家計簿は何度やっても続かないという悩み。でも、手帳だったら小まめに毎日書いている!という方もいらっしゃいます。そのついでに、手帳の隅で家計管理ができるとしたら……『だったら続けられるかも!』と思いませんか?ズボラさん、必見ですよ!!
ズボラさん必見の家計管理術!
電卓不要でちゃちゃっとできちゃう
手間なし管理術
2018年3月8日
やっぱり続かない家計簿……挫折する原因は?
新年が明けて早3ヶ月。今年こそはと家計簿にチャレンジした方の中には、そろそろ溜まり始めた未記入のレシートの束に、『挫折の予感』を感じている方もいらっしゃるかもしれませんね。
家計簿を書くモチベーションは、どうして続かないのでしょうか。それには大きく2つの理由がありそうです。
続かない理由①:やはり面倒だから
1つ目の理由は、家計簿の重要性を感じてはいるものの、面倒さが先に立つというパターンです。
ただでさえ忙しいのに、家計簿の記入に取られる時間が惜しいと感じてしまうのですね。
家計簿に時間がかかる要因は、第一に「計算」です。計算自体は単純な足し算・引き算で済むものの、暗算するには時間がかかるし、かと言っていちいち電卓を用意するのも手間がかかります。
そして、少しサボればレシートが溜まり、日付順に整理し直す手間も、計算の手間も増えてしまいます。
家計簿は、日付が空くほどやる気を無くしやすいという困った側面があるのです。
続かない理由②:本心から重要だと思っていないから
2つ目の理由は、家計簿の重要性を本心から感じていないパターンです。
『書いた方がいいのは分かるけど、書いても見直すこともないし、書かなくても赤字じゃないし。』という本心が見え隠れして、やる気を削いている状態ですね。
確かに、今の家計が赤字でなければ、家計簿を書く重要性にはピンとこないかもしれません。
ですが、家計管理は現在の収支だけでなく、将来に渡って資金不足に陥らないために続けていく必要があります。
そういう意味では、家計簿はいくらきれいに付けていても、後から見直して考察しなければ、せっかくの効果が半減してしまいます。
逆に言えば、きれいにまとめていなくても、見直しと考察を気軽に行える方法であるならば、家計管理という目的に合った良い方法だということです。
手帳を書く「ついで」で、家計管理まで解決!
このような2つの続かない理由を前置きに、今回は「どんな記入方式の家計簿もとにかく続いたことがない!」という“家計簿難民”なあなたに、とっておきの家計管理方法をお伝えしたいと思います。
家計簿は要りません。電卓も使いません。面倒な計算もする必要はありません!
『そんな夢のような方法が本当にあるの!?』と思いませんか?
電卓不要の「正の字カウント法」
その家計管理の方法とは、「正の字カウント法」です。具体的にやり方を説明していきましょう。
使用するのは普段使用している“手帳”です。見開き1ページが月間になってるページが使いやすいでしょう。
手帳を持たない主婦の方などは、家のカレンダーでも構いません。小まめに予定を書くページを使い、その「ついで」に家計管理もやってしまおうというのが、この方法のポイントです。
手帳の隅の空いたスペースに、買った金額を「正の字」でカウント
使うページが決まったら、毎日、予定を確認するために手帳を開くタイミングを利用して、空いたスペースに買い物の記録を残していきます。
支出金額を「正の字」でメモするのです。
そのとき、ルールは「1画100円」と決めておきます。すると、500円の買い物で正の字が1つ完成しますよね。
翌日の買い物は、書きかけの正の字の、続きからカウントするようにします。つまり、このようなメモを手帳の隅に記録していくのです。
食(食費):正正正正……
他(その他):正正正正……
分ける費目は多くなりすぎると書くのが面倒になりますから、生活スタイルに合わせて2~3費目でOKです。
この方法で記録を残していくと、なんと「正の字」が何個あるか数えるだけで、電卓を使わなくとも1ヶ月の支出の合計額がバッチリ分かってしまうのです!
毎月いくら使ったか分かるだけでも、チェックできることはたくさん!
もしかしたら、『こんなザックリした記録で大丈夫なのか?』と不安に思われるかもしれませんね。
もちろん、できることなら細かく支出項目を分けた家計簿で管理した方が良いです。ですが、続かなくて挫折ばかり、結局管理ができない状況であるなら、このようなザックリした記録でも、何も無いより数倍良いはずです。
毎月の支出額の合計が記録されているだけでも、見直しや考察でチェックできることはたくさんあります。
例えば、次のようなチェックポイントを確認できます。
・何月に出費が多いのか?
・去年の同じ時期に比べてどうか?
・予想よりどうだったか?
・だんだん出費が増えていないか?
これだけの項目がチェックできれば、普段からお金の使い方には意識して買い物できるようになりますよね。
また、正の字で「今日までの累計」が常に表示されている状態なので、月の途中でも『今月はハイペースでお金を使っているから少しセーブしよう。』というふうに自分で気付くこともできますね。
家計簿の本来の目的は?
家計簿を付け始めると『何が何でも続けよう。』と、とにかく書くこと・続けることが目的になりがちです。
ですが、本来は書くこと・続けることはただの手段であり、本当の目的は「家計を管理すること」にあるわけです。
そう考えれば、家計管理という本当の「目的」が達成できれば、手段はズボラでも大丈夫ですよね。
完璧にこだわりすぎて『面倒で続かず、全く記録が残らない。毎月いくら使っているかも分からない。』よりは、項目は細かくなくても、支出額の合計ぐらいは把握できている方がいいということです。
そこから、慣れてきたら本格的な家計簿に移行してもいいですね。
ズボラさんでもOKな家計管理方法、「正の字カウント法」をぜひ試してみてくださいね!