クレジットカード選びのときには、年会費が無料かどうかとともにポイント還元率もチェックしたいもの。クレジットカードを有効に活用している貯め上手さんは還元率を意識してクレジットカードを選んでいます。ポイント還元率でどれだけの効果を得られるの?クレカ利用貯め上手さんはどんなふうに活用しているの?などクレジットカードポイント還元率にまつわる基礎知識について簡単にご紹介します。
貯め上手さんはクレカのポイント還元率で
どのくらいトクしているの?
2018年4月18日
クレジットカードのメリットを有効活用する貯め上手さん
日常生活を便利にするクレジットカード
クレジットカードは、多くの現金を持ち歩く必要もなく便利に買い物ができるお役立ちアイテムですね。そのため、社会人になったタイミングで使い始めた人も多いのではないでしょうか。家計管理上においても明細を確認して支出を管理できるメリットがあります。
クレジットカードに対応した家計簿アプリを使えば、明細をリアルタイムで確認できます。家計簿をつけるのが苦手でクレジットカード払いを多く利用している人の場合、明細を自動取り込みしてくれるアプリで支出管理が可能になるというわけです。
なるべくならおトクなクレカを選びたい
クレジットカードは発行されている種類が多く、これから選ぶ人、あるいは既に持っている人でも、どれを選べばいいのかと迷うケースが多いはず。クレジットカードを選ぶときには年会費無料かどうかだけでなくポイント還元率もチェックしましょう。
クレジットカードには使った金額に応じてポイントが付与される仕組みがあり、使った金額によっては年会費を上回る金額相当分のポイントがつくケースもあります。使った金額に対してポイント分でいくらおトクになるのかの指標がポイント還元率です。
ネットショッピングでの支払いもクレジットカード払いが主流
スマホやパソコンの広がりとともに、ネットショッピングを利用する人が増えています。ネットショッピングの決済方法としては代金引換、コンビニ支払いなども選べますが、クレジットカード払いがおよそ7割※1で主流となっています。
百貨店はもちろんのこと小売店やレストラン、病院、公共料金の支払いなど日常生活の多くの場面で利用できるクレジットカード。クレジットカード払いの場面が多ければ多いほど、クレジットカードのポイントを貯められるおトク度がアップしますね。
※1 出典:総務省http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/h28/html/nc252110.html
ポイント付与率と還元率について
付与率と還元率の意味は全然違う
クレジットカードを選ぶ際の大事なポイントとなる還元率ですが、還元率についてよくわからないという人もいるでしょう。特に付与率との違いがよくわかっていない場合が多いんです。クレジットカードのポイントのおトク度を正しく判断するために、付与率と還元率が異なるものであると知っておきましょう。
・ポイント付与率:いくら使ったら1ポイントもらえるかの割合
(例:1,000円につき1ポイントつくのであれば100円につき0.1円だから付与率0.1%)
・ポイント還元率:利用金額に対して何円相当のポイントがもらえるかの割合
(例:1,000円につき1ポイントで1ポイントが5円相当の場合は100円につき0.5円だから還元率0.5%)
例えば1,000円につき1ポイント付与とされているクレジットカードと1,000円につき2ポイント付与とされているクレジットカードがあったとして、付与率だけではどちらがおトクが判断できません。もらったポイントが何円相当になるかの価値がわからなければ単純に比較できませんよね。
付与率に惑わされなければ大丈夫
大事なのは、クレジットカードの特典として○ポイント付与と書かれていれても、その数字に惑わされないこと。還元率で比較しましょう。とはいえ還元率を求める式をわざわざ覚えるのは面倒なもの。100円を使ったときに何円相当分おトクになるかと考えると簡単に計算できます。
【1,000円で1ポイントが付与され、1ポイント5円相当で利用できる場合】
→ 1,000円で5円おトクなため、100円では0.5円。還元率は0.5%。
【100円で1ポイントが付与され、1ポイント1円相当で利用できる場合】
→ 100円で1円おトクなため、還元率は1%。
クレジットカードの比較サイトでは還元率が紹介されている場合がほとんどのため、活用してみてもよいでしょう。
クレカポイント好きな貯め上手さんはどのくらいトクしている?
公共料金もクレカ払いにしてポイントを貯める
ポイントを貯めてクレジットカードを有効活用している貯め上手さんは、公共料金等もクレジットカード払いにしています。自治体によりクレジットカード払いできる料金の種類は変わりますが、おトク度を例で考えてみましょう。
【1カ月あたりの公共料金等の例】
・電気代:4,000円
・ガス代:3,000円
・水道代:2,500円
・携帯電話使用料:4,000円
・電車代:4,500円
合計:18,000円
18,000円/月の支払いをクレジットカードで行った場合、年間支払合計額は216,000円。0.5%のポイント還元率のクレジットカードであれば1,080円相当分がおトクという計算になります。還元率1%であれば2,160円相当分もおトクです。
公共料金のクレカ払いにおける注意点
ただし、公共料金のクレジットカード払いには支払金額によって決済手数料がかかる場合もあるため注意が必要です。ポイント分のおトク金額よりも決済手数料のほうが高ければ意味がないですよね。
例えば神奈川県の自動車税納付の場合は1台につき324円の決済手数料がかかります。大阪市の市・府民税納付の場合は納付金5,000円未満であれば決済手数料無料ですが5,000円以上1万円未満になると33円がかかります。
また、電気料金やガス料金の支払いにおいて口座振替割引が適用される地域の場合は口座振替にしたほうがおトクとなる場合もあるでしょう。例えば東京電力の口座振替割引サービスでは54円/月が割引となっています。
詳しくは以下のサイトを参考にしてください。
神奈川県県税便利帳
大阪市クレジットカード納付について
東京電力口座振替について
ネットショッピングや日常の買い物を合わせた場合
食品の購入やネットショッピングなど、日常の買い物においてクレジットカードで支払う機会が多い人のポイントメリットはどのくらいになるでしょうか。例えば、ひと月あたり約32,000円のクレジットカード支払いがあると、先ほどの公共料金18,000円のケースと合わせて50,000円になります。
年間合計額が60万円となるため0.5%の還元率であれば3,000円、1%の還元率であれば6,000円おトクです。また、ネットショッピングでのポイントアッププログラムを利用すればおトク度はさらにアップ。例えばエポスカードは「たまるマーケット」利用でポイントが2~30倍貯まり、楽天カードは「楽天市場」利用で最大3倍貯まります(2018年3月時点)。
ポイント還元率は、100円使ったときにいくら相当分のポイントが得られるかと考えれば簡単に理解できます。ポイント還元率を理解してクレジットカードを賢く選べば、クレジットカードを利用した貯め上手さんに一歩近づけるはず。クレジットカードの使いすぎにはくれぐれも注意が必要ですが、賢い選び方、使い方でおトク度をアップさせてみてくださいね。