その場で現金がなくても支払いができるクレジットカードは、ショッピングのさまざまな場面で重宝される存在ですよね。使い勝手はもちろんのこと、ポイントが貯まったり特定の店舗での買い物時に割引が適用されたりといった、特典の豊富さも魅力のひとつといえますよね。
しかしよく考えずに使っていると、いつの間にか無駄な買い物をしていたり割高な手数料を支払うことになったりと、思わぬ落とし穴にはまってしまうことも…。ちゃんと上手に使えば、どんどん得をする、クレジットカードとの賢い付き合い方を学んでおきましょう。
あなたはどっち?クレジットカードで
トクする人・ソンする人
2016年5月24日
クレジットカードのよい使い方、悪い使い方
現金がなくても買い物ができ、ポイントも貯まることから、買い物するなら「クレジットカードで!」という人は少なくないでしょう。お金と上手につきあうためには、クレジットカードを使いこなすスキルが欠かせません。
クレジットカードの使い方をみていると、人によって「よい使い方」「悪い使い方」がはっきりわかれます。
よい使い方とは、ずばり「クレジットカードで支払った方が結果的におトクだから」使うというやり方です。
クレジットカードをおトクに使いこなすコツは、クレジットカードのメリットを最大限活かすこと。クレジットカード最大のメリットは、なんといっても「ポイント還元」や「割引サービス」。クレジットカードを利用することで現金を利用する場合より安く買えるなら、利用する価値は大いにありますね。
このメリットを活かすためには、日常の自分の行動範囲を考えて、ライフスタイルに合ったカードを利用することが大切です。仕事帰りに立ち寄るデパート、食料を調達するスーパー、書籍や雑貨を買うインターネットのショップなど、よく利用するお店を思い浮かべ、そのお店での買い物がおトクになるカードを選ぶようにしましょう。
自分に合ったクレジットカードを選ぶには?
また、数あるクレジットカードの中からメインにしたいカードを選ぶときのコツはポイントの「還元率」に注目することです。
いくらの利用で何ポイント付与されるか、1ポイントにどのくらいの価値があるのかはクレジットカードによって異なります。ポイントがたくさん付与されるカードほどおトクとはいいきれず、ポイントの持つ価値が高いことも大切。その「おトク度」を知る指標になるのが、ポイントの「還元率」です。
例えば、1,000円で1ポイント貯まり1ポイントの価値が10円なら、10円÷1,000円×100で還元率は1%となります。この還元率を知らずにカードを利用している人は多いので、一度利用中のカードの還元率をチェックしてみましょう。
仮に、毎月クレジットカードで3万円を利用する場合、還元率0.5%のクレジットカードから1.5%のクレジットカードに変更すると、還元される金額は年間で1,800円から5,400円になります。つまり、年間で3,600円もおトクになるわけです。
ただし、還元率が高いカードはそのぶん年会費がかかることが多いので、年会費がかかってもモトがとれるのかどうか、事前に確認することを忘れないようにしましょう。
このほか、普段の買い物でマイルが貯まったり、海外旅行時の保険がついていたりと、海外に行く機会の多い人にメリットの多いカードもあります。サービス内容をよく比較・検討して、ライフスタイルや目的に合ったカードを選ぶようにしましょう。
手軽な「リボ払い」の落とし穴
一方、悪い使い方といえるのが、「手持ちのキャッシュがないから」「今は預貯金が不足しているから」ととりあえず使うというやり方。これらは支払いを先送りにしているにすぎません。特に後者においては、「預貯金をおろせば払える」という裏付けさえないままに買い物をしているわけですから、かなりリスクが高いといえます。
支払い方法についても注意が必要です。最近では、年会費がかかるところがリボ専用カードだと無料だったり、残金をリボ払いにするように明細書等でそれとなく誘導されたりすることもあるようですが、リボ払いにはもれなく金利というおまけがついてきます。
リボ払いとは、あらかじめ決めた一定の支払い額を、手数料とともに支払っていく方法のことです。分割払いと混同されがちですが、こちらは支払い額ではなく支払い回数を事前に決める方法ですので、根本的にしくみが異なります。
リボ払いの手数料は、利用残高に各カード会社が定めた手数料率をかけた金額になります。月々の支払い額を少なく設定するとその時点での負担は軽くなりますが、当然のことながら利用残高はなかなか減りません。累計で見れば、知らず知らずのうちに高額な手数料を支払うことになってしまう危険性があるのです。
このような事態を避けるためにも、カード払いするのであれば「一括払い」が基本です。「お支払い方法は?」と聞かれたら、「一括で」と返す。これをルールとしていきましょう。カード払いのルールのようにお金との付き合い方を分かるようになると、自然とあなた自身のお金の教養のレベルもあがっていきます。上手に賢く、自分にあった方法でカードを使ってみてくださいね。