新型コロナウィルスの影響で、お給料が減ってしまった、あるいはこれから減る予定で、生活費の見直しを余儀なくされた方も多いかもしれません。つらい節約をしたくないのは、誰もが思うことです。生活費の見直し方は優先順位があり、普段どのくらいお金を使っているのか把握し、固定費、変動費の順に見直すことが大切です。固定費は、一度見直しをすれば収入が増えるのと同じ効果があります。この機会に実践してみましょう。
給料減で生活費を見直したい!
つらい節約ナシ!3ステップでやりくり
2020年7月3日
ステップ1. 毎月いくら使っているか把握
まずは、支出の内訳を書き出してみましょう。家計簿をつけていなければ手帳を見返したり、クレジットカードの明細などで洗い出しをします。毎月の収入以上に使っている場合は、貯金がきちんとできていない、またはボーナスなどで補填している方が多い印象です。毎月の収入だけでやりくりできるようにしましょう。
ステップ2.つらい節約をしないための見直しとは?
毎月のお金の使い方が把握できたら、固定費から見直しします。固定費は金額が大きく、一度見直すと大きな効果が続くからです。また、一度見直せばつらい節約も不要です。特に効果が出やすい固定費4つをご紹介します。
住居費
毎月の固定費で大きな割合を占める住居費は、手取り収入の25%程度が目安です。引越しによる節約効果はバツグン。しかし「引越し代が高くつく」と思うかもしれません。例えば、家賃が月10万円から7万円のところに引っ越す場合で考えてみます。引越し代は、一般的に家賃の5ヵ月分相当(家具の買い替えなども含む)と言われていますので、約35万円かかります。家賃は、毎月3万円安くなりますので、年間の家賃は、引越す前に比べて1年間で36万円節約できます。引越し代は1年で回収でき、2年目から効果を発揮することができます。また、引越さない場合は更新時に「値下げ交渉」をすることもひとつの方法です。
なお、持家の場合は、
・住宅ローンの残高が1,000万円以上ある
・返済期間が10年以上るある
・金利が0.5%以上低くなる
この条件に当てはまれば、借り換えの効果があると言われています。
保険料
保険は、ライフスタイルや貯金の状況によって必要かどうかが変わってきます。結婚、出産、住宅購入などのイベント時を中心に定期的に見直しをしましょう。掛け捨ての保険は、貯金ができていれば保険は必要ありません。生命保険は、あなたが亡くなったら生活ができなくて困る人がいる場合に入る保険ですので、独身でしたら不要な場合が多いでしょう。仮に月5,000円支払っている保険料を解約したら年間で6万円の節約になります。
独身で検討しておきたい保険は、医療保険です。しかし、私たち日本人であれば健康保険に加入していますので、万が一病気やケガをしてしまっても、1ヵ月に支払う医療費は最大でも9万円程度で済みます(収入によって限度額に違いあり)。会社員であれば、「傷病手当金」と言って病気やケガで給与が出なくなってしまっても、4日目から最大1年半、健康保険から給与の3分の2が受け取れることも知っておきましょう。
自動車費
車を持っている方であれば、本当に必要か検討してみましょう。毎月の駐車場代、ガソリン代、保険代、さらには税金や車検代もかかっているのでトータルでもコストは大きいです。ライフスタイルが変わって、使用頻度が減ったけどそのまま保有しているなどということもあるでしょう。その場合、カーシェアを利用するという方法もあります。手放すことで、多少の不便はあるかもしれませんが、その不便さと節約の効果のどちらを優先するべきか考えましょう。
通信費
インターネットは、日中自宅にいる時間が少ないのであれば契約しないという選択肢もあります。スマートフォンの「テザリング機能」を使えば、スマホを中継してPCやタブレットに回線をつなぐことができるので、インターネットを契約しなくても、PCなどが使用できます。スマホ代も、定期的に見直しをしましょう。もっと使い勝手のよいプランが出てくるかもしれませんし、通話の頻度が少なければ、格安スマホに変えてもよいでしょう。
他にも、習い事や動画サービスなどで、使用していないものがあれば解約しましょう。ただし、楽しみのために使っている、勉強のためなどであれば必要な費用です。優先順位をつけて見直しをしましょう。固定費を見直すのは時間はかかると思います。しかし、ひとつでもやるかやらないかで大きな差が出るので、思い切って実行してみましょう。
ステップ3. 習慣化で解決!
固定費の見直しができたら、最後は日々の変動費を見直します。以下のようなお金の使い方をしていないか、チェックしてみましょう。
・無意識にコンビニに入ってお菓子を買ってしまう
・セールや特売品をまとめて買う
・ランチは毎日外で済ましている
・気が進まない約束に付き合っている
・ストレス解消方法がショッピングになっている
このようなお金の使い方をしていたら、改めましょう。
買い物は、買うものを決めてから行きます。安いからと言ってまとめ買いしても、賞味期限が切れてしまったり、しまった場所を忘れてまた買ってしまいがちです。使い切ってから買う方が、節約になるだけでなく部屋もキレイになります。
仕事の合間のランチは、楽しみのひとつだと思いますが、毎日ではなく「1週間に2回」など決めておきましょう。たまに行く方が、ランチに対する満足度が上がるものです。気が進まない約束は、時間とお金の浪費になるので気をつけましょう。ストレス解消は、お金を使わない方法に変えましょう。好きな音楽を聴く、DVDを見るなどたくさんありますよ。
変動費は習慣化することでストレスなくムダを無くすことができます。しかし、あまり無理をするとつらい節約になってしまいます。まずはできそうなところからチャレンジしてみましょう。
一度見直せば、とってもラクになります。ぜひ、実践してみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2020年6月17日時点のものです)