もう日中もコートが手放せない時期になりましたね。せっかくだし新しいアウターを買って心機一転してみたものの、思ったよりも温かくないし、ずっと着てると重い……なんてこと、ありませんか?
ついついアウターを見た目で選びがちですが、冬の寒さは女の大敵。しっかり身を守ってくれる優秀な素材を選べるようにしましょう!
コートの決め手は生地!
冬のアウター選びに役立つ素材の知識
2016年11月15日
アウターに使われている素材の種類
女子だからオシャレのためはもちろんだけど、女子だからこそ「防寒」としての重大使命をもつアウター。
上手に選ぶためにもアウターに良く使われる素材の特徴を知っておきましょう。
あったか定番☆ウール
羊の毛でできたウール。
温かく、保湿性が高いのが特長です。シワになりにくいというメリットも。
アウターとしてはPコートやダッフルコートの表地として良く使われていて、その可愛さが大好きという女子も多いのでは?
その温かさから冬着の代表的なウールですが、重いのが欠点。
また、ウールの品質にもよりますが、肌触りが固く、チクチク刺さる感じがあることもあります。
どうしても着膨れする冬のアウターとしては最大のデメリットかもしれません。
リッチな魅力!カシミア
カシミアヤギの毛でできたカシミアは、1本1本の毛が細く、密度が高くできています。そのため繊維に空気を抱きかかえ、放熱をおさえるのでとても温か。また、シルクのようになめらかで気持ちよい肌触り&軽い高級素材です。
ただ、デリケートな素材で摩擦に弱いため擦り切れやすく、毛玉もできやすいというデメリットも。
ふわふわエアリー♪アンゴラ
普通のうさぎやヤギよりもふわふわしたアンゴラウサギやアンゴラヤギの毛でできています。
フワフワ感が可愛くて、オシャレな女子に人気ですが、肌触りが良く、温か、軽いというアウターの重要ポイントをちゃんおさえているんです。アンゴラも高級素材のひとつながら、カシミアほど高くないのが嬉しいですね。
しかし、カシミア同様にとてもデリケート。摩擦に弱く、傷みやすいのです。
毛が抜けやすく、他の衣類にくっつきやすいのもマイナスポイントといえるでしょう。
タフでオールマイティー!ポリエステル
これまで見た動物の毛を利用した素材とは異なり、ポリエステルは化学繊維。丈夫、水に強く乾きやすい、シワになりにくい、軽いというメリットがあり、その使い勝手の良さと加工のしやすさからさまざまな衣服に利用されます。
アウターとしてはジャケット、ウィンドブレーカーなどでも良く見かけますね。価格的にも手頃で、家計に嬉しい素材です。
しかし、温かさや肌触り、着心地のよさでは他の自然繊維に劣ります。
いちばん温かい素材はどれ?ほっこり素材ランキング
温か素材にもいくつか種類があるのを見ましたが、温かさ度合いは素材によって異なります。
温かさ度をランキングにすると、ナンバーワンはカシミア。次いで、アンゴラ、ウール、最後がポリエステルという順番です。
ならば今年の冬は一番温かなカシミアで!といきたいところですが、その高価なお値段からお財布の中が寒くなってしまう場合も。
これらの素材の温かさは、実は値段に比例しているんです。
お財布のためにはアウターの形状によっても温かさが異なることを知っておきましょう。例えば、温か素材ナンバーワンのカシミアはトレンチコートやチェスターコートとして使われることが多いんです。
これらは襟元が大きく開いていたり、裾部分から冷たい空気が入りやすい形状をしていますね。それに比べて、ダウンやウィンドブレーカーなどは首元までしっかりファスナーが絞まり、袖口も縛られているので冷たい空気が入りません。
いくら素材自体が温かくても冷たい空気で体が冷えてしまうのでは、防寒の役目を果たせないと言えるかも。
着こなしを工夫して、寒さに負けないスタイリングを!
温かさは素材だけではなく、実は肌とアウターの間に「空気の層」を作ることが大切なんです。
何枚か重ね着した方が肌の表面温度が上がり、温かいセーター、アウターを一枚着るよりもいいんです。
つまり、温かな高級素材だけに頼らなくても、着こなしの工夫次第でお手頃素材でも温かさを生み出せるということ。
まずはインナーにひと工夫
例えばポリエステルのコートでも、インナーとして薄めのダウンのベストをあわせると温かく軽くてよいでしょう。
また、肌着、セーターなどのインナー、ダウン、コートと何重もの空気の層ができて肌の表面温度が上がりますよ。
あたたかさを衣服に閉じ込めて
また、体からでる熱をどれだけ衣服の中に閉じ込めるかが温かさを保つポイント。
首元や腰周りから温かい熱が逃げないような着こなしを目指しましょう。
カシミヤなどは摩擦を少なくする工夫を
でもやっぱりカシミア!というなら大切に使いたいですね。
とてもデリケートなカシミアは摩擦がウィークポイントです。摩擦のせいで生地が擦り切れたり、毛玉ができたりします。
残念ながら、どんなに注意をしても重ね着するだけでも摩擦は発生します。それでも静電気防止スプレーを使用して服のすべりを良くすることで、摩擦を少なくすることは可能ですよ。
せっかくアウターを買うなら賢くお金を使いたいですよね。
デザインだけで選んでいると、実はあまり温かく感じないし、重ね着にもマッチしない……なんて結局ムダ遣いになってしまうことがなくもありません。
それぞれの素材の特徴を知っておくことで、買い物の失敗を防げるといいですね。
オシャレは足元から。
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