子どもを持つ働くママにとって、子育ての中で一番最初に当たる壁は、保育所探しではないでしょうか?待機児童の問題については、地域やシーズンを問わずに、ニュースや新聞でよく目にする大きな問題です。そんな保育園の「認可」と「不認可」の違いについて、あなたはちゃんと答えることが出来るでしょうか?保育園探しの時に困らないように、事前にしっかり勉強しておきましょう。
お仕事復帰ママに必見!
認可・不認可保育園の違いってなあに?
2016年9月13日
認可・不認可保育園の違いとは?
日本の保育園には、「認可」と「不認可」というものがあります。 それぞれの施設には、どのような特徴があるのかを詳しく見ていきましょう。
「認可保育園」とは?
まずは、認可保育園についてです。 認可保育園とは、施設の広さや保育士などの職員の数、給食の設備、防災管理や衛生管理など、国が定めたある一定の基準を満たし、都道府県知事に認可された保育施設のことを指します。 大切な子どもが長い時間過ごす施設なので、安全面などで基準を満たしている認可保育園は、親の立場からするととても安心ですね。 さらに、施設の運営費の一部が国や自治体から出ているため、親が負担する保育料が比較的安いという嬉しい特徴があります。 認可保育園への申し込みや保育料の支払いは、住んでいる地域の自治体に行ないます。 子育て世代が多く住む大都市では、人気が高い認可保育園に入りたいという家族が多いため、待機児童が発生してしまうのです。
「認可外保育園」は?
一方、先ほど挙げた施設の広さなど、国が定めた認可基準を満たしていなかったり、行政の都合で認可が下りなかった保育園は、認可外保育園といいます。 認可外保育園は、基本的に民間の会社によって運営されており、保育料は園によって決められるため、保育料が高くなる傾向があります。保育園それぞれに特徴があり、外国人の先生が常駐している施設などもありますね。 また、入園の際の条件も保育園が独自に決められるため、親が仕事に就いていなくても入園することができる施設もあります。
「認証保育園」って?
さらに、東京都では、「認証保育園」という施設があります。 子育て世代、そして働く世代が集中する東京都では、現在の認可保育所だけでは親のニーズに応えきれません。そこで、東京都は、認可保育園よりも比較的ゆるやかな独自の基準を設け、認証保育園を運営しています。 認可保育園より値段が高くなることがありますが、保育料に上限が設定されているため、親も安心して預けることができますね。 東京都では、認可保育園に入園できなかった人にとって、認証保育園は信頼できる大きな受け皿になっています。
ベビーシッターや認定こども園とは?
働くママの強い味方となるベビーシッターや認定こども園についてもご紹介しましょう。
フレキシブルに対応可能な「ベビーシッター」
ベビーシッターは、普段は保育園に子どもを預けているけれど、風邪をひいて預かってくれない時や、在宅で仕事をしている方がフレキシブルに利用することができます。 料金は時間単位で設定できるため、自分のニーズに応じてお願いができますね。 会社によっても異なりますが、一時間あたり1,000円から4,000円で利用することができます。
「認定こども園」も新設
また、最近では新しく「認定こども園」という施設が登場しています。 認定こども園は、保育園と幼稚園を一緒にしたような施設で、共働きの家庭でも、専業主婦の家庭でも、子どもを預けることができるという特徴があります。 認定こども園を利用したい場合は、直接利用したい認定こども園に手続きを行ないます。 利用料も施設が独自に設定しているため、園によって差がありますが、あまりにも高額な利用料にならないように市町村など自治体が管理しています。 保育園やベビーシッターなど、保育に関してさまざまな選択肢が広がることは、働くママにとってはとても嬉しいことですね。
保育園以外に、出産前に確認しておきたいことは?
保育園の待機児童問題などを耳にすると、出産してからも仕事を続けるべきかどうか悩む方も多いと思います。 そこで、仕事を辞める前に、こちらの記事「ママのための仕事復帰ガイド」を是非チェックしてみましょう。 失業保険制度などについて、知っているだけでおトクな制度が紹介されていますよ。
いかがだったでしょうか。 自分が妊娠・出産するまでなかなか詳しく知るチャンスがない保育園の制度について、理解は深まったでしょうか。 子育てをしながら仕事を続けるのはとても大変なことですが、行政サービスや家族の力を借りて、自分にぴったりな働き方や子育て方法を探してみて下さいね。