買い物で支払いを行う際に現金で支払う方が多い一方で、最近ではキャッシュレス決済で支払いを行う方が増えています。貯金に関しても現金よりも、キャッシュレスで支払いを行っている方が貯蓄額が多いというデータもあります。これからの支払いはキャッシュレスが現金に代わって主流になっていくかもしれません。今回はキャッシュレス生活を始めるための知識について解説していきます。
現金派よりキャッシュレス派は2倍貯金ができる!?
ゼロからのキャッシュレス生活の始め方
2020年3月24日
キャッシュレス派と現金派の貯蓄額の差
キャッシュレス派と現金派の貯金額についてのデータが公表されており、結果に関しては、以下の通りです。
出典:JCB「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019」
上記のデータから、具体的に増やせた貯蓄額の平均に関しては、男女ともにキャッシュレス派の方が多いです。
また、キャッシュレス決済と現金派との差については、男性は2.2倍、女性は2.6倍と男女ともにキャッシュレス派が現金派よりも2倍以上貯蓄できています。
また、以下のようなデータも公表されています。
出典:JCB「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019」
出典:JCB「キャッシュレスとデビットカード利用意向に関する実態調査2019」
貯蓄額目標額の平均、生活費削減目標額に対して、キャッシュレス派の方が現金派よりも目標意識が高いです。
つまり、キャッシュレス派の方が貯蓄意識・節約意識が高い傾向にあるため、その結果として現金派との貯蓄額に2倍以上の差が出たといえるでしょう。
キャッシュレスの方が貯蓄できるのはなぜ
キャッシュレスで、現金よりも多く貯蓄できる理由は以下の通りです。
現金を持ち歩かなくて済む
スマホやクレジットカードなどのキャッシュレス決済を利用すれば、現金を入れた財布を持ち歩く必要がありません、そのため、現金を引き出すためにATMに行くことがなく、利用手数料が不要になります。利用時間や回数によっては手数料がかさむこともあり、金額が大きくなるので、それが不要になれば節約につながるでしょう。
お金の管理がしやすい
キャッシュレス決済を利用した場合、クレジットカードの明細やアプリの使用記録が残ります。それを家計簿アプリなどと連携しておけば、手書きの家計簿などが継続できなかった人でも、簡単に家計収支の把握が可能です。また、家計簿アプリの中には、クレジットカードや銀行口座を紐づけることで、自動で記入されるものがあるなど便利なアプリが登場しています。
支払い時にポイントが貯まる
キャッシュレス決済の多くは、ポイント還元が受けられるため、現金で買い物をするよりもお得です。また、貯まったポイントは商品券や商品に交換できます。さらに、スマホ決済とクレジットカードを組み合わせれば、スマホ決済のポイントとクレジットカードのポイントの両方を貯めることも可能です。
支払いの手間がかからない
現金の場合はお札や小銭を数えなければならないため、支払いに時間がかかります。しかし、キャッシュレス決済は店舗に設置された専用端末にかざすだけで、支払いが完了するので会計にかかる時間が短縮できます。
キャンペーンなどで特典が受けられる
クレジットカード利用では優待や割引きセール、スマホ決済ではポイント還元キャンペーンがあるなど、現金支払いよりもお得に買い物をすることが可能です。
キャッシュレス決済の注意点
キャッシュレス決済にはさまざまなメリットがあり、現在多くの方がキャッシュレス決済に移行しています。そんなキャッシュレス決済にも注意点があるため、これから解説していきます。
セキュリティ上のリスク
Suicaなどの交通系の非接触型のICカードは、盗難に遭うと、事前にチャージしてある金額が使用されてしまうリスクがあります。また、クレジットカードに関しても、盗難、スキミング、番号情報の流出といった被害に遭う方もいます。
お金を対する意識が希薄になりやすい
キャッシュレス決済は、意識して使用することで節約や家計管理に役立てることができる一方で、意識していないと使いすぎることが少なくありません。また、後払いのクレジットカードなどは使った金額を把握していない場合、支払いが滞る可能性があります。長期間支払いが滞れば、ブラックリスト入りするリスクがあるため、注意が必要です。現金で支払いを行えば、お金を使ったという意識が残るため、使いすぎる可能性はキャッシュレス決済よりも低いでしょう。
マシントラブルや災害時には利用できない
キャッシュレス決済は、店舗のキャッシュレス決済用の機器が故障した場合や、災害時に通信網や電気系統にトラブルが生じた場合には使えません。また、スマホ決済を利用している場合、端末の故障・充電が切れた場合は利用できなくなります。一方、現金であれば、レジが壊れていても支払いが可能です。そのため、日頃からキャッシュレス決済で支払っていても、マシントラブルや災害時は、現金で支払うことになります。
このように、キャッシュレス決済にも落とし穴はありますが、それらを回避すれば、現金支払いよりも効率的に貯蓄を行うことができます。これまで現金支払いしか行っていない方は、キャッシュレス決済の利用を検討してみてください。キャッシュレス決済の特徴や注意点を把握しながら利用し、貯蓄を増やしていきましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月24日時点のものです)