さまざまなテレビ番組で、株主優待で生活をする「桐谷さん」が取り上げられ、「株主優待」という単語を知ったという人も多いかもしれませんね。株主優待とは、年に1~2回、企業から株主へのお礼の品として贈られるプレゼントのようなもの。その商品は、自社製品からクオカード、お米券など多岐に渡ります。今日は中でも、女子に嬉しい女子力をあげてくれる株主優待を紹介します。その仕組みを一緒に学びましょう。
おしゃれにおトク
オンナを磨く「株主優待」入門
2016年6月17日
株主優待の仕組みを知ろう
資産運用の目的は、今あるお金をゆっくり育て増やしていくこと。日々変化する経済市場で、無理なく運用を続けられるように、自分に合った投資スタイルを見つけることが大切なポイントとなっていきます。企業が発行する個別株式に投資をしている人にとっては、株価の値上がり益だけではなく、株主優待という楽しみな制度があります。
株主優待制度とは、企業が、自社の株を買ってくれた株主に対して、年に1~2回送るプレゼント。3月末や9月末など、企業が設定している権利確定日に、一定の株式数を保有している株主がこの株主優待制度を受けることができます。持っている株式数に応じて、企業の自社製品やクオカード、お米券などが贈られてくる仕組みです。それでは、女子に嬉しい株主優待制度がある企業には、どのようなものがあるのか、詳しく見ていきましょう。
私にオススメの株主優待って?
まずオススメなのは、コスメや美容用品を扱う企業の株式です。例えば、大手化粧品会社資生堂グループには、株式を1,000株以上かつ1年間超保有している株主を対象とした株主優待制度があります。(2016年6月現在)
対象となる株主は、資生堂のコスメや美容用品から好きな商品を選ぶことができます。また、化粧品や健康食品で有名な株式会社ファンケルでは、日焼け止めクリームやメイク落とし、乳液や美容液、さらにマルチビタミンなどのサプリメントといったファンケルの一部の商品の中から、好きなものを選択することが可能。(2016年6月現在)商品を選ぶ楽しみが広がりますし、本来その商品を買おうと思っていたら、買わないで済む分、費用の節約にもなりますね。
自分のライフスタイルに沿った企業を探してみるのも手
次にオススメなのは、普段の生活の強い味方、スーパーマーケットやデパート、ドラックストアの株式です。例えば、イオングループでは、株主の権利確定日として設定されている2月末日および8月末日に、100株以上の株を保有している株主が優待制度の対象となります。買物の際に、株主であることを証明するオーナーズカードを提示すると、毎日の買い物で、3%〜7%のキャッシュバックサービスが利用可能に。また毎月20日と30日には、さらに大きなキャッシュバックが受けられるという特権もあります。
デパートの大手、三越伊勢丹ホールディングスでは、持っている株式数に応じた限度額の範囲で、グループ百貨店でのお買い物が10%の割引に。保有株式数が多い株主は、駐車場サービスが1時間延長できたり、オークラやニューオータニなど契約ホテルにおトクに宿泊することもできます。
さらに、ドラックストアの大手、マツモトキヨシホールディングスでは、保有株式数に応じてお店で使える商品券をもらうことができます。(2016年6月現在)化粧品や美容用品を買うことができ、お財布にもお肌にも、とても優しい優待制度ですね。賢くお金を節約して、さらに女子力アップを目指しましょう。
しっかり確認 株を買うときの3つの注意点
もちろん、いくらプレゼントをもらえるからと言って、株式のことをよく理解せずに投資を始めてはいけません。株式優待制度を利用する上で、注意するべきポイントを3つ確認しておきましょう。
一点集中は絶対NG!
まずは、一つの株に集中投資してはいけないということです。例えば、自分の金融資産を全て一つの会社の株に投資してしまうと、株式優待制度を受ける上では大きなメリットがありますが、一度株価が下がると大きな損をしてしまうことがあります。資産運用では、分散投資が基本です。特に個別株の場合は、一つの企業の株式に集中投資せず、他の企業の株式や、債券、投資信託などバランスよく投資するようにしましょう。
一日ずれるだけでアウト!買う日にちをチェックして
次の注意点は、権利確定日です。企業が設定している権利確定日から1日でも遅れて株を買ってしまうと、株主優待制度を受けることはできません。優待を受けたいと考えている場合は、事前にその企業の権利確定日をしっかりチェックし、買うタイミングを調整してみてくださいね。
取引し過ぎで、せっかくの取り分がマイナスに?
最後の注意点は、取引する金融機関の手数料です。株式の売り買いは、証券会社や銀行などの金融機関の口座を使って行いますが、その取引には手数料がかかります。ネット証券などオンラインで行う取引は比較的手数料が安く、銀行窓口など営業員と対面で取引を行う場合は、手数料は高めです。株の売り買いにいくらかかるのか、事前に確認するようにしましょう。また、株主優待制度を目当てにして、さまざまな株式を頻繁に売ったり買ったりしていると、手数料がどんどんかさんでしまうので注意が必要です。
いかがだったでしょうか。資産運用は、株式や優待制度の仕組みや注意点をきちんと理解した上で、楽しく続けていくことがポイントとなります。今回ご紹介した内容を参考にして、あなたにピッタリの株式をじっくり探してみてくださいね。