ブラックリストという言葉を聞いた事がある人は多いかと思います。
「よほど悪意のあることをしない限り、ブラックリストには載らない」と思っていませんか?
どのような場合にブラックリストに載るのか、もしブラックリストに載ったらどうなるのかお伝えします。
社会人は信用が大切!
知らない間にブラックリストに載ってない?
2018年9月24日
ブラックリストとは
「ブラックリスト」という言葉を聞いたことがある人はたくさんいると思います。
でも、実際にそのようなリストがあるわけではありません。
皆さんがクレジットカードを作ったりローンを組んだりする時には、皆さんの情報が顧客情報として「信用情報機関」に登録されます。そして、ある一定期間返済が滞った場合には、信用情報機関に遅延情報が登録されてしまいます。
このような悪い情報が登録されてしまうことを一般的に「ブラックリストに載る」という言い方がされています。
払い忘れはない?
では、どのような場合にいわゆるブラックリストに載る(悪い情報が登録されてしまう)という状態になるのでしょうか。身近な例で考えてみましょう。
奨学金
現在問題になっているのが、大学生の時に借りた奨学金の返済が出来ず、滞納している人が増えているということ。
日本学生支援機構の場合、うっかり1回返済が遅れてしまった場合は翌月に2カ月分引き落とされ、延滞金も請求されません。
そして2回滞納した時点で、延滞金がかかってきます。
3回目になるとブラックリストに載ることになります。
携帯電話
携帯電話料金を滞納すると、まずは延滞金が発生します。
まずは通信料に対して延滞金が課せられますが、機種本体を分割で支払っている場合は、さらに機種本体に対しても延滞金が課せられます。
携帯料金を滞納してしまった場合、ある一定期間を過ぎると利用停止になります。この日数は、キャリアによってそれぞれ違います。
さらに2~3カ月程度滞納することで強制解約となります。強制解約になった場合は、今まで滞納した料金が一括請求されます。
ここで注意をしなければならないのが、機種本体を分割で支払っている場合。ほとんどの人が分割で支払っていると思いますが、滞納するとブラックリストに載ることになってしまいます。
クレジットカード
クレジットカードを利用して買い物をした時に、支払い口座の残高が足りなくて引き落としができなかったり、引き落としの口座を変更したため引き落としに間にあわなかったりすることがありますね。
クレジットカードの支払いを滞納すると、クレジットカードの利用ができなくなります。でも、その後に支払いができたらまず問題はありません。
それでも支払いをしないでいると、信用情報機関に「延滞」と登録され、クレジットカードは強制解約となります。その後も支払いがなければ「異動」と登録されます。
このように「異動」と登録されることにより、ブラックリストに載ることになります。
ブラックリストに載るとどうなる?
万が一ブラックリストに載ってしまうと、日々の生活にどのような影響があるのでしょうか。
・住宅や車のローンが組めなくなる
・携帯電話の分割払いができなくなる
・新しくクレジットカードの契約ができなくなる
・賃貸住宅の契約をする時に、保証会社を保証人にできなくなる
これらのことが考えられます。
今は新しくクレジットカードを作る予定がないから構わない、と思う人もいるかもしれませんが、この情報は一定期間消えることがありません。
今は支障がなくても、その後に必要になった時にローンが組めないと困りますね。
ブラック状態、いつまで?
延滞をしている限り、延滞の情報の登録が残ります。
そして、61日以上または3カ月以上延滞をしている場合にブラックリストに載りますが、この場合は契約期間中と全額返済した後5年間残ります。
つまり、「今はまだ独身だし結婚する前に全額返済すればいい」と思っていても、全額返済した後5年間は情報機関に記録が残ったままになっているのです。その5年間に結婚して家を買うことになった場合、ローンが組めないというワケです。
信用情報、ここで確認して
「あなたをブラックリストに載せました」というような連絡は来ないので、万が一ブラックリストに載っていたとしてもわからないままかもしれません。
過去に払い忘れがあり心配、という人は一度自分で確認しておくと安心ですね。
確認するには、3つの信用情報機関に開示請求をします。
CIC
CICに加盟しているクレジット会社等の契約内容や支払い状況等の信用情報を確認できます。
インターネット、郵送、窓口で手続きできます。手数料はインターネットと郵送は1,000円、窓口は500円です。
日本信用情報機構
日本信用情報機構に加盟している消費者金融や信販会社の契約内容や支払い状況を確認できます。
スマートフォン、郵送、窓口で手続きできます。手数料はスマートフォンと郵送は1,000円、窓口は500円です。
全国銀行個人信用情報センター
センターに加盟している金融機関からの借り入れや支払い状況が確認できます。
手続きは郵送のみで1,000円です。
1度くらいの払い忘れではブラックリストには載りませんが、借りているお金を期日に返すというのは社会人として当然です。うっかり、で自分の信用を落とさないように気をつけたいですね。