毎年いろいろ変わる税金や特例。
利用しようと思っていたのに税制優遇の期間が終わっていたり、制度の内容が変わっていたりしては残念ですね。
2019年のお金の制度を知って、ムダのない年間計画を立てましょう!
2019年
お金の制度はこう変わる
2019年1月14日
税制制度は毎年変更されている
普段、会社に勤務をしていると税金についてあまり関わることがないかもしれません。でも、税金の制度は毎年変更されているのです。
例えば、2018年は配偶者控除が見直され、パートで働く人の中には影響を受けた人もいたのではないでしょうか。
税制改正があるというと、「税金が高くなる」というイメージがありますが、税金が上がる時の特例措置として税制優遇の制度が導入されることがあります。税金のことを知って、おトクな制度は上手に利用したいですね。
2019年の主な変更点は?
2019年1月現在決定している税制改正で、皆さんに影響があるものをお伝えします。
1月「国際観光旅客税」導入
皆さんが海外旅行に行く時に関係する税制改正です。
国際観光旅客税とは、観光先進国実現に向けた観光基盤の拡充・強化を図るための恒久的な財源を確保するために創設された税金です。
2019年1月7日以後、船舶または航空機によって出国する時、出国1回につき1,000円徴収されます。
原則として、船舶または航空会社がチケット代金に上乗せして徴収し国に納付するので、皆さんが直接納付することはありません。だからこそ、知らないままで済まさず出国する際は税金を納めているという意識を持つようにしたいですね。
3月「教育資金の一括贈与の非課税の特例」終了
贈与税に関する税制改正です。
父母や祖父母が、30歳未満の子どもや孫の学校教育費のためのお金を一括で贈与しても、1,500万円(塾や習い事などに支払う場合は500万円)まで贈与税がかからない制度です。
2013年4月1日から導入されていましたが、2019年3月31日までに終了します。
注意しておきたいこととしては、もらう側が30歳に達した時か契約終了時に資金が残っていた場合は贈与税の課税対象となります。3月31日で終了となるため、子どもの学費の援助を考えている人は贈与してもらう金額についてもよく考えて、早めに手続きをするようにしてくださいね。
3月「結婚・子育て資金の一括贈与の非課税の特例」終了
こちらも贈与税に関する税制改正です。
父母や祖父母が、20歳以上50歳未満の子どもや孫に、結婚・妊娠、出産や育児のためのお金を一括で贈与しても、1,000万円(結婚に関しては300万円)まで贈与税がかからない制度です。
2015年4月1日から導入されていましたが、2019年3月31日までに終了します。こちらも同じく、もらう側が50歳に達した時か契約終了時に資金が残っていた場合は贈与税の課税対象となります。
利用しようと思っていたのに終了していたということのないよう気をつけてくださいね。
10月「消費税」10%に引き上げ、軽減税率の導入
2019年の税制改革で一番大きい改革といえるでしょう。
私たちの生活に直接関係があるので、しっかり理解をして対策を考えておきたいですね。
10月1日から、今まで8%だった消費税が2%アップして10%になります。2018年12月現在の大手銀行の1年定期の金利は0.01%なのに対し、消費税が2%アップするということは単純にお金が目減りするということになります。
でも、全ての物に対して消費税が10%になるわけではありません。消費税が10%になるのと同時に「軽減税率」が導入され、一部の品目に限り8%のまま据え置かれます。 軽減税率が適用となるのは「酒類・外食、ケータリングを除く飲食料品」「定期購読される新聞(週2回以上発行されるものに限る)」となっています。
特に一人暮らし女子にとって、食費が2%アップするかしないかは大きな問題ですね。仕事で遅くなって自炊が面倒な時も、外食するのではなくテイクアウトするなど、自分自身で節税対策を行いましょう。
消費税が10%になると、車や住宅など大きな買物は税金の負担が大きくなります。そのような負担を軽減するために特例が実施されています。
住宅の場合は、2021年12月31日までに住宅ローンを組んで購入した場合、年末の時点での住宅ローンの残高の1%(最大40万円、長期優良住宅は最大50万円)が10年間所得税・住民税から控除される「住宅ローン控除」や、給付金が支給される「すまい給付金」という制度が継続されています。
車に関わる税金、今後の動きに注目して
車の場合も、税制面で動きがありそうです。
消費税が10%に引き上がるのに伴い、 自動車取得税が廃止され、代わりに新しく環境性能に応じて取得額の0~3%を負担する燃費課税の導入が決まっています。
また、消費税が10%になった後に燃費性能に優れた車を購入した場合に、自動車税の引き下げが検討されています。
このような情報を知っておくことで、車の買い時を検討することができますね。
税金は私達の生活にとても密接に関係しています。普段から税金に関心を持って上手にお付き合いしていきましょう。