お金を増やすには何を優先して考えればよいでしょうか?貯めたお金をどのように運用すれば、一番お金が増えるのでしょうか?このような問いは多くの人が抱いているではないでしょうか?
私たちのお金について、ネットをはじめとする各メディアは資産運用を勧めたり、老後の年金不足を指摘したり等、受け取る側が混乱するほど情報は溢れかえっています。今回は、お金の増やし方の基本となる考え方についてご紹介します。
お金の増やし方に王道はない!
ちょっと違った観点から考えるお金の増やし方
2019年8月27日
お金を増やすノウハウはたくさんある。でも・・・
お金の増やし方について、王道があるとすれば誰しも実践するでしょうし、そもそも今、筆者がこの記事を書くまでもなく実践していると思います。
まことに残念ですが、お金の増やし方の王道はありません。
自分の生活を見渡し、できるだけ身の回りをシンプルにし、極力節約を心掛けること、そして特技を活かして少額であっても継続的な副業や複業で収入を拡充していくことなどと言うは安し、しかしながら・・・といったところです。
節約術を研究したり、ミニマリストのようなシンプルな生活を志してはいても、人間関係のストレスが溜まって散財したり、誘われるがまま飲み会に出かけたり、知らず知らずネットショッピングの利用額が増えたりすることってありますよね。
そして、さらにそのことに対する後悔に襲われることもよくあります。
ここでは、お金の増やし方の具体的な方法をご説明するのではなく、お金を増やすにあたって元となる考え方をご紹介したいと思います。
目の前にあることに集中することの強さ
例えば、みんなの前でプレゼンをしなければならないとき、緊張しますよね?
それは、「恥ずかしい。失敗したら今までの私が台無しだ。」などと考えるからですが、解決法としては練習に練習を重ねて、練習であろうが、本番であろうが、「今やっていること」に集中するのがよいと言われます。
これは、「今やっていること」に集中することによって、恥をかきたくないという執着心から自分を解放することなのです。
目の前の「今」に集中することによって、結果的にはリラックスでき、ベストパフォーマンスを生み出す例です。
例えば、自炊をひたすら続けてみる
例えば、節約のために自炊をすると決めたら、1か月の節約額がいくらにったかという結果よりも、目の前の「自炊」そのものにフォーカスをあて、ひたすら自炊そのものに集中してみるのです。
自炊が続かないと悩む人から、ただ自炊を続ける自分を観察する人になるのです。目標をクリアする自分ではなく、目の前のことに集中している自分を俯瞰し、心を鍛えるわけです。
ここでは、結果にとらわれないということがポイントです。
他人と比較する心の裏にあるもの
次に、「コンプレックス」の考え方です。
世の中は実にコンプレックスであふれています。「相手が上で自分が下」と感じ、自分に劣等感を抱くのがコンプレックスです。
収入に対するコンプレックスが強いと、「貯金を増やしたい」と思う気持ちがますます強まるのではないでしょうか?
コンプレックスをどう克服すればいい?
コンプレックスは、その人が今何をしているかという「行動」ではなく、その人の今ある「状態」を評価するため起こってくるものです。
収入に対してコンプレックスを持つのは、今ある「状態」について自己評価が低いということになります。
コンプレックス克服の一つの方法として、やや難しい課題を設定し、その課題と正面から向き合い、自分の持てる能力をギリギリまで使って、とにかく「行動」することをお勧めします。
行動するという体験は非常に強く心身に影響を与え、課題をクリアした後は、深い達成感が得られます。
ここでは、課題そのものにとらわれないということがポイントです。
ただひたすら行動することの効用
このように漠然と抱いていた将来への不安に対し、今の自分ができる中で行動してみるのはどうでしょうか?
今の仕事の中で、自分の能力が活かせる業務があれば、それに自分自身の存在さえ忘れるほど集中し、一心不乱に行動してみる。
例えばNISAやiDeCoが気になっているのであれば、すぐに結論を出さずに、本を読んだり、メモをとったり、人に聞いたり調べてりして身体を動かすわけです。
あるいは、得意なことについてスキルをブラッシュアップしたり、手ごろな資格に挑戦するなど、頭も体もフル活動させるのです。そのための周到な計画や高い目標設定は、ひとまずスルーして「行動」そのものに重点を置くのです。
人間は「今、持てる能力」を出し切っているときほど、生き生きしてくるものです。
増やしたいのはお金なのか?
お金の管理をする中で、家計簿をつけるのはとても有効だと思います。
しかしながら、家計簿をつけることが人によっては大きなストレスになることもあります。その場合は、家計簿から自分を解放してあげましょう。
そして、自分が没頭できることを一心不乱にやってみてはどうでしょうか?
どうやってお金を増やすかという問いを少し広げると、経済社会でどうしたら幸せに生きられるかを考えることになります。
お金の増やし方についての王道はないけれども、経済的な側面から見ても、自分に与えられた人生の時間を自分自身を忘れるほど夢中に過ごせることは幸せだと言えるのではないでしょうか?
(※本ページに記載されている情報は2019年8月27日時点のものです)