家計管理ができない、貯金ができないという人の原因の多くは、予算を立てず、支出を管理しきれていないことにあります。家計管理のためにもちろんしっかり家計簿をつけていればいいのですが、毎日は難しいもの。そんなときは、銀行口座でお金の流れを管理するシステムを作ってしまうと便利です。給与振込口座であるメインの銀行口座に加えて特別支出用の口座や貯蓄用口座などのサブの銀行口座を使い分けることで家計管理がグンと楽になりますよ。
家計管理ができない人必見!
貯め上手さんになるための
口座活用術
2017年8月4日
お金の流れをスムーズにして無駄な出費を削減
毎月赤字続きで、なかなか貯蓄できない。そんな悩みのある人は、まず支出を把握し、予算を立てて支出の管理をしっかり行うことが大切です。
しかし、いそがしいなか毎日家計簿をつけるのはなかなか大変。完璧主義な人ほど、1日の付け忘れで家計簿自体を挫折してしまうということも少なくありません。
特別費はどうしてる?
さらに毎月家計簿をつけているという人でも、安心するのはちょっと待って。毎月の支出はしっかり管理していても、ふいの冠婚葬祭や旅行代などは管理しきれていないという人も多いのではないでしょうか?
せっかく支出を管理していても、突然呼ばれた結婚式で支出が大幅アップ。いっきに赤字になり、家計管理を投げ出してしまうという人も少なくないのです。
そうならないためにおすすめなのが、メインの銀行口座とサブの銀行口座を使い分けること。特別な支出用口座にお金を別にプールしておき、いざというときにも慌てない家計をつくりつつ、無駄な支出をカットする方法です。
生活費・貯蓄・特別な支出のお金を口座ごとに管理
それでは、具体的な銀行口座の分け方をチェックしていきましょう。まず、給与天引き貯蓄や自動積立定期預金などを活用して、毎月メインの銀行口座に入る収入から、貯蓄分が先取り貯蓄されるようにしておきます。
サブの銀行口座を作るメリットは?
そのうえでサブの銀行口座を1つつくり、そちらに特別な支出用口座として、一定額を振り分けるようにしておきます。この金額は、毎月1万円や2万円など、無理のない範囲でOKです。
こうして特別な支出用のサブの銀行口座にお金をプールしておき、不意に必要となったお金はここから引き出して使うようにします。こうすることで、予期していなかった出費に慌てることなく、月々の家計を管理することができるのです。
これで、貯蓄分、特別な支出分が差し引かれたメインの銀行口座には、その月使ってよい生活費等のお金が残ることになります。
「先取り貯蓄」はなによりも優先!
ここで使い過ぎを防ぐための方法が、メインの銀行口座に残ったお金のうち、住居費や保険料、通信料など毎月決まった額が引き落とされる固定費の分だけを銀行口座に残し、残りはおろして手元で管理すること。
こうすることで、固定費の管理はメインの銀行口座の中で完結してくれるため、あとは流動費分だけ使い過ぎないように気を付ければよくなります。
たとえば手元のお金を5週間分に分けて1週間分ずつ封筒に入れておき、毎週その封筒に入っているお金の範囲でやりくりをするなどすると、ムダ遣いを防ぐことができますよ。もしここで足りなくなるようなら、保険料や住居費などの固定費や、食費や日用品費などの変動費などの節約するところはないか、検討してみましょう。
ボーナスの管理も同様に
また、ボーナスがある人なら、ボーナスも同じ方法で管理すると便利です。やり方は、通常の給与と同じ、まず給与振込口座に入ったボーナスから一定額が先取り貯蓄されるようにしておき、さらにサブの銀行口座にもあらかじめ決めておいた特別な支出分のお金を振り分けるようにしておきます。これで給与振込口座には使っていい金額しか残らないため、気がつくとボーナスがなくなっていた…ということも防ぐことができます。
サブの銀行口座に向いている金融機関は?
次に、サブの銀行口座にはどんな口座が向いているのかもおさえておきましょう。もし給与振込の口座を2つ選べるのであれば、第2口座をサブの銀行口座として特別支出用の積立口座にするのがもっとも簡単な方法です。
二つ目の銀行口座はオトクな銀行口座をさがしてみて
もし第2の口座を使えないなら、もう1つ自分で別の口座をつくります。すでに口座があるならそれを使ってもいいですが、これからつくるのであれば、金利の高い定期預金がある銀行や、引き出し手数料が低いネット銀行がおすすめです。
比較的金利が高いネット銀行を使うのも手ですが、この場合はそのネット銀行がメイン口座の金融機関とATM提携をしているかを確認しておきましょう。条件によっては入出金に手数料がかかってしまうので、注意が必要です。また、地元の信用金庫や信用組合などを利用するのも手。
特典付きの定期預金など魅力的な金融商品を展開している場合もありますので、ぜひチェックしてみてくださいね。