歯磨きをするように、あるいはスマホの充電をするように、当たり前の習慣として貯金できる人がいます。一方で、なかなか貯められず貯金の仕方さえ決まっていないという人もいますよね。貯金ができない人には、お金がなくて困った経験が一度や二度はあるはずです。貯金の仕方を決めるときに、その苦い経験を役立てましょう。確かなメリットと肯定感の二本立てで行う貯金の仕方についてご紹介します。
【貯金の仕方に迷う人向け】
確かなメリットと肯定感の二本立てがおすすめ!
2019年11月3日
失敗は成功のもと
ことわざとして有名な「失敗は成功のもと」。架空のドラマの主人公は「私は失敗しない」といえますが、生身の人間であれば、どんな成功をおさめた人でも過去に失敗を経験しているものです。
「私は失敗しない」とはいえなくても、「失敗を活かして成功する」ことであれば誰でも目指せます。そのときに大事なのは、過去の失敗に目を背けず、失敗を活かしてしまおうという前向きな姿勢かもしれませんよね。
それでは早速、貯金の仕方に迷う人が、過去の失敗をもとにして貯金できるようにするための具体例を3つ挙げていきます。
お財布の中身が少なくて落ち着かない
1カ月で失敗するなら1週間単位で取り組んでみよう
給料日前になると財布の中身が少なくなり、困ってしまうという人がいます。いつも、そうなるとわかっているのに繰り返していて自分が情けなくなるといった状況に陥っているかもしれませんね。
1カ月単位でのお金のやりくりがうまくいかないなら、週単位でのお金管理を試してみましょう。管理といっても、あまり難しく考える必要はありません。毎週日曜日に1週間分のお金を財布に入れ、そのお金の範囲内で生活するだけです。
毎日継続できることが自信につながる
そして、1週間分として上限を決めたお金の中から、小銭貯金もしてみましょう。10円でも300円、500円でもいいので毎日貯金箱に入れる習慣をつくります。1回あたりの金額は自由と決めておけば、毎日続けても苦にならず、貯金を継続できる経験が自信につながります。
1週間単位で決めた金額だけを財布に入れておくようにすると、出ていく金額と次の日曜日までの残りの日数を実感しやすくなります。時代に逆行している気分がするかもしれませんが、出ていくお金を管理できないうちは現金主義で生活してみましょう。
食生活の極端なかたよりで心まで貧しくなる
危機的状況の家計バランスにメスを入れよう
お金のなさが食生活に表れると、心まで貧しくなるほどのつらさを感じるものです。焼肉のたれでご飯を食べたくらいのエピソードであれば笑い話にできますが、ご飯もまともに食べられない、冷蔵庫の中にあるのはマヨネーズだけというレベルになると笑う元気もなくなってしまいます。
生きていくために必要な食事を我慢しなければならないときがある人は、家計の支出バランスが収入と大幅に合っていない危機的状況にいます。そんな人におすすめしたいのは、浪費を減らすための「○○したつもり貯金」です。
身の丈に合う暮らしの実現が自信につながる
食事もままならないほどお金が足りなくなってしまうときがあるのに外食の回数が多いという人は「外食したつもり貯金」、お酒を飲む回数が多い人は「飲んだつもり貯金」で貯金習慣をつけます。ほかの娯楽が思い当たる人は、その「〇〇したつもり貯金」で貯金しましょう。
まともな食生活を維持できることを最低ラインとし、収支がプラスとなる状態まで「○○つもり貯金」を続けてください。ただの習慣となっていた浪費の支出であれば、一度やめてみると、ないならないで何とかなるという新しい発見が得られるはずです。
お金が原因で人間関係がギスギスした
大切な人間関係のために思いきった改善を
心地良い日々の暮らしのためには、周囲の人との良好な関係がかかせないものですよね。しかし、お金が原因で親子の縁を切った、友人と疎遠になった、夫婦関係が壊れそうになったなど、お金にかかわる人間関係の深刻な問題はよく聞く話です。
そこまで深刻とはなっていないまでも、お金が原因で人間関係がギスギスしたという経験のある人は、その苦い思いをもとに思いきった貯金行動を始めましょう。過去の経験が苦いものであればあるほど、大きな改善に結びつけやすいためです。
確実に貯まっていく金額が自信につながる
そこでおすすめしたいのは、安定した貯金を実現できる先取り貯金です。王道といわれる貯金の仕方であり、仕組みさえつくってしまえば貯金の苦手な人でも自然にまとまった額を貯められるようになります。
できれば給料からの天引き方式がベストですが、そうでなくても貯蓄用の口座に毎月決めた金額を貯められればOKです。毎月決まった金額を貯めていくため、1年後、3年後、5年後に貯まる金額もはっきりわかります。目標金額を実現できる過程が楽しみにもなり、自信につながりますよ。
まずは行動を
楽なほうに流れたいという気持ちは、誰でも持っているもの。しかし、貯金をしたいと思っているあなたは、楽なほうへ流れないように自分を制したいと思っているはずです。
そのきっかけが過去の失敗行動だとしたら、「同じ失敗は繰り返さないぞ」という思いを糧に、自分に合った貯金行動をすぐに始めてみましょう。
とりあえず小さな行動からでもいいので、まずは始めてみることです。行動することでわかることは必ずあります。そのわかったことを、また糧にして、自分の目指す貯金額に向けて一歩ずつ進んでいきましょう!
(※本ページに記載されている情報は2019年11月3日時点のものです)