今年も間もなく12月。
そろそろ大掃除の計画を立てている人もいるのではないでしょうか。
そこで、1年に1度家計の大掃除もしてみましょう。1年間の家計をクリアにして、来年はもっと貯まる家計にしちゃいましょう!
年末の家計の大掃除で
来年はもっと貯まる家計に!
2019年11月18日
1年間の収支を知る
日々家計簿をつけていない人も、1年に1度は頑張って家計の現状を把握しておきたいですね。とは言っても、どこから手をつけたらいいかわからない・・・という人も多いかと思います。
1年間の収入を書き出す
まずは、今年1年間の収入をすべて書き出していきましょう。共働きの人は夫婦の収入を書き出していきます。
会社員や公務員の人は給与やボーナスが収入ということになりますね。でも、ここで気をつけてほしいのは、実際に使えるお金はいくらかということです。源泉徴収票の給与収入から社会保険料と所得税、住民税を差し引いた金額が手取り収入です。
他にも、年末調整や確定申告で戻ってきた還付金や、副業で得たお金、お祝いでいただいたお金や商品券なども1年間の収入になります。また、家電量販店などで貯まったポイントも収入に加えます。
1年間の支出を書き出す
次は1年間でどのくらいお金を使ったかを知る作業です。
1年間に使った合計金額を費目ごとに書き出していってください。費目ごと書き出す時は、毎月決まった金額を支出する「固定費」と、月によって支出が異なる「変動費」に分けて書き出しましょう。
家計簿をつけている人は毎月の支出が分かると思いますので、合計していけばOKです。家計簿をつけていない人は、口座引き落としの金額は通帳を見ると分かりますのでまずは費目ごとに書き出してみてください。クレジットカードで支払っている人も、カード会社のマイページなどで確認することができます。
それ以外の現金の支出は、だいたいの金額を思い出してみてくださいね。
また、毎月の支出ではない固定資産税や自動車税、お祝いや旅行代も「特別費」として書き出していきます。
全資産の増減を確認して
1年間の全収入と全支出が把握できたら、次は家計の資産の現状をチェックしていきましょう。
企業では、決算時に資産と負債をそれぞれまとめたバランスシートというものを作成して、業績の健全度をチェックします。
家計も1年に1度は資産の現状をチェックしておくことが大切です。
資産の確認
「資産」とは、現金や銀行の預貯金、株式や投資信託、債券などの有価証券を想像するかもしれませんが、それだけではありません。終身保険や学資保険、個人年金保険などの貯蓄性の保険も資産になります。
資産の換算の仕方は、株式や投資信託などの日々値動きのある商品は、時価(今、売却した場合に受け取ることができる金額)を書き出します。
貯蓄性の保険は、現時点での解約返戻金の金額を書き出します。
また、住宅を購入している場合は、「不動産」という資産になります。不動産は、現在の市場価格を書き出します。
負債の確認
家計における負債は、住宅ローンやカーローンが一番に思い浮かぶと思います。他に、学生時代の奨学金を返済している人は、その金額も負債として計算します。
また、クレジットカードの分割回払いやリボ払いの残高も忘れずに書き出してくださいね。
家計の基礎体力は?
「資産」から「負債」を差し引いたものが「純資産」となり、実際の資産と言えるものです。 家計の基礎体力とも言えるでしょう。
純資産を毎年チェックして増やしていくことで、家計の基礎体力をつけていくことができるようになります。
家計の大掃除でムダをチェック
家計の基礎体力がわかったら、いよいよ家計の大掃除をしていきます。
先ほど計算した「1年間の収入の合計」から「1年間の支出の合計」を差し引いた金額がプラスになっている家庭は、その金額が1年間に貯蓄できた金額になります。
使途不明金をチェック!
でも、もしバランスシートの「資産」にその金額が反映されてなかったとしたら、そのお金は「使途不明金」ということになります。
使途不明金がある場合は、家計の見直しが必要になります。 家計簿をつけるのが面倒な場合は、スケジュール帳などでもいいので1週間に1度、週末にでも支出をチェックしていきましょう。
マイナス家計はムダをチェック!
また、「1年間の収入の合計」から「1年間の支出の合計」を引いた金額がマイナスの場合は、支出を見直す必要があります。
まずは「固定費」の中から、携帯電話代は適正な金額か、不要な保険に入っていないかなど、ムダな支出がないか考えていきましょう。
そして、次に「変動費」を見直します。
毎日の行動を思い出してみてください。コンビニでお茶を買うことが習慣になっていませんか?
つい、コーヒーショップで時間を潰していませんか?
思い当たる行動があれば少し気をつけるだけでも、変動費のムダを省くことができますよ。
このように1年に1度家計の大掃除をすることで、家計の基礎体力は確実にアップしていきます。ぜひ毎年の習慣にしてみてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は2019年11月18日時点のものです)