人生の大きな買い物の1つに住宅購入があります。新築当時はワクワクした気持ちでいっぱいだった買い物も、年月が経つにつれ、毎月のやりくりが大変で返済に困ったといった月があったという人もいるのではないでしょうか?単発で改善が可能であれば問題ありませんが、数ヶ月以上続く返済困難が予測される場合早急に対処が必要になります。今は問題ない人も、これから住宅購入予定の人もリスクを学んでおきましょう。
住宅ローンの返済が心配になったらどうすればいい?
2019年2月7日
住宅ローンの返済が困難になる原因
住宅を購入する場合、多くの人はローンを組んで購入しますよね。住宅ローンを申し込む際は、申し込み時点での収入を基準に審査がされます。しかし返済期間は数十年と長期にわたり返済の義務が発生します。
この間、生活が変わらずに申し込み当初と同じ収入と支出であれば返済に何ら問題はありませんが、長い人生そのようには行かないですよね。住宅ローンの返済が厳しいと感じる人の原因は以下のような理由がありました。
収入の減少
住宅ローンを返済するために充てられるお金はお給料ですよね。家計を維持する上で一般のサラリーマン家庭での収入割合はこのお給料だけではないでしょうか。
ところが、お給料をもらえる人が病気になった。ボーナス返済に充てていたボーナスがカットされた、最悪の場合は会社をリストラされた。など長い人生突然収入が減少する事態が起こりえます。収入が減少することで住宅ローンの返済が困難になる場合があります。
支出の増大
収入は継続的に維持できていたとしても、反対に支出が増大する場合もあります。共働き家庭の場合は、家事に費やせる時間が少ないため、食費、外食費、家事代行費などが増大する可能性があります。
子どもがいる家庭の場合は、支出の増大はさらにハッキリとあらわれます。塾や習い事などの教育費増大の他に、食費、被服費、水道光熱費など生活費全般が増加します。
家の修繕費
賃貸物件の場合は、家の補修が必要な場合は電話1本で解決する場合がほとんどですが、持ち家の場合ですと修繕費は自己負担となります。
外壁の塗り替え、キッチンのリフォーム、部屋の壁紙、畳の張り替えなど、生活時間が長くなるといたる所の修繕が気になるものです。また、火災保険、地震保険でまかなえない修繕費が発生してしまう場合も考えられます。
住宅ローンの返済が心配になったら取るべき行動
住宅ローンの返済が困難になる原因に1つでも当てはまる人は、以下の方法を試してみてください。
住宅ローン返済の延滞は起こさない
どんな事情であろうとも延滞を起こすことで、金融機関や保証会社は「支払い能力のない人」と判断してしまいます。延滞がなければ住宅ローンの返済が可能な範囲の家に住み替える借換制度を利用することができます。
延滞を起こしてしまえば支払い能力のない人、すなわち銀行がこの人はお金を返してくれない人。と判断しますので、不利になってしまいます。「うっかり入金を忘れた」場合も延滞履歴にのってしまいますので注意しましょう。
支出の見直し
延滞を起こさないことが大前提ですので、支出で最優先される事項は住宅ローンの返済です。それ以外の支出項目で削れる項目を見直してください。
住宅ローン以外の支出の見直しで何を優先すれば良いかわからない人は「専業主婦必見!家計のやりくりで家族の幸せをもっと増やそう!」も参考にしてみてください。
ライフプランニングを考える
すでに来月分の支払いが不安な人は、今すぐに支出の見直しを徹底してください。まだ余裕があるけれど今後に不安を感じる人はぜひライフプランニングを考えることをおすすめします!
今の生活と未来の生活がどう変化するか、どうなりたいか。を考えることをライフプランニングといいます。未来の生活をどう送りたいかによって必要な支出額は見えてきます。その支出額が今の収入と見合っているか。見合わない場合どうすれば良いか。家族といっしょに考えてみてください。
絶対にしてはいけない行動
住宅ローンの返済に困ると人は思いもよらない行動を取ってしまいます。家族のために、家を守るためにと思った行動でも、結果的には悲しませてしまう行動である場合もあります。以下にその事例を紹介します。
他からの借入はしない
今月だけが厳しいからと安易な気持ちでキャッシングを利用する人が多くいます。気軽に借りられることが売りのクレジットカードのキャッシング機能ですが、借りたものは返さなければなりません。
すでに住宅ローンが返せない状況で、新たな借金は何の解決にもなりません。さらに借金は利息をつけて返さなければなりません。新たな借入は来月の自分や家計を苦しめるだけです。
家族の笑顔を奪う行動はしない
住宅ローンの返済が困難なために、支出は減らせないし、収入を増やそうと仕事を掛け持ちする人もいます。睡眠時間と家族との時間を確保できる上での仕事の掛け持ちは否定しませんが、体力、気力を削っての収入の増加は長く続きませんし、身体を壊してしまえば本業にも差し支えます。
どうしても住宅ローンの返済で解決策が見つからない場合は、専門家の力も借りてください。ファイナンシャルプランナーは家計を見直す専門家でもあります。自分では発見できなかった支出項目を発見できる場合もあります。
また、住宅ローンを借りている銀行に早めに相談をすることで、返済期間の延長や、一定期間元金の返済を据え置く措置を取ってもらえる場合もあります。