報サイトHOME’Sによると、東京郊外(八王子市)のマンション家賃相場は、2016年7月現在、1LDKで8.06万円なのに対して、2LDKでは8.79万円と7,300円しか変わりません。 仮に各自が現在8万円づつ払っていて、9万円の物件に引っ越したとしても7万円の節約になります。 水道・光熱費も同様。 たとえ二人暮らしをして月間消費量が少しアップしても、一方の基本料金は要らなくなります。 通信料も家族割りなどを利用することでおトクになりますよ。
二人暮らしで黒字が増大。貯金が増える!
2人ともに働いているなら、世帯の収入は2人分。 労働状況に変化がなければ収入が下がることはないでしょうから、世帯収入が増えることになります。 世帯収入が増えて世帯支出が減るのなら、黒字の増大になりますね。 2人の将来や子供の誕生に向けて貯金がしやすくなります。 浮いた家賃7万円を貯金に回せると考えるだけでも、年間84万円も貯金をすることが出来ます。 共同生活だけが理由ではありませんが、シングル実家暮らし、シングル1人暮らし、DINKS、夫婦子供有りなど、さまざまな世帯スタイルがあるなかで、一般的には共働きDINKSの組み合わせが、最も貯金をしやすい世帯といえるかもしれません。
結婚した人の特典!? 配偶者控除
単なる「二人暮らし」という生活スタイルよりも「結婚」という形を取ることがおトクな場合もあります。それが所得税の配偶者控除。 仕事をセーブしたり、何らかの事情で一方の収入がダウンする場合、その年収額が103万円以内なら相手の扶養に入ることができます。 扶養する側は配偶者控除を受けることができるため、所得税と住民税が少なくなるのです。 この年収103万円というのは、パートや派遣などの給与収入のみの場合。 給与以外に不動産所得や譲渡所得、一時所得などがある場合でも、年間の所得金額が38万円以下なら配偶者控除が適応されます。
事実婚の関係では適用はされない
配偶者控除は事実婚では適用されず、役所に婚姻届を出した「民法規定の配偶者」でなければなりません。 共働きで両者ともに103万円を超える収入がある場合は配偶者控除は適用されませんが、将来的に子供ができて一旦仕事を退職するということもあり得ます。その際、配偶者控除を適用をすれば、税金面ではメリットがありますね。
社会保険のハナシ
扶養に入っておトクなのは税金だけではありません。 健康保険や年金などの社会保険も同様です。扶養する配偶者が会社員もしくは公務員の場合で、扶養される側の年収が130万円未満(2016年10月からは106万円)なら社会保険の扶養に入ることができます。 社会保険の扶養に入ることでなにがおトクかと言うと、健康保険は自分で保険料を払わなくても健康保険の被保険者として同様の手当てを受けることができます。 年金に関しても自分で保険料を払わなくても、第3号被保険者として将来年金を受給することができるのです。
金銭面だけに囚われず、将来を見据えた生活を
他にも、勤務先によっては会社の配偶者検診を受けることができたりと、結婚すると何かとおトクなことが多々あります。 金銭的なメリットだけを考えて結婚するのはおススメしませんが、結婚することでお互いに金銭的なサポートをしあうことは可能です。 いい二人暮らしができるよう、税金や社会保険、家計のことなどトータルにお金の教養を身につけてくださいね。