前回「あなたはなぜお金が貯まらないのか? 7つの心理的な理由」を書きました。これを読んで、お金を貯められない心理ブロックは見つかったけれども、ではどうすればいいの?と思っている人もいるでしょう。今回は、そんな人のためのアクション編です。
お金のブロックを見つけた後の3つのアクション
2021年3月29日
ブロックをもう一段掘り下げてみる
自分のブロックをもう少し掘り下げてみましょう。例えば、資産運用しないのは、減るのが怖いと思っているのであれば、なぜ減るのが怖いと思っているのかには、いくつか理由が考えられます。「まだやったことがなくて資産運用についてよく知らないから」、「減ってしまった時、家族に怒られそうだから」、「過去にやったことがあって資産が減って怖いと思ったから」、などです。
あるいは、支出が多いのは、使えばいいことがあると思っているというのであれば、「ブランド物を持っているとみんなに自慢ができる」、さらに掘り下げて、「自分は人よりすごいと思われたい」、など何段階か理由の掘り下げが必要な場合もあります。最終的に、次に案内する3つのブロックのどれかに当てはまるまで理由を掘り下げていきましょう。
ただし、掘り下げていって、過去のことを思い出したりして気分が悪くなりそうだったら、そこでストップです。
ブロックを分類する
掘り下げたブロックを以下の3つに分類します。内容によっては分類しきれなくて2つにまたがるものもあるかもしれませんが、それでも構いません。
未知ブロック
「自分はパソコンの知識があまりないから稼げないと思っている」、「老後どれくらい必要かわからないから今お金を使っても大丈夫だと思っている」、「もしかしたら会社が倒産するかもしれないというストレス解消のためにお金を使っている」、「資産運用のやり方がよくわからないので運用しない」、などです。
将来のことや、必要なスキル、お金に関する正しい知識がなくて、楽天的すぎたり、ネガティブな気持ちになったり、行動できないような場合です。
リア充ブロック
「今自分を充実させたい」、「人の注目を集めたい」、「人よりもいい思いをしたい」、など今の自分の気持ちを優先させるためにお金を使っているような場合です。
過去ブロック
「以前、お金に関して嫌な思いをしたことがある」、「親にお金は汚いものだと教え込まれてきた」、「投資で失敗して悔しかった」、などが挙げられます。
お金に関する過去のネガティブな経験や思いによって、お金を持っているのがよくないことと思っていたり、行動を起こせないでいるような場合です。
ブロック別アクション
ではブロックが分類できたら、ブロックに合わせた解決アクションを取っていきましょう。ブロックが2つにまたがっている場合は、2つとも読んでください。
未知ブロック
「知らない」が原因であれば、まず知ることをしてみましょう。将来どうなるかわからないことでも、いくつかパターンを想定して、それに対する対策を考えておくことができます。
例えば、老後のためにどれくらいお金を貯めておけばいいのかは毎月の生活費と、将来受け取る年金や退職金から計算することができます。いくつまで生きるか、介護が必要になるかどうかはわかりませんが、もし介護が必要になった時、どれくらいの費用がかかるか、どこで誰に介護をしてもらうかはあらかじめ考えておくことができます。そうすることで必要以上に不安を抱えることもないですし、必要な貯金額も計算できます。
リア充ブロック
今の自分を充実させることはとても大事なことですが、それはお金以外で解決できないか考えてみましょう。趣味に没頭するとか、お友達とおしゃべりをすることで解消されるかもしれませんし、無料サービスや借りるなどお金のかからない方法で解決できるかもしれません。自信のなさからきているのであれば、アファメーションを使ってもいいでしょう。
あるいは、どうしてもお金を使いたい場合は、予算を決めましょう。自分の適性貯金額をきちんと計算して、そこから使ってもいいお金を用意する方が罪悪感もなく使えていいと思います。
過去ブロック
お金に関してネガティブな思いや経験がある場合は、一度「それは事実か?」と自分に問いかけてみましょう。例えば、過去にお金を盗まれたから、お金を持っているのは怖いと思っているような場合、お金を持っていると必ず盗まれるわけではありません。盗まれない対策を取れば、お金を持っていても大丈夫です。そのように一つ一つ記憶を確認して塗り替えていくのです。
もし、過去のことを思い出すのが嫌な場合は、そこには触れず、逆にお金に関するプラスのイメージを足していきましょう。お金が貯められれば自分にはどんないいことがあるのか書き出してみるのです。
最初からうまくブロックを見つけたり分類できないかもしれませんが、なぜだろう、どうしたらいいだろうと最初のアクションを取ってみることが解決に繋がります。ぜひ、試してみてください。