これまでは「ライフプランニング」と言えば、結婚や出産、住宅購入や子どもの進学などをきっかけに考える機会が多かったのではないでしょうか。最近は多様性の時代と言われ、晩婚化や少子化はもちろん、未婚化も増えているようです。今本当に必要なのは【おひとり様のライフプランニング】。既婚者も独身者も、あなた自身のライフプランニングを考えてみませんか。
多様性時代の今
本当に必要なのは
【おひとり様のライフプランニング】です!
2022年9月15日
今なぜ【おひとり様のライフプランニング】が注目されているのか?
ライフプランニングとは
そもそも「ライフプランニング」とは?
直訳すれば「人生計画」。
自分がどのような人生を送りたいか計画し、その時々で起こりうる人生イベントを把握し、金銭面の計画を立てることです。
叶えたい夢や目標を思い描くだけでなく、それを確実に叶えられるよう金銭面の計画も立て実践するところが「ライフプランニング」の特徴と言えます。
注目されているわけ
では、今なぜ【おひとり様のライフプランニング】が注目されているのでしょう?
その答えは、多様性時代に即したライフプランニングだからです。
ひと昔前は「国民総中流家庭」「結婚適齢期」「定年退職」という言葉があったように、大多数の国民が、就職、結婚、出産、住宅購入、子どもの進学、退職といった型にはまった人生を送っていました。
しかし今は違います。
一般的モデルはなくなり、生涯独身や子どものいないカップル、ひとり親、生涯現役、高齢期に離婚や結婚するカップル、海外移住など、多種多様なライフスタイルになっています。
もちろん、未来は予測不能なので、その人なりのライフプランニングを作成してもその通りになるとは限りません。プランニングの軌道修正も必要です。
であるならば、パートナーや子ども達を含めた「家族のライフプランニング」よりも、どんな状況にも左右されにくく自分らしさを追求しやすい【おひとり様のライフプランニング】を作成するほうが利用価値が高いと注目が集まっているようなのです。
【おひとり様のライフプランニング】を作成してみよう
1、「自分らしい人生」を思い描く
誰しも、家族や会社の一員として、また娘や妻や母という役割として「やるべきこと」があるはずです。それらの社会的役割も人生において大切なことですが、同時に「自分らしい人生」を追求することも可能です。
「自分らしい人生」とは、社会的役割としての「やるべきこと」だけではなく、ひとりの人間として「やりたいこと」を実践する人生のことです。
あなた自身の好きなことをおもいっきり楽しめる人生です。あなた自身が叶えたい夢や目標、体験したいこと、欲しい物、行きたい所、生きがいや趣味などを思い描いてみましょう。
2、今後の人生に必要な金額を把握する
今後の人生に必要な金額を把握しましょう。
独身者だけでなく、既婚者も、あなた自身の分だけを計算します。
住宅費、光熱費、食費、生活消耗品、携帯代、保険料、交通費、洋服代、美容代、趣味娯楽費、交際費など、あなた自身の毎月の支出額を計算します。
住宅費や光熱費や食費など、自分だけの分が分かりづらい費目は、家族人数で割るか、パートナーと割った金額で計算してみてください。
毎月の支出額が出たら、年間の支出額(毎月の支出額×12ヵ月)を計算します。
年間の支出額が出たら、一生涯の支出額を計算します。
最近は「人生100年時代」と言われているので、一生涯を100年とします。
100年 - あなたの年齢 = 〇年間
年間支出額 × 〇年間 = 今後の人生に必要な金額です。
まだ計算は続きますよ。
今後の人生に必要な金額が出たら、次は「すでに調達済みの金額」と「今後調達しなければならない金額」を把握しましょう。
「調達済みの金額」とは、現時点の貯金額や年金受取予想額のことです。
例えば、
今後の人生に必要な金額が1億2,000万円、
貯金額が500万円、
年金受取予想額が6,000万円の場合、
「調達済みの金額」は6,500万円(貯金額500万円+年金受取予想額6,000万円)、
「今後調達しなければならない金額」は5,500万円(1億2,000万円―6,500万円=5,500万円)
となります。
この金額は、あくまで現時点での概算額です。
今後、あなた自身の生活環境や世の中の状況次第で、毎月の支出額が大幅に変化したり、年金受取予想額が変動したり、思いがけずまとまったお金を相続したりすることがあれば、一生涯に必要な金額も変化します。そのような時は、計算し直し、把握し続けてくださいね。
3、特別費用や臨時出費も把握する
1、で「自分らしい人生」を思い描きました。
2、で今後の人生に必要な金額を把握しました。
しかし、2、で把握した金額だけで、1、を叶えられるとは限りません。
例えば
「50や60歳といった節目ごとに海外旅行をしたい」
「10年周期で新車に乗り換えたい」
「退職したら別荘を購入したい」といったような夢や目標があるとしたら、
2、の金額には含まれていません。
2、の金額とは別枠の特別費用や臨時出費も把握しておく必要があります。
【おひとり様のライフプランニング】は自分らしい人生を過ごすためのトリセツ
【おひとり様のライフプランニング】の作成方法を知り、実際に作成して、自分自身の今後の人生に必要な金額を把握してみると
・収入を得ること
・貯金を増やすこと
・支出を減らすこと
がいかに大切であるかに気づくはずです。
ただなんとなくやみくもに、収入を得よう、貯金しよう、節約しようと頑張る日々より、自分自身の叶えたい夢や目標が明確にあり、そのための金額を把握した上で、収入を得たり、貯金したり、節約する日々は、目的意識がしっかりしているため挫折することなく長続きするようです。
ぜひこの機会に【おひとり様のライフプランニング】を作成して、自分らしく充実した人生を過ごしてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2022年8月22日時点のものです)