ここ数年、キャッシュレス化に向けてたくさんのサービスが誕生してきています。それでも他国に比べると日本はまだまだ現金主義と言われています。キャッシュレスにはメリットもデメリットもありますが、世の中の流れは確実にキャッシュレスへと移行しています。そこで、キャッシュレスにすることでこれだけトクするということを金額に示してご紹介します。
キャッシュレス生活にすれば
年間3万円もトクするって本当?
2019年3月4日
キャッシュレスでポイントはどのくらい貯まる?
キャッシュレスの良いところは、現金を持ち歩く必要がなく、簡単に決済できる点ともう一つ、ポイントが付く点でしょう。
実際、日々の買い物でどのくらいポイントが貯まるのか、知りたいところですよね。
そこでまずは、ポイント還元率についてご説明しましょう。
ポイント還元率が高いものを選ぶ
ポイント還元率とは、利用した金額に対してポイントが付く割合のことです。獲得したポイントを円に換算して、利用した金額で割った数値が還元率です。
たとえば、1,000円買い物して、10ポイントが付いたとしたら、還元率は1%となります。
しかし、還元率が1%というのはかなり高い還元率となります。一般的なクレジットカードでは還元率0.5%が多くなっています。
そこで、キャッシュレス生活でトクするためには、還元率1%以上の高還元率のクレジットカードやポイントカードを選ぶ必要があります。
以下に高還元率で年会費が無料のクレジットカードをご紹介します。
・楽天カード
ポイント還元率‥1.00%~3.00%
貯まるポイント‥楽天スーパーポイント
・Yahoo! JAPANカード
ポイント還元率‥1.00%~3.00%
貯まるポイント‥Tポイント
・Orico Card THE POINT
ポイント還元率‥1.00%~2.00%
貯まるポイント‥オリコポイント
・JCB CARD W
ポイント還元率‥1.00%
貯まるポイント‥Oki Dokiポイント
※39歳以下の方対象のカードです。一度入会してしまえば39歳を超えても利用できます。
他にも年会費を払うことで高還元率を実現しているカードがあります。ポイントがたくさん付くことで、年会費分の元を取れる場合もあるので、よく利用するカードであれば、年会費がかかってもおトクと言えます。
支払いを可能な限りキャッシュレスにする
どうしても現金払いでないといけない場面以外はキャッシュレス決済にすると決めた場合、キャッシュレスでの支出はどのくらいになるでしょうか。
まずは、現金しか使えない場面を想定しましょう。
現金払いとなるケース
・医療費(保険内治療)
・駐車場
・市役所・行政サービス
・学校関連費用
・個人商店
・地方の公共交通機関
・割り勘
※キャッシュレス派でも現金払いせざるを得ないシチュエーション | クレジットカード&電子マネー情報【現金いらず.com】の記事を参考にさせていただきました。
他にもいろいろとあると思いますが、公共料金のクレジットカード払いが一般的となってきた昨今、金額が大きいこともある保険適用の医療費が現金払いしか対応していないというのは問題があるように思います。
また、クレジットカード払いができないという点では、家賃などの住居費もそうです。金額が大きく、手数料などの問題から銀行振込や口座引き落としが一般的です。
これらを考慮した上で、総務省の家計調査(家計収支編)を参考に、家計の支出の6割をキャッシュレス化するとします。
二人以上の世帯の消費支出(2018年12月)329,271円(※)を使うと、その6割は197,563円となります。
およそ月に20万円をキャッシュレス決済にして、ポイント還元率1%のカードで支払えばポイントは2,000円付きます。年にすると2万4,000円のポイントが貯まります。
※家計調査(二人以上の世帯)2018年(平成30年)12月分
さらにポイントを貯める裏技
さて、タイトルにある年3万円にはまだ届きませんね。そこで、ポイントをもっと多く貯める方法をご紹介します。
ここからは個別のサービスの紹介となりますので、ご参考までに。
dカード GOLDを利用する
dカード GOLDは年会費10,800円が必要ですが、ドコモユーザーであれば毎月の携帯電話・ドコモ光の利用料金の10%分ポイントが貯まります。(携帯分割料金、月々サポート料金にはポイントは付きません)
携帯料金を家族分も含め3万円以上払っている場合は、ポイントの獲得で年会費の元が取れる可能性が高いでしょう。また、dカード特約店、dポイント加盟店で買い物をするとポイントアップや割引などが受けられます。
さらに2年目以降、前年の年間利用額が100万円以上で1万800円相当、200万円以上で2万1,600円相当のクーポンがもらえる特典もあります。
楽天ペイ+楽天カードでポイント2倍に
スマホ決済に楽天ペイを利用し、支払い方法に楽天カードを選択すれば、基本ポイント1%に楽天カードポイント1%が付いて、2%分のポイントが貯まります。
また、貯まった楽天ポイントを使って買い物した場合でもポイントが付くというのもお得感があります。
さらに2016年からSPU(スーパーポイントアッププログラム)という、楽天市場におけるポイント数が最大15%になるキャンペーンが開始されました。楽天のサービスを使えば使うほどポイント率がアップするという仕組みです。
※2019年2月現在の情報です。これらの特典は変更される場合があります。
キャッシュレス生活で快適に
キャッシュレス生活をするにあたって、日本はまだまだキャッシュレスのためのインフラが整っていないように感じます。今回、支出の6割をキャッシュレスとして計算しましたが、これが7割となれば、さらにポイントが獲得できます。いずれ中国のようにキャッシュレスによる決済が9割近くになる時代がくることでしょう。
また、キャッシュレスにはポイント以外の利点もあります。買い物履歴などがデータとして残ることで、家計管理が楽になったり、不正や間違いが減ることが期待できます。
そのためには、キャッシュレスサービスをシンプルにすることを心掛けなくてはなりません。
・クレジットカードの数を減らして、管理しやすくする。
・電子マネーやポイントカードはよく使うものに絞る。
ライフスタイルによって、使うサービスは限られてくるものです。
しかし、一方でたくさんのポイントをいろいろと貯めたくなる気持ちもわかります。そこで、効率よく貯めるために、ポイント交換によって、一つか二つのポイントに集約するとよいでしょう。
キャッシュレス生活を始めてみると、現金払いの世界には戻れないという声をよく聞きます。それだけキャッシュレス生活は快適ということなのでしょう。それに加えておトクとなれば、もう始めない理由はないように思います。まずは自分にあったキャッシュレスのサービスを探してみることから始めてみませんか?
(※本ページに記載されている情報は2019年3月4日時点のものです)