FXで毎月数万円でも稼げたらいいなぁ‥とは誰しも思うところでしょう。しかし、決して夢のような話ではありません。いくつかのルールを守って、知識と経験を蓄えることで、実現できるのです。今回はそのためのルールと成功するためのポイントをご紹介します。
まずは少額からスタートしてコツコツと稼いでいきましょう!
月10万円も夢じゃない!
FXでお小遣いを稼ぐ方法
2018年10月17日
FXとは
まずは、FXの基礎知識を確認しておきましょう。
FXとは「Foreign Exchange」からきている略語で、外国の通貨を売買することで利益を得る「外国為替証拠金取引」のことを言います。
たとえば、1ドル100円の時に買って、120円になった時に売れば、20円の利益が出ます。これを為替差益と言います。
そしてこの1ドルがいくらになるかを表したものを交換レートと言います。このレートは常に変動していて、このレートの動きによって利益を出しますが、当然、取引の額が大きければ、それだけ利益(or損失)も大きくなります。先ほどの例で言えば、1ドル20円なので、1万ドル買っていれば、20万円にもなるわけです。
FXがギャンブルと言われてしまうわけ
FXをギャンブルと言う人がいます。それは上がるか下がるかの賭けに、最大25倍ものレバレッジをかけることができることに起因しているようです。レバレッジとは“てこの原理”を利用して、少額の資金でも大きな取引を可能とします。4万円の資金で100万円の取引ができてしまうというわけです。この場合、1ドル=100円とすると、1円下落しただけで10,000円の損失が出てしまいます。これが10円の下落になったら‥、心臓に悪いですね。
実際は強制ロスカットというものにより、損失が膨らむ前に損切りされるため、そこまでの損失は出ない仕組みになっています。しかし、初心者があまり知識のないままに取引を始めると95%は失敗すると言われています。
そこでFXをギャンブルにしないためにも、正しい知識を身につけ、ルールを守って取引を始めることが大切です。
初心者におすすめの取引の仕方
FXに慣れるために、まずは少額から取引を始めてみましょう。
1,000通貨単位で始める
FXを始めるには、FX会社に口座を開設しなければなりませんが、1,000通貨単位、1万通貨単位など、口座によって取引できる単位が決められています。初心者はリスクの少ない1,000通貨単位で取引できる口座を選びましょう。
1万通貨単位の取引だと、1円の値動きで1万円の損益ですが、1,000通貨単位であれば、1,000円の損益なので、精神的な負担も軽くなります。
初心者はドル円から
FXを始めるにあたって通貨選びは重要です。まずは、よく知っている通貨から始めるのが無難でしょう。アメリカドルと円の通貨ペアは、一般的に「ドル円」と呼ばれます。毎日ニュースで見聞きして一番馴染んでいる通貨ペアであることが最大の理由ですが、さらに「値動きが小さい」という特徴があるので、リスクを抑えて、取引を覚えたい初心者には向いています。
レバレッジは10倍まで
レバレッジをかけ過ぎると、利益も大きくなりますが、損失も大きくなってしまいます。FXは、損失が元手以上にならないように「ロスカット」という仕組みを設けています。そのため、少額の資金で始めると、すぐにロスカットされてしまい、資金の大半を失うことになりかねません。レバレッジを低くすれば、ロスカットのリスクも減るので、初心者は10倍までがよいでしょう。
ルールを決める
これは初心者上級者を問わず、FXをやるなら絶対に必要なことです。
よくやってしまう失敗が「損切りができない」です。もう少し待てば、状況がよくなるだろうという心理が働いてしまって、結果、損失を大きくしてしまうのです。
そこで、最初からルールを決めて取引を始めれば、そういった失敗はなくなります。
「買い」でポジションを持つと「○○円上がったら売る(指値)」と「○○円下がったら売る(逆指値)」という注文が出せるので、逆指値の注文はかならずしておきましょう。損失限定、利益確保のために、両方設定しておくのがおすすめです。
FXでお小遣いを稼ぐ方法
デモトレードをやってみる
FXの口座を作ったら、いきなり取引を始めずに、まずはデモトレードをやってみましょう。デモトレードとは仮想のお金を使ってFXを体験できるシステムです。これを体験することで、FXの仕組みや操作に慣れることができます。
