子供が高校に進学するにあたり、進路として、公立か私立の高校に進学することになります。その時に考えなければいけないのが学費のことです。学費は公立と私立では大きく異なっているため、あらかじめどの程度の学費がかかるのか把握しておくことが大切です。公立高校の学費の総額や内訳などについて触れながら、私立高校とはどの程度金額が違うのかを解説していきます。
公立高校の学費とは?
私立高校とはどれくらい違うのか
2020年3月1日
公立高校に通う場合の学費の平均額を知ろう
公立学校の学費について知ることで、私立高校とどの程度学費に差があるのかが分かります。公立学校に通う際の学費は主に以下の2つで構成されています。
・学校教育費
・学校外活動費
公立高校でかかる1年間の学費の平均額は以下の通りです。
費用 | 公立高校(全日制) |
学費総額 | 457,380円 |
学校教育費 | 280,487円 |
学校外活動費 | 176,893円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
ちなみに学年別の平均額は以下のようになっています。
学年 | 学費の平均金額 |
高校1年生 | 507,980円 |
高校2年生 | 460,470円 |
高校3年生 | 403,622円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
公立高校(全日制)の入学から卒業までにかかる学費の平均額は、1,372,072円です。公立高校の入学時は制服や体操服、教材などを買い揃える必要があるため、高校1年生の費用が高くなっています。
具体的な学費の内訳について理解する
公立高校の学費の平均額の把握ができたところで、次に学費としてかかる学校教育費や学校外活動費がどのような費用であるのかを解説していきます。具体的にどのような内訳になっているのかを知っておけば、必要な金額についてイメージしやすくなりますよ。
学校教育費
学校が一律に徴収している経費や必要に応じて各家庭が支出する経費の合計額のことです。費用としては、授業料や修学旅行の費用、通学関係費などがあります。
学校教育費の内訳に関しては以下の通りです。
項目 | 金額(全日制の公立高校) |
総額 | 280,487円 |
授業料 | 25,378円 |
修学旅行・遠足・見学費等 | 35,579円 |
学校給付金等 | 55,360円 |
図書・学用品・実習材料費等 | 41,258円 |
教科外活動費 | 40,427円 |
通学関係費 | 79,432円 |
その他 | 3,053円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
学校外活動費
学校外活動費は、家庭教師や学習塾へ支払う費用だけでなく、参考書など学校の外で教育にかかる費用のことです。
学校外活動費の内訳は以下のようになります。
項目 | 金額(全日制の公立高校) |
総額 | 176,893円 |
家庭内学習費 | 16,769円 |
家庭教師費 | 12,836円 |
学習塾費 | 106,884円 |
その他(補助学習費) | 11,386円 |
体験・地域活動 | 2,140円 |
芸術文化活動 | 8,507円 |
スポーツレクリエーション活動 | 5,784円 |
教養・その他 | 12,587円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
公立高校の学校外活動費の平均は176,893円です。公立高校に通う際は、こうしたさまざまな費用が発生します。
私立高校はどの程度の費用がかかるのか
公立高校よりも高いと言われる私立高校の学費について理解しておくことで、進学にかかる費用の違いについて具体的に把握できます。公立高校よりも高いと言われる私立の学費、平均金額は以下の通りです。
費用 | 私立高校(全日制) |
学費総額 | 969,911円 |
学校教育費 | 719,051円 |
学校外活動費 | 250,860円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
学年別の学費の平均額は以下のようになっています。
学年 | 学費の平均額 |
高校1年生 | 1,160,016円 |
高校2年生 | 893,127円 |
高校3年生 | 851,087円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
私立高校(全日制)の入学から卒業までにかかる学費の平均額は、2,904,230円です。学年毎に必要な学費が公立高校を大きく上回っており、あくまで平均額ではあるものの入学から卒業までの学費は、公立高校の1,372,072円の2倍以上の金額となっています。
私立高校(全日制)の学校教育費と学校外活動費の内訳は以下の通りです。
学校教育費
項目 | 金額(全日制の私立高校) |
総額 | 719,051円 |
授業料 | 230,026円 |
修学旅行・遠足・見学費等 | 53,999円 |
学校給付金等 | 215,999円 |
図書・学用品・実習材料費等 | 42,675円 |
教科外活動費 | 56,224円 |
通学関係費 | 114,043円 |
その他 | 6,085円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
学校外活動費
項目 | 金額(全日制の私立高校) |
総額 | 250,860円 |
家庭内学習費 | 27,205円 |
家庭教師費 | 20,020円 |
学習塾費 | 129,313円 |
その他(補助学習費) | 17,407円 |
体験・地域活動 | 6,098円 |
芸術文化活動 | 14,596円 |
スポーツレクリエーション活動 | 15,101円 |
教養・その他 | 21,120円 |
参考:平成30年度子供の学習費調査の結果について|文部科学省
公立高校の学校教育費と学校外活動費を比較してみると、明らかに金額に大きな差があるため、公立高校よりも私立高校の方が費用がかかります。一つひとつの費用は私立高校の方が高いため、全体的な学費に差が出ているのでしょう。
公立高校に通うか、私立高校に通うかで学費に大きな違いが出るため、こうした点を把握しながら子供と進学先を検討するようにしましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年3月1日時点のものです)