老後なんてまだ先のことだからとのんびり構える人はたしかにいますね。でも、コツコツお金を貯めて貯金をしっかりしている堅実なあなただからこそ、老後生活に不安を感じ、何かの対策を考えていることでしょう。
老後のためのお金を貯める方法にはさまざまなものがありますが、そんな堅実なあなたにはiDeCoが向いているかもしれません。なぜあなたにiDeCoがいいか、おすすめの秘密をこっそり教えちゃいます。
貯金200万円以上の女子に向いている!?
老後のために今から
iDeCo(イデコ)をスタートしない?
2018年5月28日
堅実女子とお金のいい関係
株式会社オールアバウトと野村證券株式会社が2018年2月に共同で発表した「女性の貯金額とライフスタイルに関する比較調査」をみると、貯金が200万円以上ある堅実な女子は、お部屋の整理整頓が行き届いていたり、衝動買いの回数が少ない、着心地重視で洋服を選ぶなど、ライフスタイルにおいても堅実な暮らしをしていることがわかります。もちろん、お金の貯め方でも堅実ぶりが現れていますよ。
堅実女子は積立上手!
毎月金額を決めて、給与天引きや自動振替などでコツコツ貯めていく積立制度は貯金の基本です。財形貯蓄やNISA、iDeCo、持ち株会などさまざまな積立制度がありますが、これら積立制度について「知っているものはない」という貯金ゼロ円女子が50.5%いるのに対し、堅実女子は19.5%。
さまざまな制度を知ってコツコツ貯めているからこそ、200万円以上もの貯金ができるのでしょうね。
堅実女子にiDeCoが合う理由
そんな堅実女子がいま一番興味を持っている積立制度が、個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)。「老後のお金を効率的に貯めるなら、iDeCoに挑戦してみよう!」の記事でも紹介していますが、iDeCoは老後資金を貯めていくためのおススメの制度です。
でも実は、金融商品や制度には人によって向き不向きがあるもの。万人に合う商品や制度というものはありません。それでも堅実女子にiDeCoが向くのはちゃんと訳があるのです。
iDeCoは老後資金のための制度
結婚・マイホーム・老後のための貯金など、目的を持つことでお金は貯めやすくなります。たとえば、堅実女子の3人に1人は結婚資金の貯金をしていることも前述調査であきらかになっています。ちゃんと目的を持って貯金をしている堅実女子なら「老後資金」という目的と制度がぴったり合って、積立を継続していけるでしょう。
iDeCoの節税メリット
iDeCoにはさまざまな節税メリットがあります。たとえば、運用で得られる利益に対して税金がかかりません。本来、預金利息や投資信託などでの収益には20.315%の税金がかかりますから、iDeCoを利用することで利益の20.315%分おトクということになります。
さらに、積立てた掛金は全額所得控除の対象となりますから、所得税や住民税が軽減されておトクです。ほかにも受取り時にも税金が安くなる仕組みとなっていて、ムダを省き、賢く節約できるシステムが出来上がっています。
ムダな出費といえばATMの手数料が挙げられますが、ATMの利用頻度を見てみると、堅実女子の約4割は「月1回以内」とのこと。一方の貯金ゼロ女子で月1回以内しかATMを利用しないという人は約2割ですから、堅実女子はムダを省いて賢く節約している人が多いと考えられます。iDeCoの節税メリットは堅実女子のマネー意識にピッタリですね。
堅実女子ならiDeCoのデメリットにも難なく対応
老後資金作りを目的とした制度であるため、iDeCoは原則60歳までお金を受け取れません。節税メリットなど最大限に享受できるようiDeCoに払込む掛金が多いに越したこととはありませんが、60歳になるまでの数十年の間には、海外旅行や車の購入、結婚や出産のためのお金など、それまで貯めた貯金を引き出す場面は何度も訪れます。
つまり、60歳になるまでに必要なお金とは分けて管理しておかなければなりません。まるでクローゼットの中でいま必要な春・夏服と、しばらく着ない秋・冬服を整理整頓するように、今からしばらく必要なお金と将来必要となるお金というように、お金の整理整頓をきちんとしておくことが必要です。
貯金ゼロ女子が約4割なのに対し、堅実女子の約6割はお部屋の整理整頓をきちんとしているとのこと。整理整頓の上手さレベルを考えると、60歳までお金を受け取れないというデメリットにもきちんと適応できそうですね。
ライフスタイルが変わる!iDeCoはどうすればいいの?
お金の整理整頓に関して、退職や転職などでライフスタイルが変わる場合のことも想定しておきましょう。
iDeCoにはポータビリティ(資産の持ち運び)というライフスタイルの変化に配慮したような仕組みがあります。たとえば、転職先の会社が企業型の確定拠出年金を導入していたら、その年金制度にこれまでのiDeCoの資産を移管することができます。また、仮に退職して専業主婦になっても継続して加入が可能です。
しかし注意したいのが、転・退職することで掛金の上限や選択できる金融商品が変わる場合があること。将来の老後資金の見積もりの大きな変化を招きます。
元々、自分の運用次第で将来の年金額が変わるiDeCoですから、常に運用状況を確認することを習慣づけ、必要に応じて配分変更やスイッチングなど対応することも頭に入れておきましょう。もちろんコストに注意を払うことも大切です。
加入している金融機関やファイナンシャルプランナーなどに相談するのもいいでしょう。
iDeCoの仕組みや特徴が堅実女子の性格やマネー意識に向いているのがわかれば早速スタートしてみては?払込期間が長ければ長いほど、運用効果や節税メリットも大きくなります。お金の管理が上手な堅実女子さんだからこそ、いくつかある注意点にも気を配りつつ上手に老後資金作りができそうですね。