春からワンランクアップ！　給付金を利用してデキる女になる

暖かくなってくると新しいコトを始めたくなりますね。今年の春は、資格をとってワンランクアップしませんか？でも、資格をとろうと思った時に心配になるのがお金のこと。
そこで、おトクに利用できる給付金の制度をお伝えします！

雇用保険を知る

皆さんが毎月支給される給料から引かれている社会保険料。
その中のひとつに雇用保険料があります。

会社員の皆さんは、雇用保険に加入しています。
また、パートやアルバイトでも、1週間の労働時間が20時間以上であることと、同一の事業主に31日以上継続して雇用されることが見込まれれば雇用保険の被保険者となります。

雇用保険とは、従業員の雇用の安定や促進を目的とした公的な保険制度です。
雇用保険の保険料は、事業主と労働者で所定の保険料を負担します。ただし、折半ではなく保険料率と負担割合は業種によって異なります。

雇用保険と聞くと、失業した時に給付金を受け取ることができる失業給付を思い浮かべる人が多いかと思います。
でも、そのような失業給付以外にも、現在働いている人が利用できる制度の一つに「教育訓練給付制度」という給付があります。

働く人の主体的な能力開発の取組みを支援し、雇用の安定と再就職の促進を図ることを目的として、教育訓練受講に支払った費用の一部が支給される制度です。

雇用保険に3年以上(初めて利用する場合は1年以上)加入していることで利用することができます。
また、退職した場合は、退職日の翌日から1年以内の失業中であれば利用することができます。

厚生労働大臣が指定する一定の講座を受講して終了した場合、かかった費用の20％で最大10万円を給付金として受けることができます。ただし、4,000円を超えない場合は支給されないので注意が必要です。

教育訓練給付金を利用するには、まずはハローワークへ申請します。
ただし、講座が終了した翌日から1カ月以内に申請しないといけないので忘れずに申請してくださいね。

必要な書類は下記です。
1.教育訓練給付金支給申請書
2.教育訓練終了証明書
3.領収書
4.本人・住所確認書類及びマイナンバー確認書類
5.雇用保険被保険者証または雇用保険受給資格者証
6.返還金明細書

学生時代に憧れていた職業・・・諦めて一旦就職したけど、やっぱりもう一度挑戦してみたい！
そんな女子には、より手厚い給付金を受けることができる制度があります。

働く人の中期的なキャリア形成を支援することを目的とし、2018年1月から給付率の引き上げや受給要件の緩和など、内容が拡充されました。

看護師や助産師、美容師、保育士などの専門性の高い資格取得を目標としています。昼間は会社で仕事をしながら夜や週末に学ぶことで、資格を取得し転職することも可能ですね。

受講料の50％で最大年間40万円です。給付期間は原則2年間で最長3年間です。

さらに、資格を取得して就職につながったらプラス20％を給付してもらえます。本気で専門職に転職を考えている人にはありがたい制度ですね。

先ほど、教育訓練給付を受けるためには、厚生労働大臣が指定する一定の教育訓練講座を受講する必要があるとお伝えしました。
では、実際どのような講座があるのでしょうか。

探し方はカンタンです。
厚生労働省のHPに講座検索システムが載っています。
分野・資格名から検索したり、スクール・キーワードから検索したりできます。住んでいる地域に受講したい講座があるかどうか、簡単に検索できるようになっているので、興味がある人は一度見ておいてくださいね。

教育訓練給付制度は、雇用保険料を納めているからこそ利用できる制度です。
給付制度を上手に利用して、この春からワンランクアップを目指してみませんか？