40代といえば、社会人デビューしたのが約20年前だったり、老後と言われる世代を迎えるのが約20年後だったりで、今はまさに「働き盛りど真ん中」な年代ですよね。そんな40代突入中のあなた、これから40代を迎えるというあなたに必見!40代女性の【平均貯金額】や【理想の貯金額】っていくらだと思いますか?あなた自身の貯金額と比べてみて、これから先のライフプランをしっかり考えてみませんか?
40代女性の【平均貯金額】と
【理想の貯金額】ってどのくらい?
2019年7月28日
40代って、どんな世代なの?
40代は【ロスジェネ世代】。ロスジェネとは、ロストジェネレーションの略で「失われた世代」と直訳します。他にも「団塊ジュニア」「第2次ベビーブーマー」とも呼ばれ、戦後の第1次ベビーブーマーの次に人口が多い世代です。
この世代が社会人になる頃、バブルが崩壊し「就職氷河期」時代になり、就職浪人や非正規雇用などを余儀なくされた世代でした。
また、この世代の女性たちは「男女雇用機会均等法」が施行された後に社会人になったので、それ以前に比べれば雇用規則上の女性差別はなくなったものの、職場環境はまだ整っておらず、結婚や出産を機に退職したり、キャリアの軌道修正が必要だった世代でもあります。
そんな時代を過ごした体験から、40代女性は、資格取得や習いごとなど、専門的な知識や技術を身につけることに積極的な面があります。自分の市場価値を高めたいという意識が強いのかもしれません。
お金に関しても、浪費家が少なく貯金好きで堅実な面があるのも、この世代の特徴です。
40代女性【平均貯金額】ってどのくらい?
総務省の平成26年全国消費実態調査によると、40代独身女性の平均貯蓄現在高は959万円。この調査で、平均年収は394万円なので、年収の約2.5倍の貯金があることになります。
しかし「平均値」は、極端に少ない人や、極端に多い人がいると、実態とかけ離れることもあります。そのため「平均値」よりも「中央値」が、実態的な数字である場合が多いのです。
40代女性の貯金額の「中央値」は約450万円、年収の約1.1倍の貯金です。あなたの貯金額はいかがですか?
40代女性【理想の貯金額】ってどのくらい?
【理想の貯金額】には、2通りの考え方があります。1つめは「収入額の約何倍」という考え方。2つめは「支出額の約何倍」という考え方です。私は、2つめの考え方をおススメします。
理由としては、最初の項でも書いたように、女性は、結婚や出産といった環境の変化で、勤務形態が変われば、収入も大幅に変わる可能性があります。それと比べ、毎月生活していくための支出額はそれほど大幅な変化はありません。特に40代女性はお金に関して堅実な面があり、たとえ収入額が多くなっても浪費せずに、貯金額を増やす傾向があります。【理想の貯金額】は支出額を基準に考えていくのが妥当と言えるでしょう。
では「支出額の約何倍」が【理想の貯金額】なのでしょう?理想ですので多いに越したことはありませんが、実態とかけ離れては、参考になりませんよね。
【必須の貯金額】 年間支出額の1倍 → 1年間暮らせる額
【目標の貯金額】 年間支出額の3倍 → 3年間暮らせる額
【理想の貯金額】 年間支出額の5倍 → 5年間暮らせる額
これが実態的で実現可能な数字ではないでしょうか。【理想の貯金額】を知るには、あなた自身の支出額を把握することがまず必要ですよ。
タイプ別【理想の貯金額】を計算してみた
タイプ1)Aさん(独身・年収300万)
毎月の手取 20万
毎月の支出 15万
(内訳)
家賃 5万5,000
食費 2万5,000
光熱費 1万
交通費 1万
携帯代 5,000
保険代 5,000
生活品 5,000
娯楽交際費 1万5,000
美容・衣服代 1万
習い事・書籍費 1万
毎月の貯金 5万
毎月の支出額は15万円なので、15万×12ヶ月=180万 年間支出額は180万
180万×5倍=900万 【理想の貯金額】は900万円です。
Aさんは、今現在、毎月5万円(年間60万円)貯金しています。今現在の貯金額は分かりませんが、この調子でいくと約15年で【理想の貯金額】900万円に到達します。もっと早く【理想の貯金額】に到達したいのであれば、毎月の貯金額を増やすか、利率の高い貯蓄商品を組み入れるかを検討したら良いでしょう。
タイプ2)Bさん(シングルマザー・年収300万)
毎月の手取 20万
毎月の支出 18万
(内訳)
家賃 5万5,000
食費 3万5,000
光熱費 1万
交通費 1万
携帯代 5,000
保険代 5,000
生活品 5,000
娯楽交際費 1万
子ども費 1万5,000
美容・衣服代 5,000
その他 5,000
毎月の貯金 2万
毎月の支出額は18万円なので、18万×12ヶ月=216万 年間支出額は216万
216万×5倍=1,080万 【理想の貯金額】は1,080万円です。
Bさんは、今現在、毎月2万円(年間24万円)貯金しています。今現在の貯金額は分かりませんが、この調子でいくと【理想の貯金額】1,080万円に到達するには約45年もかかります。まずは節約できる項目はないか毎月の支出額を見直し、貯金額を増やす方法を考えましょう。
タイプ3)Cさん(既婚・年収500万 *夫婦合算)
毎月の手取 30万
毎月の支出 26万
(内訳)
家賃 8万
食費 4万5,000
光熱費 1万5,000
交通費 1万
携帯代 1万5,000
保険代 1万
生活品 1万
娯楽レジャー費 1万5,000
子ども費 2万
夫お小遣い 3万
妻お小遣い 1万
毎月の貯金 4万
毎月の支出額は26万円なので、26万×12ヶ月=312万 年間支出額は312万
312万×5倍=1,560万 【理想の貯金額】は1,560万円です。
Cさんは、今現在、毎月4万円(年間48万円)貯金しています。今現在の貯金額は分かりませんが、この調子でいくと【理想の貯金額】1,560万円に到達するには約32年もかかります。毎月の支出額を見直し、貯金額を増やすのももちろんですが、夫婦で収入アップを検討してみましょう。
【理想の貯金額】いかがでしたか?あなた自身のこれから先のライフプランに活かしてくださいね。
(※本ページに記載されている情報は 2019年7月28日時点のものです)