家計の管理ツールといえば家計簿ですが、細かく記録するのは骨が折れるもの。時間に余裕のあるときにはできても、なかなか続かない…なんて人も多いのでは?そんな人にオススメなのが、通帳とクレジットカードで家計を管理する方法。明細書をそのまま家計簿がわりにできるから、見直すだけでOKなんです。
手間いらず!家計簿なしで
お金の流れを管理する方法って?
2016年5月19日
月々のお金の流れは通帳記入で把握しよう
お金の流れをしっかり把握しなければいけないとは思っていても、やっぱり家計簿をつけるのは面倒……という人も多いでしょう。たしかに忙しい生活の中で家計簿をつけるのは大変なことですが、だからと言って支払いの記録がまったく残っていないというのはちょっと考えものです。
たったそれだけで…?
そんな人にオススメなのが、通帳でお金の流れを整理する方法です。通帳には振込や引き落としで支払った金額と名目が、自動的に記録されますよね。これが簡易的な家計簿がわりになるというわけです。
生活費の銀行口座はひとつにまとめ、日常のお金の出入りはすべてこの口座から行いましょう。こうすることで、家計の流れをよりシンプルに、通帳を見直すだけで効率的に把握できるようになります。
月一回の記帳がキーに
最近はネット銀行などの一部の銀行では、通帳を発行しないところが増えてきています。WEB通帳を利用するという方法もありますが、過去に遡って確認できる期限はせいぜい15ヶ月程度。IDやパスワードを入力して確認しなければならないので、忙しさにかまけていると結局みないまま……ということにもなりがちです。
アナログのように思えますが、そのため、従来の通帳で月に1回、決まったタイミングで記帳するクセをつけるようにしてみましょう。
クレジットカードの明細は「郵送」がいいワケ
通帳のほか、クレジットカードも効率的な家計管理の強い味方になってくれるアイテムです。用途と年会費、そしてポイント還元率などを考えて、ライフスタイルや目的に合ったもの2~3枚に絞り、使用するのがオススメです。
公共料金や家賃、新聞の購読料、保険料など、クレジットカードで決済OKなものは、すべてクレジットカードで支払ってOKです。そうすればたとえ買い物をしなくてもポイントがどんどん貯まっていきます。
使うカードを一枚にするメリット
また、2~3枚から絞った中から、日常で使うものはさらに1枚に絞っておきましょう。この1枚については先ほどの入出金の管理と同様、あえてWEB明細ではなく郵送で利用明細を送ってもらうのがおすすめです。
生活費口座と日常で利用するクレジットカードを一極集中させ、かならず紙の通帳や利用明細書に記録を残すようにすれば、家計簿をつけなくても自動的に大方の出費の記録が残っていき、すぐにチェックすることができるようになるのです。
正しくお金を使えているか、明細書でチェック!
クレジットカードの利用明細書をまとめて置いておくだけでもいいのですが、さらに細かく家計の管理をしたいという人は、出費の種類を明細書に記録しておくのもオススメです。
まずは「投資」「消費」「浪費」の3種類にざっくりと分類するだけでも、自分の出費の傾向が明確になるので十分に意味があります。理想的な割合は、消費70%:浪費5%:投資25%程度とされています。これを目標に月々の出費を振り返り、問題があれば修正していくようにしましょう。
「気付くこと」が大切
「思ったよりも浪費が多いな……」と気がついたら、それだけでも一歩前進です。5%におさえるにはどの出費をおさえるべきかを考え、次の月に生かせばいいのです。そのうちに、細かく管理しなくてもお金を正しく使えるようになるでしょう。
意外と多いのが、投資の割合が少なく、消費と浪費だけで家計が構成されているという人です。赤字が出ていないので一見なんの問題もないように思えるかもしれませんが、将来を考えて適切に投資できていないということは、長い目で見ると危険な傾向とも言えます。
あてはまる人は自分にとって何に投資するのが一番いいのかを、まず考えてみましょう。いわゆる金融商品はもちろんのこと、貯金や習い事のレッスン料なども立派な投資です。自分にできる範囲で、将来のビジョンに合った方法を選ぶことによって、将来の大きなメリットへと繋がってゆくのです。
あなたの「お金のスボラ度」はココにあらわれる
通帳をみていると自分のお金に対する性格がよくわかります。生活費口座の残高が毎月減っているとすると、それは間違いなくメタボ家計になっていて、収入の範囲内で生活できていないということです。改善しないと、いつかは家計破綻をまねいてしまうでしょう。
毎月決まった日に支払わなくてはならない家賃などの支払い日がバラバラだったりする場合は、その人は家計の管理ができておらず、お金に対してルーズな傾向にあるということがわかります。
実際に自分の通帳をじっくり見てみて、お金はしっかり増えているか、家賃の支払いは毎月同じ日に行なっているか、何に使ったかわからないようなお金はないかなど、チェックしてみましょう。家計の収支が見え、何をどこに使っているかが見えてくれば、自然とお金の使い方もスッキリとしてくるもの。これを機に、ぜひ通帳とクレジットカードの見直しをしてみてくださいね。