新生活のスタートと共にお弁当生活が始まるという人も多いのではないでしょうか。また、毎日ではなくても、運動会やピクニックなど何かとお弁当を持って行く機会が多くなる季節です。美味しいのはもちろんだけど、時間とお金をかけずに、カンタン・リーズナブルなお弁当を作りたいと考えたことはありませんか?
カンタンでリーズナブルなお弁当生活
2017年4月3日
前日の夕飯ついでに下準備を
食べる人のことを思い浮かべながら、おかずを考えるのもお弁当作りの醍醐味ですよね。でも、これが毎日となると食材選びから毎朝の料理まで、その労力はなかなかのもの。また、コスト面から見ても、お弁当のためだけに買い物をして料理をするのはあまりオススメできません。毎晩の夕飯作りのついでにお弁当の下準備をしておけば、時間もお金も節約することができます。
冷凍ご飯をうまく活用する
白いご飯は何といっても炊きたてが一番美味しいですよね。とはいえ、毎朝炊飯できなかったり炊き忘れてしまったり……。炊きたてご飯を用意できないときのために、夕飯時にあまったご飯を一人前サイズに小分けして冷凍保存しておきましょう。お弁当用にはもちろん、食事用としても使えるのでとても便利です。お弁当の持参先で電子レンジを使える環境なら、冷凍を解凍しないでおかずのそばに置くことで保冷剤代わりにもなります。
おかず一品、二品は夕飯と同じ食材を使う
前日の夕飯調理時に少し多めに作っておき、お弁当のおかずを一緒に用意してしまいましょう。一品、二品でも準備ができていると翌朝の作業がずいぶん楽になります。「夕飯とお弁当が同じおかずなのはイヤ」という場合は、途中まで作っておいて味つけだけ変えたりアレンジを加えたりして別のおかずにリメイクすることも可能です。レシピサイトなどでさまざまなアイディアが掲載されているので、お気に入りのレシピを探してみるのも楽しいですよ。お弁当のおかず作りを夕飯と一緒に済ませてしまえれば、調理器具を洗う手間も1回で済み、光熱費も節約することができます。
作りおきで時間短縮を
そうでなくてもバタバタと忙しい朝。そんなときに大活躍するのが作りおきおかずです。夕飯調理時や週末など時間に余裕があるときにまとめて作っておけば、お弁当作りがさらにカンタンになります。おかずの保存期間は季節や食材によっても異なりますが、冷蔵なら2~3日、冷凍なら3~7日くらいが目安になります。ただし、食材によっては冷凍には向かないものなどもあるので、事前に確認しておきましょう。「お弁当 作りおき」などと検索すればたくさんのレシピが出てくるのでいろいろ試してみて。今回は、オススメの作りおきおかずを数品ご紹介します。
鶏のからあげ
子どもも大人も大好きなお弁当の定番! 水分が少なく味が劣化しにくい鶏のからあげはまさにお弁当のおかずにピッタリです。さらにカンタンに作りたい人は、からあげ粉や油で揚げなくても調理できるレシピなどを使ってみるのもオススメです。
鶏の照り焼き
鶏についた甘めのたれはご飯がすすみます。お弁当の作りおき用としては、保存面などから少し味を濃いめにしておくことがポイント。
きんぴらごぼう
保存期間が比較的長く、お弁当や夕飯にあと一品欲しいときの副菜として最適。甘い味つけなので、野菜嫌いのお子さんも食べやすいと人気の一品です。
お弁当の特性を知ろう
お弁当は自宅で食べるための料理とは違い、「長時間持ち歩く」「電子レンジで温められるとは限らない」といったお弁当ならではの条件があります。そのため、必然的に向いている料理と向いていない料理があります。また、おかずの詰め方一つで食材を台無しにしてしまうことも! お弁当の特性を理解して見た目も味も満足できるなお弁当を作りましょう。
お弁当に向かない食材
レタス、ミニトマト、きゅうりなどは彩りを鮮やかにしてくれるので、つい入れたくなりますが水分が多く出るので実はお弁当には向いていない食品です。味が劣化して美味しくないだけはなく、梅雨時などは食中毒の原因になってしまうこともあるので避けたほうが無難でしょう。逆に梅干しやショウガなどは抗菌作用があるので積極的に入れたい食材です。そのほか、おでん、カレー、シチューなどの汁ものもお弁当には不向きです。
詰め方にも一工夫を
お弁当でやってしまいがちな失敗として「具材が偏ってしまう」「食材が混ざってしまう」といったものがあります。お弁当箱は通学・通勤中にかなりの振動に耐えています。「開けたら一方に寄っていてがっかり」とならないためにも、隙間がないように詰めることが大切です。食材が混ざらないようにするためには、カップやラップなどをうまく利用して食材と食材の間を仕切るようにします。特に水分を含む食材などが他の食材についてしまうと、味も見た目も最悪ということになりかねません。お弁当の良し悪しを左右すると言っても過言ではないのが盛り付けです。最後の仕上げこそ丁寧に行いましょう。
「キャラクター弁当」の競い合いなどが社会問題となったこともありましたが、お弁当の手間暇はかけようと思えばいくらでもかけられます。ですが、何ごとにおいても無理をすると苦しくなってしまい長続きできなくなってしまいます。ときにはスーパーの惣菜や冷凍食品などに頼るなど、無理せず気楽にお弁当ライフを楽しみましょう。