新型コロナのせいで失業してしまった。どのように申請すれば失業手当がもらえるの?健康保険や年金はどうなるの?こんな不安を解消するために是非読んでみてください。
新型コロナのせいで失業!失業給付金の申請の仕方
2020年6月12日
失業してしまった…
失業した時の対策を順に説明していきましょう。また、手続きはハローワークで行うのですが、新型コロナの影響でハローワークそのものが閉鎖されている場合があるので必ず確認してから手続きすることをお勧めします。
真っ先に確認すること
失業してしまった場合、まず確認して頂きたいのは「雇用保険」に加入しているかどうかです。加入しているかを確認するにはまずは給与明細を確認してみましょう。その中に「雇用保険」という項目があり、金額が記載されていますか?金額が記入されていれば、雇用保険に加入している、ということです。すぐに失業給付金の手続きができます。
もし、記載がなければ残念ながら雇用保険に加入していない状態です。失業給付金の申請ができないので早めに就職活動を開始しましょう。
また雇用保険に加入していた期間も重要になってきます。雇用保険に加入していた期間が、離職の日以前の2年間に通算して12ヶ月以上ある場合に支給されます。ただし倒産や解雇といった会社都合の場合は、通算して6ヶ月以上ある場合に支給されます。今回、新型コロナの影響で退職される人は自己都合か会社都合で支給要件が変わってきますのでキチンと確認しておくことをお勧めします。
ハローワークへ行こう
まずは必要書類を持って、管轄のハローワークへ行きましょう。その際に必要書類を持って行きます。必要書類は「雇用保険被保険者証」「雇用保険被保険者離職票-1、-2」になります。会社から交付されない場合は会社に問い合わせて交付してもらうようにしましょう。また、提出する前に離職票をよく確認しましょう。「会社都合」で退職したにもかかわらず、「自己都合」での退職にされている場合があります。提出する前に必ず確認し、訂正したい場合は会社に訂正するように伝えましょう。
ハローワークで何するの?
書類を提出したら何をすれば良いのでしょうか。失業給付金の受給資格が決定したら、受給説明会の参加することになります。説明会の日時はハローワークが決定します。説明会が終われば「雇用保険受給資格者証」「失業認定申告書」がもらえ、第1回目の「失業認定日」のお知らせがあります。
「失業の認定」は、原則、4週間に1回「失業状態であることの確認」が行われます。また、失業手当を受け取るためには会社都合野場合は原則2回以上、自己都合の場合は原則3回以上の求職活動の実績が必要となるので注意が必要です。
求職活動の範囲は、以下になります。
①求人への応募
②ハローワークが行う職業相談、職業紹介等を受けたこと、各種講習、セミナーの受講など
③許可・届け出のある民間機関が行う、職業相談、職業紹介等を受けたこと、求職活動方法等を指導するセミナー等の受講など
④公的機関等が実施する職業相談等を受けたこと、各種講習・セミナー、個別相談ができる企業説明会等の受講、参加など
⑤再就職に関する各種国家試験、検定等の資格試験の受験
もちろん、自分で探しても大丈夫ですが「求人情報を眺める」だけでは実績にならないので実績要件をきちんと確認しておきましょう。
年金・国民健康保険の減免・免除の手続き
失業してしまったら年金などどうすれば良いのでしょうか。放置はいけません。必ず手続きしましょう。
国民年金の減免の手続き
国民年金の減免の手続きは、住民登録している役所で手続きができます。必要書類は「雇用保険受給資格者証の写し」または「雇用保険被保険者離職票等の写し」になります。ハローワークに書類を提出する前に念のためコピーを取っておきましょう。
減免される金額は、全額、4分の3、半額、4分の1の4種類です。どれに当てはまるのかは後ほどお知らせが届きます。
この手続きをするメリットとして、免除された期間中でも、老齢年金を受け取る際に1/2受け取れること、免除期間中にケガや病気、死亡した際に障害年金や遺族年金が受け取れることです。未納の場合は何も受け取ることができないので、面倒でも手続きをすることをお勧めします。
国民健康保険の手続き
国民健康保険の減免の手続きも住所登録している役所で手続きが可能です。国民年金の手続きと一緒に行うと手間も省けますね。こちらの手続きでも「雇用保険受給資格者証」が必要になってきます。ただし、市区町村によって必要書類が異なる場合もありますので必ず確認してから手続きに行きましょう。
国民健康保険の納付額は、会社で働いていた時よりも高く感じます。なぜなら、会社で社会保険に加入している時は会社と自分1/2ずつの負担だったからです。減免の手続きをした後は「こんなに高いの?」と思われるかもしれません。しかし、手続きせず放っておくと、未加入の状態になってしまうと病院で支払う医療費が全額自己負担になってしまいますし、督促状も届きますので必ず手続きをしましょう。
就職活動をしましょう
失業給付金を貰うために求職活動はしなくてはいけませんよね。求人の募集は色んな方法で募集していますが、ハローワークまたは職業紹介事業者の紹介によって就職できた場合「再就職手当」が貰えます。派遣会社に登録して就職が決まった、などでは貰える要件に当てはまりません。支給要件を念のため事前に確認しておくと良いかと思います。
しかし、「再就職手当」がないからこの会社はやめておこう、と思うのではなく、生活していくために仕事が必要なわけなので、「貰える・貰えない」で判断するのではなく、ある程度は妥協して早期に再就職することをお勧めします。
まとめ
新型コロナでの失業はとてもショックな出来事です。しかし、何もしなければどんどんお金が無くなっていき、損する一方なので、まずは少しずつで良いのでできる範囲で行動することからはじめましょう。
(※本ページに記載されている情報は2020年5月13日時点のものです)