本や雑誌、はたまた情報番組などで取り上げられることが多くなった「ミニマリスト」。最小限のものだけで生活する姿が印象的ですが、実は普段の生活費にも大きく影響する生き方だってご存知でしたか?
最近話題の「ミニマリスト」
最小限の生活はお金を呼ぶってホント?
2016年10月12日
ミニマリストってどんな人?
ミニマリストは英語で「最小限」をあらわす「ミニマル(mimimal)」から派生した言葉で、身の回りのものを出来る限り少なくし、最小限のものだけで暮らす人のこと。断捨離だとか、シンプルライフにも通じるものがありますが、整理整頓をするために要らないものを処分するというよりは、はじめから多くのものを持たない場合を指すようです。
でも、最小限のものだけで暮らすって、どんなことなのでしょう。部屋にはベッドと布団しかないとか、クローゼットは数枚の洋服だけでガランとしているとか、そんなイメージを持っている人もいるでしょう。たしかに極限に近いほどものを持たない人もいるでしょうが、ミニマリストに決まりはないんです。シングルなのかファミリーなのかによっても必要なものは違います。また、シングルだから、子どもがいるからという基準だけでも必要なものや数を決めることは出来ません。だから、自分のライフスタイルに合わせて、自分にとって本当に必要なものを見極めて、必要なものだけを揃えて生活する。それがミニマリストという生き方だと言えそうです。
最小限の荷物にするとなぜよいの?
風水好きな女子なら、部屋の物が少なかったり、スッキリ片付いていると「いい気」が流れやすくなって金運もアップする!なんて話を聞いたことがあるかもしれません。
それが真実かどうかはともかくとして、ものを最小限にすることで、実際に家計に良い影響があるんです。
ミニマリスト生活で出費が減る
必要なものしか持たないのだから、洋服でも日用品でも、使用機会は少なそうだけど、あると便利だからというようなアイテムはゼッタイに買いません。
無駄なものを買わないのだから、ムダ遣いが減ります。出費を抑える節約よりも、潔い支出カットができるんです。
自分時間ができる
自分にとって必要なものが分かっていれば、お店で長時間悩むこともなくなります。お店に行くことだって、月に数回で済むかもしれません。自宅にいるときだって、ものが少ないから部屋の片付けも簡単。ムダな時間が省かれることで自分時間ができますよ。増えた自分時間を読書やストレッチなど有効に使えます。キャリアアップのための勉強や副業に使うことが出来れば収入アップに繋がるかもしれませんね。
引越しが簡単
もし引越しが必要になっても、最小限のものしかなければ引越しが簡単です。引越し費用が少なくて済むのはもちろんですが、比較的家賃の安い物件に引越しできるかもしれません。というのも、小さなスペースの収納しかない物件でも、あれこれ収納すべきものがないのだから問題ないですね。また、収納力のよさでお部屋を選ばなくてすむため、自分の心地よいと思った部屋に住むことだってできちゃいます。収納が小さくてもOKな、片付け上手になるためのコツはコチラの記事にまとめていますのでチェックしてみてくださいね。
ミニマリストの暮らしがお金の教養をもたらす
ものが少ないミニマリストの暮らしで、家計にとってもハッピーになることは分かっていただけたでしょうか。でも、ミニマリストの暮らしをするメリットはそれだけじゃないんです。自分で必要だと思ったものにしかお金を使わない生活をしていくうちに、必要かどうか、それだけのお金を払う価値があるのかを見極める力が自然につくようになります。その選択眼は決して家具や洋服などの物質に対してだけではありません。例えば生命保険にしても、勧誘されるままに加入するのではなく、自分にとって本当に必要な保障なのかを考えて加入検討したいと思うようになるはず。携帯電話だって、使わないオプションなどは不要の物とお金を払うこともなくなるでしょう。ミニマリストの生活をするうちにお金の使い方にも関心が行き届くようになって、自然とお金の教養を身に付けたいと思うようになれればいいですね。
物質に対する欲求を排除して、精神的な幸福を得るといわれるミニマリストの暮らし。お金の面でもぜひ幸福になりましょう。