毎月貯金をしているのにお金が増えない、支出が多いので収入を増やしたい。そんな時、現在働いている会社を辞めて、月収の多い会社に転職したいと考える女性は多いでしょう。では、女性が月収で手取り30万円を稼ぐ場合、どんな仕事があるのでしょうか?今回は、月収30万円を稼げる職業と戦略について紐解いていきましょう。
手取り30万円を稼ぐには?
女性向けの仕事や職業はこれだ
2018年4月17日
そもそも女性の平均年収はいくら?
友達や家族と会話をしている時に、年収や月収の話題になることがありますよね。この手の話題になると、人によっては「私の年収って、低すぎるのでは?」と不安になることもあるでしょう。友達と比較して自分の収入の方が少ないと、焦ってしまいがちです。
月収が10~20万円の人であれば「手取りで30万円くらいあればいいのに・・・」と思うかもしれませんが、 そもそも女性の平均月収はいくらなのでしょうか?まずは、国税庁のデータを見てみましょう。
【平成28年度の年収平均】
◆男性平均:5,211,000円
◆女性平均:2,797,000円
◆全体平均:4,216,000円
(参考:https://www.nta.go.jp/index.htm)
年間の給与は、男女を平均すると約422万円です。ただし、女性のみの年収を計算すると、280万円まで金額が下がります。やはり、平均年収は男性の方が高いという事実がわかりますね。
月収30万円以上稼ぐのは難しい?
女性の平均年収が280万円ということは、月収で考えると「280万円÷12か月=23万円」となります。また、このデータに参加した女性の平均年齢は46歳です。一般的には、年齢が高いほど勤続年数も長くなり、その分年収も高くなるため20~30代であれば、平均よりも年収が低くなると考えられます。
経験や知識によって給料に差が出るのは一般的なことなので、若いうちは月収が低くても仕方が無いでしょう。20代の女性であれば、月収10万円台で働いているというケースも少なくありません。
もし、あなたが「何年も同じ会社で働いているのに、いまだに月収20万円しか貰っていない」と不安を感じていても、平均と大差ない数字なので安心してくださいね。みんな同じ条件で働いて、その上で家計をやりくりしています。
どの仕事に転職すれば稼げるの?
求人サイトを調査した結果
とはいえ、なかには「月収30万円くらいは稼ぎたい」と考えている女性も多いでしょう。ライフイベントに必要な 資金はもちろんのこと、将来に向けた貯金額も、働けるうちに増やしておきたいものです。
しかし、女性が転職して無資格でいちから稼ぐとなると、職種は絞られます。大手の転職サイトでは「月収30万円以上稼げる仕事」としていくつか紹介されていますが、それらは大型トラックの運転手や建築・土木・設備などの管理スタッフなどです。
専門的な知識や体力が必要になる職種なので、女性の場合は続けていくのが厳しいでしょう。月収の高い会社に入っても、業務内容についていけず、途中でリタイアしては本末転倒です。無資格無経験歓迎で専門職を募集している会社もありますが、給料が高い分、残業が多いという話も珍しくありません。どの会社も一長一短ですね。
業種別で給料格差も
女性の平均収入を業界別に見た場合、平均年収が高いのは「教育、学習支援業」で、次に「情報通信業」となっています。つまり、収入アップを狙う上で、これらの業種は狙い目となってくるでしょう。
教育関係であれば塾講師、情報通信業であればエンジニアなどの仕事に就けば、平均よりも高い収入が期待できます。しかし、先にふれたとおり残業が多い会社も少なくありません。正社員として入社できたとしても、月収30万円に到達するためにはプライベートを犠牲にする覚悟が必要になることもあります。
逆に、全体よりも平均収入が低いのが「宿泊業、飲食サービス業」です。厚生労働省のデータでは、 収入が低いうえに昇給も少ないという結果となっています。この結果は、あくまで業界別の平均値を出しただけにすぎませんが、ひとつの目安にはなるでしょう。
「今はお給料が少ないけど、勤続年数が長くなれば収入もアップするはず!」と期待していても、この先ずっと給料が低いまま・・・というケースもあり得るかもしれませんね。再就職の際には、十分気を付けたいものです。
ただし、20代でもサービス業で平均以上の年収を稼いでいる女性もいます。また、同じサービス業でも会社の業績や仕事内容によっては給料がアップすることもあるでしょう。大手企業でも、事務職だと中々給料が増えず、逆に営業は給料が多い傾向にあります。
バイトや副業で月収30万円を目指すには
バイトで何時間働けばいい?
正職員として月収30万円を稼ぐのではなく、バイトをしながら副業で合計30万円を目指すという手段もあります。例えば、現在の月収が20万円だったら、残りの10万円は副業で稼ぐということですね。
では、その場合は、バイトとして1ヶ月にどれくらいの時間を働かなければならないのでしょうか?時給1000円のバイトであれば、バイトで1ヶ月10万円を稼ぐとなると、月に100時間働かなければなりません。つまり、1日に計算すると(1か月30日計算)3.4時間以上働くという計算になります。 毎日3時間ずつ、時給1000円の仕事を30日間やり続けたとしても、手取りは9万円です。
では、ここで考えてみてください。 本社から退勤した後に、さらに他所のお店で3時間働くとなると、あなたは耐えられますか?正直な話をすると、かなり厳しいですよね。夕食や明日の準備をする時間が無くなりますし、平日のプライベートな時間はほぼ犠牲になるでしょう。
月収30万円という数字は魅力的ですが、「体力的に厳しい」という人や「プライベートを大切にしたい」という人は、 時給の高い別のバイトを探すか、別の方法で稼ぐことをオススメします。
空き時間に投資する方法
ありがたいことに、現在はパソコンとネット環境さえそろっていれば、自宅でもお金が稼げるという恵まれた状況にあります。 ネットビジネスは比較的初期費用が少なくて済みますし、初心者でも参入しやすい業界なのでハードルは低いでしょう。
もしくは、パソコンやスマートフォンを使って、自宅で投資をするという方法もありますね。株や外貨預金など、個人でも取引できる投資サイトは数多くあります。投資と聞くと難しそうなイメージがありますが、その仕組みは「今後、投資した商品の価値が上がるか下がるかを当てる」というシンプルなものです。空いた時間にチャート(値動きのグラフ)を見ながら取引をすればいいので、自宅にいながらお金を増やすことができます。
もし自分で取引するのが不安な場合は、投資信託などを使う方法もありますね。あなたに合った方法で、無理のない範囲で収入アップを目指しましょう。
自己投資をしつつ、投資や自営業の知識を身に着けて月収30万円を目指せば、お金が増えるだけでなく、あなた自身のスキルアップにもつながります。最初にお金の教養を身に着けておけば、学習した内容は今後も生かせるでしょう。
女性の平均年収は280万円で、月収だと約23万円程度です。収入が平均と同じ(または少ない)という女性は、思い切って転職するという考え方もありでしょう。業界によっては、長年勤めても昇給がほとんどないというケースも珍しくありません。
ただし、お金の増やし方はひとつだけではなく、副業や投資で稼ぐなど、やり方はさまざまです。 ひとつの会社にこだわらなくても、二足の草鞋を履いて稼ぐ方法はいくらでもあります。興味を持った人は、講習会などで具体的な収入アップの戦略だけでも聞いておくことをおススメします。