お金を貯める・使う・増やすなど、お金の教養を身につけるにはお金の勉強をするのが一番です。
でもどうやって?と思う人はまず「お金の本」を読むことから始めてみましょう。独身女性におすすめの本をファイナンシャルプランナーの視点で選んでみました。この夏休みにじっくり読んでみてはいかがでしょうか。
【2019年版】
独身女性がお金の勉強するならここから!
FPがおすすめする「お金の本」5選
2019年7月22日
知りたいことがまるっとわかる!お金の教科書
「知りたいことがまるっとわかる!お金の教科書」大竹のり子(監修)西東社
人生ではさまざまなお金が必要とは聞くものの、具体的にどんなときに、どれぐらいお金が必要なのかがピンとこない女子もいるはず。
この本は、結婚、出産、住宅、介護、老後など、人生で必要なお金のことをまんべんなく書いている本です。まずは自分のお金の現状を把握することからスタートし、節約したり、貯金したり、投資したりと、お金に困らない人生を歩むための方法を具体的にまるごと説明してくれています。
マンガ形式でストーリーが展開するためわかりやすく、さらっと読めますが、独身女子がこれからの自分の人生で必要なお金の問題にぶつかりそうなときに、手引きとして該当するページを開く使い方もおすすめです。
投資家が『お金』よりも大切にしていること
「投資家が『お金』よりも大切にしていること」藤野英人(著)星海社新書
レオス・キャピタルワークスの代表取締役社長で「ひふみ投信」のファンドマネジャーである藤野氏が書いたこの本は、投資のノウハウなどではなく、投資の基本的な考え方を人生に置き換えたような内容の本です。
「お金を消費すること」や「会社で働くこと」、「生き方」など、具体的な例をあげながら、何に投資をするか考えるのは、何を大切に生きるかということを説明してくれています。これから先の人生で「おひとりさま」「結婚」「母親」「おひとり様戻り」など、さまざまな変化が訪れる独身女子が、変化と向き合い、変化をチャンスと捉え、変化を望んで、実際に動くための考え方を身につけたい人に読んで欲しい一冊です。
年収200万円からの貯金生活宣言 正しいお金の使い方編
「年収200万円からの貯金生活宣言 正しいお金の使い方編」横山光昭(著)ディスカヴァー・トゥエンティワン
「年収200万円からの貯金生活宣言」という第一作目の続編として出された本ですが、第一作目を読んでなくても「貯金力」をつけるための基本が簡単に理解できそうな内容です。
貯金できるかどうかは収入の大小に関係なく、お金の使い方・向き合い方が大切であることは、筆者もさまざまなコラムで説明していますが、この本では「正しいお金の使い方」をすることで「明るい未来をつくる貯金プラン」を具体的に説明してくれています。
老後・保険・教育・結婚・借金など、さまざまなライフステージごとに「貯金力」をつけるための知恵と工夫を学ぶことができれば、この先どんな人生の変化にも適応する力と貯金力を身につけることができそうです。独身のうちに読んでおけば、これからの人生の可能性がさらに広がっていくかもしれません。
学校では教えてくれないお金の授業
「学校では教えてくれないお金の授業」山崎元(著)PHP研究所
独身女子だけでなく、幅広い層に読んで欲しい一冊ですが、高校~大学の授業・講義形式で、お金との付き合い方から収支のバランス、投資の考え方に至るまで、幅広くお金の説明をしてくれているこの本を読むことで、金融リテラシーを学べます。
銀行の預金金利、株式投資や投信などの資産運用まで、基本的な考え方をわかりやすいように解説しているため、金融の知識があまりない人、資産運用に興味があるけど、まだよくわかっていない人などに向いていそうです。
また、お金のことばかりではなく、お金を稼ぐ(所得を得る)ために、「自分を成長させる」人的資本を豊かにするやり方についても触れており、スキルアップ、キャリアアップ、お金の教養を高めることの大切さなど、独身女子が興味を持ちそうな内容もありますよ。
臆病な人でもうまくいく投資法
「臆病な人でもうまくいく投資法」竹川美奈子(著)プレジデント社
資産運用をしたいと思って本を読んだり、勉強しても、なかなか投資に踏み切れないのは、「投資はコワイ」という不安な気持ちが先に立つからではないでしょうか。
金融ジャーナリストの著者が日本中のコツコツ投資家11人の運用思想やリアルな声を丁寧に聞き取り、懇切丁寧に紹介してくれています。本書に登場する11人の投資家はそれぞれライフスタイルが違うものの、積極的に資産を増やすような本格的な投資家ではない一般的な生活を送りつつ投資に挑戦している人たちです。このような人たちの心理状況をのぞくだけで、投資の実現に一歩踏み出せるようになるかもしれません。
もちろん独身女子だけでなく、幅広い層を対象にしている本ですが、なぜ投資をしようと思ったのか……というような経験者の声は、お金を味方に付けて一生困らない人生を送るためにも独身のうちから読んでおくのがいいかもしれません。
本の知識を実行に移すにはセミナーに参加がおすすめ
これからのライフプランで、独身女性の進路はさまざま。シングル継続、結婚する、ママになる、etc……。
今回紹介した5冊の本は、どれもお金の価値観や人生で必要となるお金の基本的な知識について学べる本ばかりですから、これからどのような変化が待ち受けているかわかならい独身女性におすすめです。お金の教養があれば、「どのような変化が待ち受けているかわからない=不安」ではなく、「どのような変化が待ち受けているかわからない=可能性の広がり」になるはずです。
ただし、前述したように、今回紹介した本は、お金の基本的な知識を学べる本。実際に行動に移すためには、実際に節約に努めたり、投資をしたりとアクションを起さなくてはなりません。セミナーに参加して、具体的な方法を学んだり、他の参加者との意見交換をしたりしながらアクションするための背中を押してもらうのもおすすめです。
(※本ページに記載されている情報は2019年7月22日時点のものです)