ここで注文の出し方、チャートの見方、決済の仕方などを覚えて、実際の取引きに移行した時にスムーズにできるようにしておきましょう。
少額のリアルトレードで経験を積む
デモトレードは最初にFXを覚えるにはいいのですが、難点があります。実際に自分のお金を使っていないため、精神面を鍛えることができません。そのため、実際の取引に移行した途端、精神的負担から思わぬ失敗をすることがあります。そこで、デモトレードは操作方法や仕組みなどの理解だけにとどめ、実際の取引に慣れるためには、少額からのリアルトレードで経験を積むことをおすすめします。
「順張り」と「逆張り」を覚える
基本的なトレードスタイルに「順張り」と「逆張り」があります。
「順張り」とはチャートが上昇している時に買い、下落している時に売る手法で、トレンド相場(上昇あるいは下降のどちらかに傾いている)で使います。
一方「逆張り」とはチャートが上昇している時に売り、下落している時に買う手法で、レンジ相場(一定の値幅にて上下を繰り返している)で使います。
今どの相場なのかを把握することが非常に重要なのですが、難しいところでもあります。
そこで初心者でも比較的わかりやすい「トレンドに乗って順張り」のトレードスタイルからまずは覚えていくとよいと思います。
慣れてきたら、「逆張り」でコツコツ稼ぐ
トレンドに乗って売買することが、株やFXでは基本とされていますが、相場はトレンドばかりではありません。むしろレンジ相場の方が多いくらいなので、コツコツ稼ぐにはレンジ相場を利用する方が有効です。そこで、相場を見極めるために、テクニカル指標のボリンジャーバンドを使います。
ボリンジャーバンドとは、チャートの移動平均線の上下に標準偏差(※)の値の線を引いて作成したもので、上下の線の間に値が収まる確率が高いとされるため、線を超えるあたりが反転のサインと判断することができます。
※データの散らばりの度合いを示す数値のこと。正規分布は平均値μと標準偏差σで表される。+1σから-1σに入る確率は68%、+2σから-2σに入る確率は95%、+3σから-3σに入る確率は99.7%と言われている。
これを使えば、そろそろ反転するだろうとよむことができるため、「逆張り」の手法が使えるわけです。
もちろん、レンジ相場から抜けてトレンドに移行することもあるので、確実ではありません。そこで、損失が出たらすぐに損切りすることがとても重要となってきます。
ルールを守れば怖くない
FXに限らず、投資において最も重要なことは「大きく負けない」ことです。
投資で成功するためには経験を積むことが必須で、そのためには途中で資金がなくなり撤退ということがないようにしなければなりません。
そこで、損失を最小限に抑えることに注力する必要があります。
損失を食い止めるための方法は3つあります。
ストップロス
ストップロスとは、損切りのことです。損失を限定するストップロス注文をあらかじめ設定しておくことで、為替レートが急激に変化した時でも、損失を抑えることができます。前述の逆指値注文がストップロス注文にあたります。
FXは、基本的に24時間取引ができます。市場は常に動いており、それをずっと監視することは不可能です。そのためにも、あらかじめ注文を出しておき、自動で決済してくれる仕組みがとても大事なのです。
マージンコール
マージンコールとは、預け入れた資金(証拠金)が、含み損によって、一定の割合以下になった場合に、証拠金の追加を求める警告のことです。マージンコールが発せられた場合、指定の日時までに追加で証拠金を預け入れるか、ポジションの一部を決済しないと、強制的にロスカットされてしまいます。
ロスカットルール
損失が預け入れた資金(証拠金)の額を超えることがないように、一定の基準を設け、その基準に達した時に、強制的に反対売買をすることで決済する仕組みのことです。このルールは、投資家の保護を目的に作られていますが、ロスカットによって、資産が失われていることも事実なので、ロスカットされる前に、ストップロス注文によって、自分で小さく損切りをしていくことが大切です。
まずは、ストップロスを徹底し、それでも食い止められなかった場合にロスカットルールが守ってくれます。そのため、元金をすべて失うようなことはありません。しかし資金の大半を失う可能性があるのがFXです。
この点を理解し、リスク回避のためのルール作りを徹底すれば、FXでお小遣いを稼ぐことは、それほど難しくはないはずです。まずは少額からスタートして経験を積んでいきましょう!